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» 2005年10月05日 13時40分 UPDATE

ワイド液晶ディスプレイを搭載した新世代ThinkPadが登場

レノボ・ジャパンはThinkPadの新しいラインアップ「ThinkPad Z」シリーズを発表した。登場するのは多目的用途の「ThinkPad Z60m」とモバイル利用を重視した「ThinkPad Z60t」の2モデル。出荷開始はともに10月下旬を予定している。

[ITmedia]

 レノボ・ジャパンの説明によると、ThinkPad ZシリーズはこれまでのThinkPadがターゲットとしてこなかった中小規模のオフィスユースを想定して企画されたノートPC。そのような市場を想定してThinkPadとしては初めてとなるワイドサイズの液晶ディスプレイや、新しくデザインされた筐体が採用された。ワイド液晶パネルを採用した理由は「ThinkPad Zが想定しているオフィスでは仕事と家庭の両方で使われるケースが考えられる」(レノボ・ジャパン)ということであるが、同時に「ホームユースを重視しているわけではなく、ThinkPad Zはあくまでもビジネスユースをターゲットにしている」とも同社は説明する。

kn_tpz60mzen.jpg ThinkPad Z60m

kn_tpz60tzen.jpg ThinkPad Z60t

 新しい筐体デザインは側面から見ると「上辺が前面にシフトした平行四辺形」という形が特徴。これは、斜め上から見下ろしたユーザーの視点からより薄く見えるように工夫したため。このほか、ワイドサイズ液晶ディスプレイを採用したことで生まれた横方向の余裕を利用してキーボード脇にスピーカーを搭載。ただし、これも「ビデオ会議などで音声をよく聞き取れるようにするため」とあくまでもビジネス利用とためであることを強調。スピーカーの脇には側面に搭載されたインタフェースのアイコンを用意してケーブルの接続や周辺機器、メモリカードの挿入を容易にする工夫も施された。

 キーボードレイアウトも従来のThinkPadから変更され、「多くのユーザーから要望された」(レノボジャパン)Windowsキーとサブメニューキーがついに搭載された。そのほかこれまで独立してきた機能キーが[Fn]キーと組み合わせて使うようになり、カーソルキーには再生、早送りなどのメディアコントロール機能が組み合わせられた。従来、ヘルプボタン的な機能を持っていた「ThinkAccess」は新しい「ThinkVantage」ボタンに変更。レノボジャパンが独自に用意した「アプリケーションラウンチャー」的機能や「PCの設定メニュー」などのThinkVantageメニューにここからアクセスできる。レノボジャパンでは新しいキーボートレイアウトを「Xシリーズといった小型のノートPC以外では順次採用していく予定」と話している。

kn_tpz60mkey.jpg レノボジャパンがアピールする新レイアウトキーボードのメリット

kn_tpz60msatko.jpg 「ThinkPad Z60mは多くの使いかたに対応できるモデル。ThinkPad Z60tは心地よい使い勝手を持ち運べるモデル」とそれぞれのコンセプトを説明するレノボ・ジャパン マーケティング担当 石田聡子氏

 Z60mとZ60tの最上位モデルには液晶パネル天板にチタンを採用。カーボンファイバーを積層したマルチレイヤーパネルにアルミシートと薄いチタン層を重ね、硬く軽い天板を実現。指紋が付着しにくいコーティングも施された。また、筐体の耐性を向上させるために、「ThinkPad Roll Cage」と呼ぶマグネシウム合金製の“骨格”を筐体に組み込んだ。パーツを骨格にはめ込むことで外部からのストレスから基板やパーツを守り、同じ外力で比較して基板へのひずみ負荷を30%軽減し、筐体剛性を20〜40%アップさせたとレノボジャパンでは説明している。HDDの耐衝撃性も向上しており、従来の2次元加速度センサーによる磁気ヘッド退避機能に加え、HDDドライブをゴム製緩衝材で保護し、HDD取り付け部ユニットに2次元方向に動くバネ式ショックアブソーバを取り付けた。

