2006年夏モデルとして今回発表されたVAIOのデスクトップPCは店頭モデルとして「VAIO type L」「VAIO type H」「VAIO type V」3シリーズ13モデル、このほかにVAIOオーナーメードモデルが用意される。このうちVAIO type Lはソニーが「ボードPC」と呼ぶコンセプトを掲げるデザイン重視の新しいシリーズだ。今回発表された夏モデルの出荷は4月22日から順次開始される予定。
VAIO type Lは19インチワイド液晶ディスプレイを搭載した上位シリーズと15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したエントリーシリーズの2つのラインアップが用意されている。それぞれはデザインや形態が異なるため、VAIO type Lは2つのシリーズで構成されると考えてもいい。
19インチワイド液晶ディスプレイを搭載したシリーズは店頭モデルで「VGC-LA70B」「VGC-LA50B」「VGC-LA50」の3モデルが、15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載したシリーズは店頭モデルで「VGC-LB50B」「VGC-LB50」の2モデル(ただし両者の違いはMicrosoft Officeの有無のみ)が用意される。
どちらも液晶ディスプレイと一体型の本体にはポリカーボネートの透明パネルを前面に組み合わせたデザインが施されている。19インチワイド液晶ディスプレイを搭載する「LA」シリーズはキーボードとマウスがワイヤレス接続であるため、設置されている姿はソニーが「ボードPC」と呼ぶのに相応しい「板」のような雰囲気になる。
15.4インチワイド液晶ディスプレイを搭載した「LB」シリーズはVAIO type Mのようにキーボードユニットを本体に折りたたむ形式を採用している。「LA」「LB」ともに本体部分が薄く、奥行きはLAシリーズで190ミリ、LBタイプで160ミリとノートPCよりも短い(どちらも本体最小傾斜時の値)。
LAシリーズは地上アナログ対応チューナーを搭載してTVの視聴と録画に対応するが、LBシリーズはTV機能を持たない。LBシリーズでは「TVはリビングにある大画面テレビで見る」「VAIO type LでTVを利用するときはロケーションフリーと組み合わせる」という使い方をソニーは勧めている。LAシリーズではTVの「ながら見」に特化したソフト「VAIO インフォ TV」を導入。サイドに配置した子画面やテレビ王国と連動した番組情報表示機能、Yahoo!と連動した簡単検索機能をサポートしている。
LBシリーズはVAIOオーナーメードモデルで「シルバー」「ホワイト」「ロゼ」のカラーバリエーションを用意。重さ4.5キロでバッテリー駆動2時間可能と使う場所を選ばない。
VAIOオーナーメードモデルでは上記のカラーバリエーション以外にCPUとメモリ、HDD、Microsoft Officeの有無を選択できる。メモリは店頭モデルより多い1Gバイト、HDDも300Gバイトの選択肢が用意されている。
型番 | VGC-LA70B | VGC-LA50B | VGC-LA50 |
CPU | Intel Core Duo T2300(1.66GHz) | Celeron M 420(1.60GHz) | |
メモリ | DDR2-533MHz/512Mバイト(2Gバイト) | ||
HDD | 200Gバイト | ||
ドライブ | 2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチ | ||
グラフィック | Intel 945GM | ||
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T ×1 | ||
TVチューナー | アナログチューナー搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | ||
主なスロット | TypeIIPCカード、SDメモリーカード、メモリースティック、ExpressCard/54×1 | ||
主なインタフェース | USB 2.0×4、I.LINK、FeliCaポート | ||
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | ||
サイズ | 幅532×高さ357×奥行189ミリ(本体最小傾斜時) | ||
重さ | 6.8キロ | ||
ディスプレイ | 19インチワイド(1680×1050ドット) | ||
実売予想価格 | 約25万円 | 約22万円 | 約20万円 |
出荷日 | 4月22日 |
型番 | VGC-LB50B | VGC-LB50 |
CPU | Celeron M 420(1.60GHz) | |
メモリ | DDR2-533MHz/512Mバイト(2Gバイト) | |
HDD | 80Gバイト | |
ドライブ | 2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチ | |
グラフィック | Intel 940GML | |
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T ×1 | |
TVチューナー | − | |
主なスロット | TypeIIPCカード、SDメモリーカード、メモリースティック、ExpressCard/54×1 | |
主なインタフェース | USB 2.0×4、I.LINK、FeliCaポート | |
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | |
サイズ | 幅470.2×高さ286.4×奥行159.1ミリ(本体最小傾斜・キーボード収納時) | |
