Pentium Mの対抗馬がついに登場! Turion 64の実力を探る(3/3 ページ)

» 2005年04月28日 11時00分 公開
[池紀彦,ITmedia]
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「エネルギー対パフォーマンス比」に優れたTurion 64

 最後に実際のパフォーマンスを見てみることにする。今回試用したのは、実クロック1.8GHz、L2キャッシュ容量1MバイトのTurion 64、モデルナンバーMT-34を搭載するArima製ノート。グラフィックスチップはATIのMOBILITY RADEON X600を搭載。メモリはPC2700/512Mバイトという構成になっている。

 比較用として、実クロック1.5GHz、L2キャッシュ容量2MバイトでFSB400MHz対応のPentium M 758とDDR2-533/512Mバイト、Intel 915GMを搭載するノートPCを用意している。

 なお、手元にTurion 64 MT-34と同じクロックとなる1.8GHz相当のPentium Mを搭載するマシンがなく、また、使っているグラフィックスチップが異なる(Turion 64ノートはMOBILITY RADEON X600を搭載)するなど、ノートPCごとにシステム構成が異なっている。ベンチマークの結果はそのあたりの事情を加味して参照していただきたい。

PCMark04(Build 1.3.0) Score

PCMark04 Video Compression

Sandra2005「CPU Arithmetic Benchmark」

Sandra2005「CPU Multi-Media Benchmark」

Sandra 2005「MemoryBandwidth」「Cache&Memory Benchmark」

 さて、パフォーマンスに関しては十分な性能を持っていることが分かった。だが、ライバルであるPentium MのTDPはDothanコアの通常版で21ワット前後とさらに低い。もちろん、CPUの状況に応じて消費電力を増減する同社独自の「PowerNow!」の効果が大きいので、これだけでも十分なのかもしれない。だが、常時持ち運んで使うモバイルノートの場合、アイドル時だけでなく、負荷が高い状態でも消費電力が低いほうがうれしいのも確か。同等の性能を維持しつつ、さらなる低消費電力化に期待したい。

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