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» 2005年08月15日 11時18分 UPDATE

Intel Mac以外でx86対応Mac OSを走らせる手法がネットに公開

AppleはMacTelになってもMac以外のPCではMac OSは稼働しないとしているが、Mac OS XをIntelおよびAMD搭載PCで稼働させる手法がユーザーサイトで公開された。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 IntelまたはAMDチップベースのあらゆるPC上で稼働するMac OS Xのインストール方法が先週インターネット上に掲載された――12日時点で幾つかのWebサイトでそれを紹介していた。

 Appleは6月、2006年からMac OS XをIntelのx86アーキテクチャチップに対応させると発表した。現行のMacではIBMとFreescale Semiconductor製PowePCチップが採用されているが、同社は2000年からIntelチップ対応Mac OS Xバージョンの開発に取り組んでいる。Appleのスティーブ・ジョブズCEOは6月に、Intelへの乗り換えはIntelが今後リリースすると見込まれる省電力チップのメリットを享受するために必要だとデベロッパーに説明した

 当時Apple幹部陣は、Mac OS Xはx86を搭載したApple製ハードウェアでのみ動作すると強調。複数のMac愛好者サイトで先週報じられたところによれば、Mac OS Xのx86バージョンとともにAppleデベロッパーに配布されているIntel PCには、デベロッパーがMac OSを他社製Intel PCに複製できないようセキュリティチップが搭載されているという。

 しかし一部の進取的なハッカーらがこのセキュリティチップを回避する手段を見出し、x86対応MacOSのデベロッパーバージョンを走らせることが可能になった、とThe OSx86 Projectサイトへの投稿に記されている。このサイトやそのほかのMacコミュニティーサイトに投稿した人々は、自分たちのIntelまたはAMDを搭載したPCでMac OS Xを走らせる方法を使ってみたと主張している。

 このプロセスで必要とされるものは以下の通り。Mac OS Xバージョン4(Tiger)、VMwareの仮想化ソフト、PearPCエミュレータ(PowerPC向けに書かれたOSをどんなアーキテクチャ上でも走らせる)、AppleのDarwin 8.0.1、SSE2対応x86プロセッサ、BitTorrentファイル共有システムを使ってダウンロード可能な独立系デベロッパーが開発した2つのファイル。

 12日午後の時点で、The OSx86 Projectのwiki内でこのプロセスの詳細が記されている。別のサイトでは、VMwareのソフトを使わずにMac OS Xをインストールする方法が掲示されている。

 2つのファイルはデベロッパーPC内のセキュリティ技術を回避するよう修正されているため、ユーザーはこの海賊版ソフトをダウンロードしてみたくなるはずだ、とThe OSx86 Projectサイトには記されている。同サイトは、The OSx86 Projectは違法ソフトの使用を支援しているわけではないが、x86チップ上でMac OSを走らせたいユーザーのためのフォーラムは提供したいと主張している。

 Mac OS Xユーザーは、同OSのユーザーフレンドリーなデザインとウイルスが少ない点を高く評価している。1990年代半ばに短期間ながら同OSのライセンスにも手を出してみたことはあるものの、Appleは自社が開発・製造したハードウェアに限定することで同OSの支配権を維持している。

 だが一方で、IntelおよびAMD製チップ搭載のハードウェアを使って独自のシステムを構築したいと考えているPCユーザーも相当数いる。そしてその多くが、これら低コストマシン上でMac OSを走らせる手法を渇望している。

 Dellのマイケル・デル会長も、ジョブズ氏による「Intelスイッチ」発表後、Mac OS XベースDell PCの販売に関心を示している

 この件についてAppleの広報担当に電子メールでコメントを求めたが、本稿掲載までに返答は得られなかった。ただしAppleは6月の発表以来、Mac OS XはPowerPCあるいはx86ベースであろうともApple製ハードウェア上でのみ動作するよう設計されていると何度も繰り返している。

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