重さ | 4.5キロ | |
ディスプレイ | 15.4インチワイド(1280×800ドット) | |
実売予想価格 | 約18万円 | 約16万円 |
出荷日 | 4月22日 |
VAIO type Hは店頭モデルとして「VGC-H73DB2R」「VGC-H73B7」「VGC-H73B7」「VGC-H53B7」「VGC-H33B7」「VGC-H23L7」の5モデルが登場する。
「VGC-H73DB2R」は地上デジタルチューナーを搭載し、最大解像度1680×1050ドット表示の20インチ液晶ディスプレイ(クリアブラック液晶)がセットになる。録画した地上デジタル番組は後日予定されているデジタル放送視聴録画ソフト「Station TV Digital Ver.3.0」のアップデートプログラムを適用後にDVD-RW、DVD-RAMへのCPRMムーブに対応する。「VGC-H73B7」「VGC-H73B7」は地上アナログチューナーを2セット搭載し同時録画に対応。また、「VGC-H73DB2R」「VGC-H73B7」はハイビジョン画像の編集にも対応する。
型番 | VGC-H73DB2R | VGC-H73B7 | VGC-H53B7 | VGC-H33B7 | VGC-H23L7 |
CPU | Pentium D 920 | Celeron D 355 | |||
メモリ | DDR2-533MHz/1Gバイト(1Gバイト) | DDR2-533MHz/512Mバイト(1Gバイト) | DDR2-400MHz/512Mバイト(1Gバイト) | ||
HDD | 400Gバイト | 300Gバイト | 250Gバイト | 160Gバイト | |
ドライブ | 2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチ | ||||
グラフィック | Intel 945G | ||||
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T | ||||
TVチューナー | ダブルチューナー搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード、デジタルチューナー(BS/110度CS/地上)+アナログ(ディスプレイ側) | ダブルチューナー搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | アナログチューナー搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | ||
主なスロット | TypeIIPCカード、CFカード、SDカード、メモリースティック、xDカード | ||||
主なインタフェース | USB 2.0×6、I.LINK×2、FeliCaポート | ||||
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | ||||
サイズ | 幅100×高さ308×奥行き415ミリ | ||||
重さ | 9.0キロ | 8.8キロ | |||
ディスプレイ | 20インチワイド(1680×1050ドット) | 17インチ(1280×1024ドット) | |||
実売予想価格 | 約33万円 | 約23万円 | 約20万円 | 約19万円 | 約16万円 |
出荷日 | 4月22日 |
VAIO type Vのラインアップは20インチワイド液晶ディスプレイ搭載モデルに集約された。店頭モデルとして登場するのは「VGC-VA202DB」「VGC-VA202RB」「VGC-VA202B」の3製品。
VGC-VA202DBは地上デジタル放送に対応しハイビジョン画像の編集も可能。VGC-VA202DBとVGC-VA202RBはCPUを従来のハイエンド、ミドルレンジモデルのPentium 4 640からPentium 4 641(動作クロック3.20GHz)に変更している。
型番 | VGC-VA202DB | VGC-VA202RB | VGC-VA202B |
CPU | Pentium 4 641(3.20GHz) | Celeron D 351(3.20GHz) | |
メモリ | DDR2-533MHz/1Gバイト(1Gバイト) | DDR2-533MHz/512Mバイト(1Gバイト) | |
HDD | 250Gバイト×2 | 200Gバイト×2 | |
ドライブ | 2層式DVD±R対応DVDスーパーマルチ | ||
グラフィック | MOBILITY RADEON X700 Hypermemory | RADEON XPRESS 200M | |
ネットワーク | 100BASE-TX/10BASE-T | ||
TVチューナー | デジタル放送対応チューナー+アナログチューナー×2搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | アナログチューナー×2搭載ハードウェアMPEG-2エンコードカード | |
主なスロット | TypeIIPCカード、CFカード、SDメモリーカード、メモリースティック、xDピクチャーカード | ||
主なインタフェース | USB 2.0×4、I.LINK、FeliCaポート | ||
OS | Windows XP HomeEdition SP2 | ||
サイズ | 幅571×高さ444×奥行き256ミリ | ||
重さ | 16.3キロ | ||
ディスプレイ | 20インチワイド(1366×768ドット) | ||
実売予想価格 | 約32万円 | 約25万円 | 約22万円 |
出荷日 | 4月22日 |
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