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» 2005年06月29日 08時00分 UPDATE

TVキャプチャーカード“徹底したPC録画派”に──カノープスの“旗艦”モデル「MTVX-WHF」(後編) (1/3)

「絶対高画質に録画したい」と思うこだわりユーザーに向けたその仕様が特徴のカノープスのハイエンドTVキャプチャーカード「MTVX-WHF」。後編では、プラグイン方式によるFEATHER2005 V2機能追加やそれを利用した、“PC録画派”ならではの使い方などを試してみよう。

[池紀彦,ITmedia]

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プラグイン導入により機能拡張もできる

 FEATHER2005 V2は、別途プラグインを導入することで機能拡張することもできる。

 CM位置を自動で検出してスキップポイントに指定する「CM自動検出機能拡張キット」、EPG表示をFEATHERの画面上に行える「EPG拡張キット」、テレビ王国のおまかせ録画機能を利用可能にする「おまかせ録画機能」、Nero Digital形式MPEG-4およびエプソン「Photo Fine Player P-2000」で再生可能なファイルフォーマットへの追っかけ変換機能を追加する「MPEG4作成キット」などがある。

 追っかけ変換機能については、対応コーデック別に「DivX作成キット」(DivX Pro 5.2.1付属)、SD-Video形式MPEG-4対応の「SD-Video作成キット」、「WMV作成キット」なども用意されている。また、上記追っかけ変換を、バッチ処理や細かい設定を加えることもできるようにする「X-TransCoder4 for FEATHER2005」、CDDBから情報を取得できるようにする「CDDB対応キット」などもある。

 ちなみにDivX作成キット以外は、OSに標準で搭載される以外のコーデックが付属しないので別途インストールが必要となる。このあたりはユーザー側で自由に選択し、必要な機能だけ追加できるというメリットが挙げられる反面、試用した限りでは、やや複雑化していて分かりにくいな、という印象も感じた。

 ちなみに同機に搭載されるFEATHER2005 V2のほかに、パッケージ版の「FEATHER2005 V2 Premium Edition」(同社ダイレクトショップ価格:9870円)も用意されている。こちらでは「おまかせ録画」「番組情報表示」「MPEG-4作成」「CDDB取得」「CM自動検出」といった機能が標準で搭載されている(搭載機能の比較はこちら)。

拡張プラグイン価格内容
CM自動検出機能拡張キット1050円CM位置を自動検出しスキップポイントに指定できるようにするキット
EPG拡張キット1050円EPG情報をFEATHER画面上に表示できるようにするキット
おまかせ録画機能1050円テレビ王国のおまかせ録画機能と連携できるようにするキット
MPEG4作成キット1050円MPEG-2での通常録画中に、MPEG-4フォーマットへへ追っかけ変換できるようにするキット
DivX作成キット2100円同じく、DivXフォーマットへ追っかけ変換できるようにするキット
SD-Video作成キット2100円同じく、SD-Videoフォーマットへ追っかけ変換できるようにするキット
WMV作成キット1050円同じく、WMVフォーマットへ追っかけ変換できるようにするキット
X-TransCoder4 for FEATHER20052940円MPEG-2で録画しながら、各種フォーマットへトランスコードできる機能を追加するするキット。上記作成キットと組み合わせることで、バッチ変換やより細かい設定を加えることができる
CDDB対応キット1050円FEATHER2005でCD再生を行うさいに、CDDBから情報取得を可能とするようにするキット

 今回はこれらプラグインのうち、「EPG拡張キット」と「おまかせ録画機能」を使用してみた。「CM自動検出機能拡張キット」も気になるところだが、FEATHER2005上で編集をあまり行わないとも思い、これに関しては別途DVDオーサリングソフトに付属する機能を用いることもできるため、今回は導入を見送った。

 EPG拡張キットは、ソニー「テレビ王国」提供のEPG番組情報をFEATHER2005の画面内に表示させることを可能とするプラグインだ。もちろん標準でもEPG取得は行えるが、表示時にEPGデータ用別アプリケーションを起動することなく、それができるようになる。なお手動録画時にも番組情報が反映されるようにもなるので、視聴中におもむろに録画を開始したというときでも番組を見失わないで済むのは便利かもしれない。

photo EPG情報がFEATHER画面内に表示されるほか、番組名をクリックするだけで録画予約が行える。画面内にEPG情報が表示されるので現在放送中の番組をチェックするのに非常に便利だ。ただし、フルスクリーンで使用している分には問題ないが、サイズを小さくして使用しているとEPG情報が大きくて邪魔になってしまう。画面サイズに応じてEPG情報のフォントサイズも小さくするなどの工夫があればより使いやすくなりそうだ

 おまかせ録画機能キットは、同じくEPGサイト「テレビ王国」内のメンバー向けサービスの1つである「おまかせ録画」機能と連携させるようにするキットだ。PC側で事前に同社提供のリモート録画ソフト「CiRAgent」の設定を行ったあと、テレビ王国サイトのメンバーページにて「おまかせ録画機能」を利用可能な状態にすることにより、おまかせ録画のキーワード設定画面に入ることが可能になる。

 自動的に検索・抽出された録画予約のためのiEPGデータは、一定時間後にそれがPCにダウンロードされることによって同機での予約設定が行われる仕組みだ。キーワードなどにより抽出される番組候補は、登録前にプレビュー画面で確認することができる。なお、おまかせ録画機能によりで自動予約された番組名の頭には黒の星印が付帯されることで判別しやすいようになっている。もし抽出が誤っていた場合には自身で削除することにより、おまかせ機能の精度を高めることができる。

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photo 「おまかせ録画機能」は、番組名やタレント名といったキーワード条件などを設定しておくことで、それに該当する番組を自動的に録画してくれる。おまかせ録画機能により登録された予約には★印が付いている

 なお、おまかせ録画機能が予約登録をしようとした時間帯にすでに別の予約を入れていた場合には、そちらが優先されてしまい、同時録画の設定ができなかった。ここに関してはせっかくのダブルチューナー搭載が活かしきれていないと強く感じる。

 これに関しては(根本的なことはさておいて)同社の問題ではなく、テレビ王国の仕様であることが確認されている。テレビ王国では、送信先のデバイスが複数録画に対応する製品化かどうかの確認が行えず、録画時間が重複していた場合にはiEPGデータを送信しないつくりになっているためである。そのため同社は、現時点ではテレビ王国の対応待ちとしているようだ。

 だが個人的には、受信したiEPG情報を分析してFEATHER 2005 V2自身でおまかせ録画予約が行うなどが行えればさらに便利になると思われる。この辺りは提携EPGサイトの対応如何に関わらず、ぜひ実現して欲しい。

 さらには、ダブルチューナーと低ビットレート設定でも比較的画質を損なわず録画できるXCode IIを採用するのであれば、なおさらおまかせ録画機能などはオプション扱いとせず、標準で付属していて欲しいものである。

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