kn_tpz60mtutn.jpg ThinkPad Z60で採用されたチタンカラーの筐体パネル。重いチタンをアルミ層の上に薄く引くことで軽量化を図っている

kn_tpz60mnito.jpg 「“ThinkPad”らしい色を考えたときに候補に上がったのが“金属の色”。でもアルミでは傷がついてしまう。傷つかず色もいい、ということでチタンが選ばれた」と語るレノボジャパン取締役副社長 研究開発担当の内藤在正氏

kn_tpz60mcage.jpg ThinkPad Z60に組み込まれた「骨格」であるThinkPad Roll Cage。右はZ60m、左はZ60t

 ThinkPad Z60mは多目的利用を想定したノートPC。ThinkPadラインアップではR52とG41の間を埋める位置付けとなっている。15.4インチのワイドサイズ液晶ディスプレイを搭載し、重量は2.9〜3.1キロ。4モデルが用意され上位機種ではPentium M、DVDスーパーマルチドライブ、MOBILITY RADEON X600(もしくはX300)と、DVDメディアへの保存や3D性能といったホームユースで求められるスペックも有する。

 ThinkPad Z60tはモバイル利用を重視した2スピンドルノートPC。ThinkPadラインアップでは、TシリーズとXシリーズの間を埋める位置付けとなっている。約2キロの筐体ながら14インチのワイド液晶ディスプレイを搭載。4モデルが用意され上位機種ではPentium Mを採用。標準の4セルバッテリーパックで駆動時間2.5時間(下位モデルのCeleron M搭載モデルで約2時間)。オプションで7セルバッテリーパックも用意されている。

 ThinkPad Z60m、同Z60tともにパーツ構成が固定のベースモデルと、ベースモデルにMicrosoft Office Personal 2003搭載モデルがあるほか、構成を選択できるカスタマイズモデルも用意され、CPU、光学ドライブ、OSなどを選択可能。Z60mのカスタマイズモデルでは、ベースモデルにはない高輝度液晶パネル「MaxBriht」を搭載できる(15.4インチ、1280×800ドット)。

製品名2530-2GJ2530-27J2530-4LJ2530-3PJ
OSWindows XP HomeEdition SP2Windows XP Professional SP2
CPUCeleron M 360Pentium M 740Pentium M 760
チップセットIntel 915GMIntel 915PM
メモリ(最大)DDR2-533/256Mバイト(2Gバイト)DDR2-533/512Mバイト(2Gバイト)
液晶ディスプレイ15.4インチ(1280×800ドット)15.4インチ(1680×1050ドット)
グラフィックスIntel GMA 900MOBILITY RADEON X300MOBILITY RADEON X600
HDD40Gバイト60Gバイト80Gバイト
光学ドライブCD-RW&DVD-ROMコンボDVDスーパーマルチ
ネットワーク1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T、IEEE 802.11a(J52、W52、W53対応)/b/g
カードスロットPCカードTypeII×1、Express Card×1、マルチカードリーダー(SDカード、メモリースディック対応)
主なインタフェース・付属品USB2.0×3、IEEE 1394×1
バッテリー駆動時間3.0時間4.0時間
本体サイズ幅357×奥行き262.5×厚さ37.3〜40.2ミリ
重量約2.9キロ約3.1キロ
発売日10月下旬
ダイレクト価格11万9700円15万1200円20万7900円26万400円

製品名2512-4NJ2512-4DJ2512-3CJ2512-47J
OSWindows XP HomeEdition SP2Windows XP Professional SP2
CPUCeleron M 360Pentium M 740Pentium M 760
チップセットIntel 915GM
メモリ(最大)DDR2-533/256Mバイト(2Gバイト)DDR2-533/512Mバイト(2Gバイト)
液晶ディスプレイ14.1インチ(1280×768ドット)
グラフィックスIntel GMA 900
HDD40Gバイト60Gバイト80Gバイト
光学ドライブCD-RW&DVD-ROMコンボDVDスーパーマルチ
ネットワーク1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T、IEEE 802.11a(J52、W52、W53対応)/b/g
カードスロットPCカードTypeII×1、SDカード×1
主なインタフェース・付属品USB2.0×3、IEEE 1394×1
バッテリー駆動時間2.1時間2.0時間2.5時間
本体サイズ幅334×奥行き228×厚さ26.6〜30.9ミリ
重量約2.07キロ約2.18キロ
発売日10月下旬
ダイレクト価格11万9700円15万1200円20万7900円24万9900円

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