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» 2007年06月12日 08時00分 UPDATE

WWDC 2007基調講演速報:WWDCの目玉はWindows版SafariとLeopardの新機能 (1/2)

5000人以上が集まった今年のWorldwide Developers Conference 2007(WWDC 07)、最大の目玉はMac OS X “Leopard”とWindows版のSafariだった。

[林信行,ITmedia]
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 期待されていたハードウェアの発表もなく、すでに明らかにされていたLeopardの詳細とWindows用ソフトだけの発表に、アップルの株価も下がり気味。その一方で、参加した開発者の間からは「堅実な内容」との評価も多い。

 いつもならApple StoreやiPodの最新状況の報告から始まるWWDC基調講演は、アップルの新しいパートナー企業の紹介から始まった。

 最初に壇上に招かれたのはインテルCEOのポール・オッテリーニ氏。アップルはMacのCPUを提供するインテルに感謝し、アップルのデザインチームがデザインした記念の置物を手渡した。

 続いて壇上に招かれたのはゲームメーカーのElectronic Arts、共同設立者でチーフ・クリエイティブ・オフィサーのBing Gordon氏。Command Conquer、2142 BATTLEFIELD、Need for Speed CARBON、Harry Potterといった人気ソフトのMac版を出すことを発表した。

 また、同じくゲーム開発社、idのオーナーでチーフテクニカルオフィサーのJohn Carmack(ジョン・カーマック)氏が壇上に招かれた。Carmack氏は、現在、開発中の最新3Dエンジンを使ったデモを披露した。

og_wwdc_2_002.jpgog_wwdc_2_003.jpgog_wwdc_2_004.jpg まずはIntel(写真=左)、Electronic Arts(写真=中央)、id(写真=右)を紹介

 そしていよいよ話は本題へ。ジョブズ氏は、まず現在のMac OS Xには2200万人のアクティブユーザーがいると紹介。そのうちの3分の2(67%)が最新OSの“Tiger”を利用している。これはパソコン用OSとしてはすごい実績だと語る。

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 そしてMac OS X “Leopard”に話が移る。同OSのリリースは10月。続き、ジョブズ氏は300あるというLeopardの新機能から10を紹介した。

300のうちの10――Leopardの新機能を紹介

 1つめは新しいデスクトップ(ユーザインタフェースデザイン)。「多くの人はMacのデスクトップに自分で選んだ写真を表示している」として、これまでの青い抽象的なデスクトップをやめ、標準のデスクトップピクチャーを自然写真に変更した。また写真が映えるように、メニューバーを半透明化し、ドックを半3D表示に変えた。

 さらに注目なのは「Stack」という機能。これは関連する書類をフォルダにしまうことなく、なんとなく一束にまとめておくことができる機能だ。一束にまとめた状態で、ドックに収納するといったことも可能で、カーソルを近づけると束にまとめたアイコンがアコーディオンのようにして画面上に広がる。このほか、アクティブウィンドウと非アクティブウィンドウをもっと区別しやすくするといった変更も行われている。

og_wwdc_2_008.jpgog_wwdc_2_009.jpg 新しいUIとStack機能

 2つめの機能は「新しいFinder」。サイドバーの機能をより使いやすくしたのに加え、「Back to my Mac」と「Coverflow」の2つの機能を加えている。

 Back to my Macは外出中でも自宅のMacの共有フォルダにアクセスする機能だ。自宅のパソコンのIPアドレスが分からなくても、.Mac経由で確実につながる。一方のCoverflowは、iTunesでお馴染みのアイコン表示機能だ。書類だけでなく、アプリケーションのアイコンなどもちゃんと表示される。

og_wwdc_2_010.jpgog_wwdc_2_011.jpgog_wwdc_2_012.jpg 新FinderにはCoverflowとBack to my Macが追加される

 3つめの機能は「QuickLook」。書類の中身をアプリケーションで開くことなく、Finderなどから簡単に参照する機能で、テキスト、イメージ、ムービー、PDF、Word、Excelなどのフォーマットに対応。プラグイン構造を採用している。PDFなどの書類はページ送りを刷ることも可能で、ムービーの全画面再生もできる。

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 4つめは64ビット対応。32ビット/64ビット版の2つのOSを用意するのではなく、1つのOSで完全に32ビットと64ビットに対応する。32ビットアプリケーションと64ビットアプリケーションを同時に実行することができる。

 ここでジョブズ氏は、超高解像度の写真をデモ用アプリケーションを使ってレタッチする実演を行なった。32ビット版ではメモリに読み込める画像データが少ないため、処理に数倍の時間がかかる模様が確認できた。さらにジョブズ氏は、すでにMacの全ラインアップが64ビットに移行していると付け加えた。

og_wwdc_2_016.jpgog_wwdc_2_017.jpgog_wwdc_2_018.jpg 32ビットと64ビットの比較デモ。なおすべてのMacは64ビット対応に移行ずみ

 5つめは、昨年も紹介していたCore Animation。同機能を使ってものすごい3Dアニメーションができる模様が紹介された(デモの様子は、この記事に続く「詳報」で詳しく紹介する)。

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 6つ目はBoot Camp。現在はオプションで提供されている同機能がLeopardでは標準で搭載される。Windows XPとVistaに完全対応し、ドライバ用のCDを焼くといった手間も不要になる。ジョブズ氏は現在のMacには、Boot Camp以外にParallelsやVMwareといったソリューションもあることを紹介した。

 7番目の機能はSpaces、8番目はDashboard、9番目はiChat、10番目はTime Machine。これらも昨年紹介した機能なので、詳しくは後ほどお伝えしよう。

og_wwdc_2_022.jpgog_wwdc_2_023.jpgog_wwdc_2_024.jpg Spaces(写真=左)、Dashboard(写真=中央)、iChat(写真=右)
og_wwdc_2_025.jpgog_wwdc_2_026.jpgog_wwdc_2_027.jpg Time Machine(写真=左)、紹介した新機能(写真=中央)、そして価格は129ドル(写真=右)

og_wwdc_02_tuika_01.jpg 恒例の“One more thing”は……
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