アップル、待望のMac OS X 10.4 "Tiger"製品説明会開催

» 2005年04月15日 13時46分 公開
[北村明子,ITmedia]

 アップルコンピュータは4月14日、4月29日に発売をひかえたMac OS Xの最新バージョン「Mac OS X 10.4 "Tiger"」(以下、Tiger)についての製品記者説明会を行った。

 Tigerは、前バージョンMac OS X 10.3 "Panther"からの、約1年半ぶりのメジャーアップデート。アップルコンピュータ プロダクトマーケティング課長櫻場浩氏が、デモを交えてTigerの新機能を披露した。なお、今回使用したTigerは、4月14日現在の仕様のもので完全版ではなく、発売日までに改良される可能性もあるという。

 まずは「Spotlight」。同機能は、ローカル上にあるさまざまなファイルを素早く検索してくれる便利ツール。検索バーに「温泉」などと打ち込むだけで、その名前で保存されたファイルはもちろん、書類やメールの中に「温泉」という単語が含まれているものや、「温泉」に関連する写真などが検索結果として表示する。

 書類の中身や書類に関する情報(メタデータ)を検索するため、たとえば画像ファイルに「温泉の写真」などと登録しておけば、そのキーワードを頼りにSpotlightが検索してくれる。

検索結果は、「書類」「フォルダ」「メールメッセージ」「イメージ」などとカテゴリで分類して表示される
検索結果の詳細も分かる

 「温泉 旅行」などのand検索や、写真だけを探したい場合に、検索条件を「温泉 種類:イメージ」と指定することで絞り込み検索も行える。

 Spotlightの検索対象は、メールデータやテキスト書類、画像、PDFファイルのほか、WordやExcelファイルなどさまざま。今後、デベロッパーがSpotlightサーチテクノロジーを組み込んだアプリケーションを随時発表していく予定だ。

 続いては「Dashboard」。時計や計算機などの「ウィジェット」と呼ばれる、時計や計算機などのさまざまなアクセサリアプリケーションを即座に表示/非表示できる機能だ。

 ユーザーがファンクションキーをクリックすると、ウィジェットが「エクスポゼ」のように即座にデスクトップに表示、もう一度クリックするとまたエクスポゼのように即座に消え去るという、面白い機能。

 Pantherにあらかじめ搭載されたウィジェット数は14で、ユーザーは一度に表示させるウィジェットの種類を自由にカスタマイズ可能だという。なお今後デベロッパーが新しいウィジェットを順次発表していく予定で、ユーザーはそれらを手軽にDashboardに追加できる。

 また、機能強化された「iChat AV」も紹介、他室にいるスタッフと実際にビデオチャットを行ってみせた。新しいビデオ圧縮技術(H.264)に対応しており、これまでより美しい画像を見ながら会議ができるようになったという。

オーディオチャットは自分を含めて最高10人まで、ビデオチャットは自分を含めて最高4人までに対応する

 これらの機能が満載されたTigerは、FireWireをあらかじめ搭載した、PowerPC G3/G4/G5搭載Macintoshで動作する。4月29日18時から発売で、発売日当日には、各アップルストアにてイベントも実施する。

ラインアップ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー