きょうは「RADEON X850XT Platinum Edition AGP」で温故知新という言葉を思い出したグラフィックスカード(1/2 ページ)

» 2005年03月18日 12時16分 公開
[長浜和也,ITmedia]

 「2004年はネイティブPCI Express対応GPUをすべてのラインアップで展開していく」と積極的な姿勢を見せていたATI。その言葉に違わず、最新GPUはまずネイティブのPCI Expressバージョンを投入している。

 PCI Expressネイディブ対応GPUは最初にリリースされたRADEON X800ファミリーに続いて(やや時間があいたものの)RADEON X700ファミリーが登場したことで、パフォーマンスが重視されるハイエンドからミドルレンジが新世代アーキテクチャでそろい、ラインアップ的には一応の完成を見た。

(なお、バリュークラスについて、競合のNVIDIAがGeForce 6200シリーズを投入しているのに対し、ATIは従来コアのRADEON X300が現役。ただ、このクラスは“まずは価格”が評価されるため、さほど致命的なことではない)

 とはいえ、依然としてAGP&PCI対応マザーを使い続けるユーザーが多いのも事実で、AGPワールドのパワーユーザーからは最新のアーキテクチャを採用したAGP対応GPUが望まれている。

 これまで、RADEONシリーズのAGP対応最上位モデルはRADEON X800XT Platinum Edition(PE)。対するPCI Express対応GPUはこの上位シリーズとなるRADEON X850ファミリーがラインアップされ、その中のRADEON X850XT PEが、PCI Epxressの最上位GPUとして君臨している。

 NVIDIAのAGP対応最上位GPUは依然としてGeForce 6800 Ultraであるが、登場当初にGeForce 6800 UltraとRADEON X800XTのパフォーマンスを比較した時点で、すでにRADEON X800XTが「重負荷状態で優勢勝ち」となっていた。

 そこにきて、今回のRADEON X850XT PEのAGPバージョンである。すでに記事でも紹介しているように、その構造はPCI Expressバージョンのそれとほとんど同じ。今回テストで使用したのはATIのリファレンスカードだが、そのコアクロックは540MHz、メモリクロックは1180MHzとなっている。これも以前レビューしたPCI ExpressバージョンのRADEON X850XT PEと同じだ。

 RADEON X850XTはPCI Expressネイティブ対応なので、このGPUをAGPで使うにはインタフェースの変更が必要になってくる。こういうときによく使われるのが、PCI ExpressとAGPの橋渡しとなるブリッジチップを介在させる方法。

ATIのRADEON X850XT PEのリファレンスカード。カードのサイズクーラーユニットやチップレイアウトはPCI Expressバージョンとほぼ同じ。ただし、電源供給は4ピン1つで済んでいる

 同時期にATIからAGP版が発表されたRADEON X800XLなどは、このブリッジチップを使ってAGP対応にしているが、RADEON X850XT PEは、GPU内部にAGPインタフェースを組み込んだ。

やっぱり分厚いクーラーユニット。アイドル時はまずまず我慢できる音だが、やっぱり起動時の轟音は、評価作業中でも周りからの「冷たい視線」十字砲火をたっぷり浴びた。ちなみにファンの排気熱を測ってみたら、3DMark03連続1時間動作時で摂氏50度

 それでは、早速定番のベンチマークでAGPバージョン、PCI Expressバージョンそれぞれのパフォーマンスを比較してみたい。システムの構成は、チップセットが異なるものの、CPUクロックやメモリの規格と容量を合わせるなど、できる限り環境を(加えてシステムを購入する金額も)そろえるようにしている。

 また、AGPバージョンとPCI Expressバージョンにおけるパフォーマンスの相違以外に、AGP対応GPUとして今回登場したRADEON X850XT PEがどれだけの位置にあるのかを知るために(なんとなく結果が予想されるAGP対PCI Expressの比較より、こちらのほうが、ユーザーとしてはより興味深いところだろう)、GeForce 6800 Ultra(AGPバージョン)の結果も一部のベンチマークで並べてみた。

ベンチマークシステム環境その1
CPUPentium 4 540
マザーボードAopen i915Gm-I
メモリPC3200 512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

ベンチマークシステム環境その2
CPUPentium 4/3.20E GHz
マザーボードMSI 865PE Neo-P
メモリPC3200 512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

3DMark05 Score
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月14日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  3. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  4. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  5. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  6. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  7. ワコム上位機に肉薄? 10万円で18.4型4K! 高コスパ液タブ「GAOMON Pro 19」の長所と弱点 (2026年03月13日)
  8. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  9. 高音質・良好な装着感・バッテリー交換式――JBLのフラッグシップ「Quantum 950 WIRELESS」は妥協なきヘッドセットか (2026年03月12日)
  10. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年