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» 2006年06月27日 15時00分 UPDATE

「ZERO」がもたらす幸せってなに?──ソニー「VAIO type U <ゼロスピンドル>モデル」 (1/3)

HDDの代わりに16GバイトのNAND型フラッシュメモリを搭載したゼロスピンドルPCが登場した。ロードウォーリアー期待のVAIO type Uを早速使ってみた。

[長浜和也,ITmedia]
kn_ux90zen.jpg 16Gバイトのフラッシュメモリをメインのストレージとして使うVAIO type U <ゼロスピンドル>モデルは全身「黒」となって引き締まった感じがするとともに、「ポータブルゲーム機」にいっそう似てきたような気もする

 先日行われたVAIO2006年夏モデル「第2弾」の発表会ではBDを搭載したVAIO type RとVAIO type A、そして超小型のVAIO type Uと役者ぞろいの製品が登場したが、それ以上に注目を集めたのがソニーVAIO事業部門長の石田佳久氏がスピーチで紹介した「NAND型フラッシュメモリを搭載するVAIO type U」であった。

 石田氏の説明によるとHDDを搭載しないそのVAIO type Uは「持って分かるほど軽くなる」「アプリケーションの起動が早くなる」「バッテリー駆動時間が長くなる」という特徴を有するという。16Gバイトというメインストレージの容量を気にする声もあったのは事実であるが、それ以上に石田氏が述べた特徴に携帯PCのさらなる可能性を期待する声もまた大きかった。

 「6月に発表する」というソニーの言葉通りに、HDDを持たないVAIO type U <ゼロスピンドル>モデル(以下、type U ZERO)が6月27日に発表された。ゼロスピンドルのVAIO type U「VGN-UX90PS」「VGN-UX90S」(型番末尾の違いは導入するOSの相違で決まる)は、その型番からも分かるようにVAIOオーナーメードモデルで提供される。ユーザーが構成を選択できるVAIOオーナーメードモデルのストレージの選択肢として16Gバイトフラッシュメモリが用意されたことになる。

 type U ZEROはフラッシュメモリの容量こそ16GバイトのみとなるがOS(Windows XP Professional SP2かWindows XP HomeEdition SP2)、CPU(Intel Core Solo U1400かIntel Core Solo U1300、もしくは超低電圧版 Celelron M 423)などが選べる。VGN-UX50よりも高くなるといわれていた価格も、最小構成のCeleron M 423搭載モデルでは20万9800円からと、非現実的に高いということでもない。

 type U ZEROの筐体サイズはVGN-UX50とほぼ同じ。しかし黒が主体となったカラーリングに変更されたおかげで、VGN-UX50より引き締まった印象をうける。印象だけでなく実際の重さも492グラムと軽くなっている。わずか28グラムに過ぎないが、実際に手にすると軽くなったのがはっきりと分かるほど違う。VGN-UX50も従来モデルと30グラムしか違わないのにその軽さが実感できたが、type U ZEROを手にしたユーザーもその軽さに同じぐらい驚くだろう。

 カラーリングが変わったものの、本体に実装されているディスプレイやキーボード、ポインティングデバイス、メディアカードスロット、コネクタなどその種類と配置は「ほぼ」同じである。ポインティングデバイス「スティックポインター」の指の力に対する追従性は相変わらず優れているしクリックボタンも押しやすい。「いつも両手で握っていたい」と思わせる秀逸の使い心地はtype U ZEROにも受け継がれている。いや、はっきりと分かるほどに軽くなったことでその使い心地はいっそう快適になったといってもいい。

kn_ux90left.jpgkn_ux90disp.jpgkn_ux90migi.jpg 本体に用意されているインタフェースやスイッチ類はVGN-UX50とほぼ同じである。左側面にCFカードスロットとUSB 2.0を設け、液晶ディスプレイの上に指紋センサーを搭載する。Webカメラも“自分撮り用の31万画素とディスプレイ裏に設けた131万画素の2つを実装する

kn_ux90ue.jpgkn_ux90shita.jpg 上面と背面のインタフェースもVGN-UX50と同様。メモリースティックDUOスロットが上面に用意されている

 キーボードのレイアウトやサイズもVGN-U50と同じ。ただ、具体的な数値としては明らかにされていないがtype U ZEROのキーボードをなでるとキーの突起がはっきりと認識できる。VGN-UX50と並べてみても突起がより多く確保されているようにも見える。打鍵してみてもその感触は異なる。VGN-UX50が試作モデルであるため、量産品のキーボードでは改良が施されたことも考えられるので、一概には言えないが評価作業で確認された事実としてここに述べておきたい。

kn_ux90keyb.jpgkn_ux90ux50keyb.jpg キーボードのピッチや配置はVGN-UX50と変わらない。ただしキートップに刻印されたフォントがVGN-UX50より太くなっている。type U ZEROもディスプレイをスライドしたときやキーボードを打鍵したときに青く光り輝く仕掛けが用意されているが、このイルミネーションがVGN-UX50より明るく目立つようになった。写真右はVG-UX50のキーボード
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