1980円ソフト「成功」宣言──ソースネクスト「コモディティ化戦略」のその後(1/2 ページ)

» 2005年06月21日 19時24分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

 1980円からといった割安PCソフトで知られるソースネクストが掲げる戦略、それが「コモディティ(日用品)化」。1980円ということによるそのものの割安感や、書店・コンビニなどでも買える販売チャネルの広さなどを武器に、販売本数や売り上げを伸ばしてきた。

 同社は6月21日、1980円OS「Turbolinux Personal」と携帯電話用ユーティリティツール「携快電話12 松下奈緒特別パッケージ」の投入、そして同社が2003年頃より拡大を図る「コモディティ化戦略」についての成果を発表した。

photo コモディティ化戦略成功を宣言。そして今後の販売戦略を語るソースネクスト代表取締役社長 松田憲幸氏

 このコモディティ化戦略は、PCソフトは「日用品」と位置付けることにより1本あたりの価格を1980円からと低く抑え、より購入ターゲットを広げるべく「ツール」「教育」「ゲーム」「コミック」といった多彩なジャンル投入、そして書店やコンビニなど従来のPC量販店以外も販売チャネルを多方向に広げて展開するという方法の同社事業における販売方針。結果として2004年度は、同戦略を展開する前の2002年度と比較して売り上げ本数で約2.7倍となる462万本、売り上げ金額で約1.7倍となる93億円を達成した。

 なお、国内市場における販売本数シェアは2002年度が9.4%(シェア2位、1位はマイクロソフトの10.4%)であったのに対し、2004年度は20.9%と大拡大。これらにより「コモディティ化戦略は“成功”」(同社代表取締役社長 松田憲幸氏)と宣言した。

photo 同戦略を展開する前の2002年度と比較し、売り上げ本数で約2.7倍となる462万本を達成
photo 販売本数シェアは2004年度20.9%、売上金額シェアも3ポイントほど向上した

今後は全方位的にコモディティ化戦略を発展させる

 今後の方向性として松田氏は、「プラットフォーム拡大」「新ジャンルの拡大」「女性・若年層向けソフトの拡大」など、より全方位的にコモディティ化戦略を発展させる考え。

 1点め「プラットフォーム拡大」は、本日同時に発表された1980円のLinux OS「Turbolinux Personal」(2005年8月5日発売)や「Oracle JDeveroper 1Y Limited」などのLinux用、そしてMac用ソフトのラインアップ増加を図るもの。Linux用では上記のほかタイピング練習ソフト「特打」、携帯電話用ユーティリティ「携快電話」を、Mac用では「携快電話」より開発を開始した。2008年3月までにMac用100タイトル、Linux用50タイトルのラインアップ増加を、2006年3月までにLinux向け市場を現在の7%から26%に拡大、年間販売目標を10万本としている。

プラットフォーム拡大目標2005年6月現在2008年3月目標
Windows271タイトル1000タイトル
Macintosh37タイトル100タイトル
Linux4タイトル50タイトル
photo 1980円のLinux OSパッケージ「Turbolinux Personal」(左)、メディア機能強化版の「Turbolinux Multimedia」(3980円、右)。8月5日発売。1980円のTurbolinux Personalと、同じく同社が発売する2970円のOfficeソフト「スタースイート 7 パーソナルパックUNLIMITED」の組み合わせなどにより、WindowsベースのPCより安価にオフィス向けPC導入ができるメリットがあるという

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