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» 2005年09月27日 16時55分 UPDATE

デュアルコアCPUでパワーアップしたスリムPC──エプソンダイレクト「Endeavor MR2100」 (1/2)

エプソンダイレクトのデスクトップシリーズには、タワー型モデルのPro/MTシリーズと、スリムタイプのAT/MRシリーズがある。今回発売されるMR2100は、スリムタイプのハイエンドシリーズ。スリムタイプでありながら、ハイパフォーマンスを実現した従来のMR2000をさらにパワーアップした構成になっている。

[寺崎基生,ITmedia]

デュアルコアのPentium D 820を搭載

 Endeavor MR2100が新しく搭載したCPUは、インテルのコンシューマ向けCPUの中で最もパワフルなPentium Dである。デュアルコアのCPUを搭載してデスクトップ機としてはトップクラスのパワーを持つことになった。BTOにより、Pentium D 820(動作クロック2.8GHz)、同830(3GHz)、同840(3.2GHz)に対応する(今回試用したモデルには、Pentium D 820が搭載されていた)。

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kn_mr21cpu.jpg 今回評価したEndeavor MR2100にはPentium D 820が搭載されている構成

 マザーボードはASUSのP5LP-LE。搭載するチップセットはIntel 945Gである。チップセット内蔵のグラフィックスコアを備えているが、PCI Express x16のスロットには、GeForce 6600搭載のグラフィクスカードが装着されている。ケース自体が幅10センチ弱のスリムタイプであるため、ロープロファイルサイズである。メインメモリの構成は、DDR2-533MHzを256Mバイト×2。スリムタイプとは思えないほどのハイエンドパーツが組み込まれている。

 従来モデルのMR2000はIntel 915にPentium 4 6xxの組み合わせ。ケースやグラフィックスカードなどはMR2100でもそのまま同じ構成で使われているので、心臓部のみをパワーアップしたモデルと言うことになる。心臓部のみのパワーアップであっても、デュアルコアCPUのパフォーマンスは侮れない。実際ベンチマークのスコアを比較してみると、PCMark04のPCMarks値で3915から4791へと大幅に向上するなど、まったく別次元のパフォーマンスを発揮することが分かる。PCMark04では、PCMark05ほどにはマルチスレッド関連のテストは重視されていないので、この結果からは、シングルスレッド対応のアプリケーションでも大きくパフォーマンスアップすることもうかがわせてくれる。

スリムながらも拡張性に優れるケース

 MR2100のケースは、幅98ミリ、高さ357ミリ、奥行き398ミリと、かなり薄いデザインである。なお、色が3色(エアブルー、ダークシルバー、ルミナスピンク)用意されている。一般的にスリムケースには拡張性をほとんど考慮されていないものが多い。ところが、MR2100のケースは高い拡張性を備えている。ケースの手前下部に配置されているHDD用のシャドウベイは、重ねて2基搭載することが可能であり、追加の3.5インチHDDを手軽に増設できる。シャドウベイのサイドは、空気取り入れのためメッシュ構造となっており、発熱が多い高速回転のHDDを追加しても心配ない。

kn_mr2100_color.jpg Endeavor MR2100ではホワイトモデルに加えて3色のカラーバリエーションを用意。こちらの受注は10月中旬より開始される

 PCIスロットは全部で3基用意されており、そのうちの1つがキャプチャーカードが使っている。ただし、ロープロファイルPCIのカードしか装着できないので要注意だ。光学ドライブは、ベイにスライドさせるだけでロックできるドライバレス方式となっており、取り付け取り外しがとても簡単だ。とはいっても、すでにDVD-RAMや2層式DVD±Rにまで対応するスーパーマルチドライブが搭載されている(評価機にはPanasonicのSW-9585が組み込まれていた)ため、当分は交換する必要を感じないはずだ。

 メンテナンス性や拡張性に優れた非常に魅力的なケースだが、拡張カードの固定で少し気になるところがあった。ブラケット部をスチールのプレートで押さえて固定するだけのドライバレス方式を採用しているが、たしかに抜けることもなくしっかりとPCIカードが固定できるのだが、キャプチャーカードへアンテナ線を取り付けるときにカードが左右に動いてしまい、接触不良を起こすのではないかと心配してしまった。拡張カードはネジ止めもできるようになっているとより安心感が増すだろう。

 ハイパフォーマンスPCでは、動作音の大きさが心配になるが、MR2100ではそれほど気にならない。アイドル時のCPU温度は摂氏60度以下(気温27度)で安定し、CPUファンの回転数は1100rpm程度で十分に静かだ。CPUに100%の負荷を掛けた状態でも、数分後にCPU温度70〜72度程度で安定し、CPUファンの回転数は2000rpm弱と少し速くなる程度で騒音はあまり大きくならない。CPUファンは、サイドカバーに明けられたスリットから直接外気を取り込む方式であるため、ケースの脇にいて聞くと多少気になるが、本体の正面方向にいるならば、ほとんど音が聞こえなくなる。

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