マルチメディアファイルを再生させると言っても、標準状態で何でも再生できるとは限らない。Windowsマシンでも同じことだが、マルチメディアファイルの形式に対応したプレーヤーやコーデック(今回の場合はデコーダ)が不可欠。
とりあえず登録されているプレーヤーをチェックしてみたところ、「QuickTime Player」は標準で用意されているようだ。QuickTime形式の動画ファイルやMP3ファイルなどはこれで問題なく再生できる。
ただ、私がストックしているマルチメディアファイルには、Windows Media Audio形式の音声ファイルであったり、キャプチャーカードで録画したMPEG-2動画ファイルであったり、そこからWindows Media Video形式やDivX形式に変換した動画ファイルであったりする。これらは基本的に標準状態のQuickTime Playerで再生できないものばかり。
というわけで、必要になるソフトを一気にインストールすることになる。今回インストールしたのは、WMAおよびWMVファイル再生用として「Windows Media Player 9 for Mac OS X」、DivXファイル再生用として、DivXデコーダ「DivX 5.2.1 for Mac OS X」。と、このあたりまでは定番なので何も困ることはない。
ただ、困ってしまったのが意外にもMEG-2に対応した再生用ソフト。Windowsでも、MPEG-2デコーダは標準で用意されていないので、別途、DVD-Video再生ソフトなどをインストールしなければMPEG-2ファイルは再生できない。
Mac miniには、DVD-Video再生ソフト「Apple DVD Player」が標準でインストールされているため、さほど問題ないと思っていたのだが、どうやらApple DVD Playerがインストールされているだけではだめなようで、標準状態のQuickTime PlayerでもApple DVD PlayerでもMPEG-2ファイルの再生は不可能だったのだ。
調べてみたところ、どうやらQuickTime PlayerのMPEG-2再生コンポーネントを購入すると、QuickTime PlayerでもMPEG-2ファイルが再生できるようだ。価格は2520円。安くはないが、これが一番確実そうではある。
ただ、Mac OS XはUNIX(BSD)ベースのOSであるわけだし、ほかにも方法があるんじゃないのか?と、さらに探してみた。すると「VideoLAN Client」と「MPlayer OS X 2」という2種類のソフトを発見。
このVideoLAN ClientとMPlayer OS X 2は、どちらもオープンソースのMPEG-2デコーダを内蔵したプレーヤーソフトだ。しかもMPEG-2のみならず、DivXやDVDの再生もサポートしている。もちろん完全無料のフリーソフト。
お金がかからないという部分に鋭く反応してしまうのがちょっと悲しいが、とりあえずこれらを使うことに決定。さっそく両方ともダウンロードしてインストール。思うに、これらを利用すれば、DivX 5.2.1もインストールする必要がなかったということですか。それなら、先にMPEG-2ファイルの再生に関して調べるべきだったな。(当初、「iDVD」をDVD再生ソフトと記述していましたが、正しくはDVDオーサリングソフトです。また、「Mac OS XはLinuxベースのOS」とありましたが、正しくはBSDベースです。お詫びして訂正させていただきます)
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