ニュース
» 2010年12月07日 21時26分 UPDATE

「一太郎」第2章、開幕:事務机から書斎机へ――新生「一太郎2011 創」と「ATOK 2011」発表会 (1/2)

ジャストシステムは、2011年度版の「一太郎」と「ATOK」を含む新製品群を発表した。最新版「一太郎2011 創」は書斎机をイメージしてUIを一新、「ATOK 2011」は使用者にあわせた変換候補を提示する新機能が加わった。

[後藤治,ITmedia]

書斎机をイメージした「一太郎2011 創」

og_just_001.jpg 一太郎2011 創

 ジャストシステムは12月7日、日本語ワープロソフト「一太郎2011 創」および関連製品を発表した。価格は通常版が2万1000円。また、一太郎2011 創に、音声読み上げソフトや辞書などを付属したプレミアム版が2万6250円、さらに「一太郎ポータブル with oreplug」、表計算ソフトの「三四郎 2010」などをセットにしたスーパープレミアム版も3万4650円で用意する。発売日は2011年2月10日。

 一太郎は2010年に25周年を迎えた同社の主力製品だ。発表会の冒頭に登壇したジャストシステム代表取締役社長の福良伴昭氏は、「(一太郎2011 創は)これからの時代に向けて新しいスタートを切るんだという思いで開発に取り組んだ」とあいさつ。先日公開したティーザームービーが予想を上回る反響だったと述べ、その期待通りに「最新版ではユーザーに新鮮な驚きを感じていただけると思う。まさに一太郎第2章の幕開けを飾るにふさわしい出来栄えだ」と自信を見せる。

og_just_002.jpgog_just_004.jpgog_just_003.jpg ジャストシステム代表取締役社長 福良伴昭氏(写真=左)。最新版の製品名はバージョンを示す年号に、製品コンセプトを象徴する1文字を加えた「一太郎2011 創」(写真=中央)。パッケージの文字を担当した書道家の紫舟氏は「書家としてめざしている“創造美”と、一太郎の“創”に思いが重なる部分があって引き受けた」と語る。線の中に白い余白を設けて“自由”を、線をしっかり書くことで“力強さ”を表現し、本物が持つ品格とともに親しみやすさもイメージしたという(写真=右)

 続いて登壇した同社企画部の大野氏が一太郎2011 創の製品コンセプトを説明した。同氏は「使って楽しい、心地いい、つながる、進化するワープロ」をキーワードに、これまで一太郎で培ってきたアイデンティティを受け継ぎつつ、今の時代に最適なエッセンスを加えたと語る。具体的には、これまでのグレーを基調にしたメイン画面を改めて、木目を基調とした背景とし、編集領域を中央に、その両わきに各種パレットが並ぶシンプルなユーザーインタフェースに刷新している。「多くのワープロソフトは文書作りの効率性を追求したものが大半だ。確かに効率も重要だが、効率性を追求すると事務机にたどりつく。作業をするには効率的だが事務机を自宅に置きたいと思う人はいないだろう。一太郎2011 創では、画面を書斎机に見立て、心地よさや楽しさを付加価値として、ワンランク上の文書作成環境をめざした」(大野氏)。

og_just_005.jpgog_just_006.jpgog_just_006_2.jpg ユーザーインタフェースを一新した「一太郎2011 創」。中央には書斎机をイメージした木目調の背景に編集領域を置き、上部にツールバー、左右にツールパレットとジャンプパレットがレイアウトされている

 「つながる」の点では各種Webサービスや外部機器と連携する一太郎のソーシャルプラグイン「ソプラ」を実装した。その1つ、「ソプラ Twitterツール」では、メイン画面の右カラムにTwitterのタイムラインが表示され、リアルタイムで流れていくツイートを一太郎の文書に取り込めるほか、同一画面からツイート投稿できるTwitterクライアントとしても動作する。

 また、USB接続されたポメラから、ポメラ上で作成した文書をワンクリックで一太郎へ取り込める「ポメラツール」や、一太郎を起動しなくても検索したい単語を直接入力して辞書引きができる「ソプラ辞書引きツール」も用意される。「(一太郎2011 創は)外とつながり情報収集や発信にも活用できる。文書作成に新たな体験を提供できる。初めて一太郎に触れたときのような感動を味わってほしい」(大野氏)。

 なお、そのほかのWebサービスと連携するプラグインとして、「ソプラ Flickrツール」が2011年4月に、「ソプラ Evernoteツール」が2011年6月に提供される予定という。

og_just_007.jpgog_just_008.jpgog_just_009.jpg 「ソプラ Twitterツール」は単独でTwitterクライアントとして機能する(写真=左)。ポメラから直接メモを取り込める「ポメラツール」も加わった。一太郎使いのポメラニアンに朗報(写真=中央)。今後はFlickrやEvernoteとの連携機能も追加される予定(写真=右)

 標準パッケージの上位版として、さまざまなソフトを付属した2種類のプレミアムパッケージも用意される。「一太郎2011 創 プレミアム」は、音声読み上げソフト「詠太」や、音声読み上げに対応したメーラー「Shuriken 2010」、図形作成ソフト「花子2011」、PDF作成・編集ソフト「JUST PDF 2」に加えて、モリサワフォント「新ゴ」「リュウミン」、4種類の辞書(大辞林、敬語のお辞典、ジーニアス英和/和英)などを収録。さらに最上位版の「一太郎2011 創 スーパープレミアム」は、上記に加え表計算ソフト「三四郎2010」とプレゼンソフト「Agree 2010」、そして「一太郎ポータブル with oreplug」を付属する。

 一太郎ポータブル with oreplugは、自分の文書作成環境をUSBメモリ内に格納し、どのPCでもUSBメモリを挿すだけ(インストールせずに)で使い慣れた環境を呼び出せるのが特徴だ。アプリセットは「一太郎 Portable」「Firefox Portable」「Shuriken Portable」「Ore Note」の4種類、これに「ATOK oreplug Limited」が付属し、出先のPCでも自宅と同じ環境で一通りのことが行えるようになっている。また、USBメモリ内に格納された情報は暗号化され、紛失・盗難時のセキュリティを確保したほか、同社のオンラインストレージ「iDisk Buckup」上にバックアップすることもできる。

og_just_010.jpgog_just_011.jpgog_just_012.jpg コーパスベースの音声合成技術を採用する「詠太」は、自然な発話と誤読の少なさが特徴。文章にカーソルをあわせて上部のツールバーに並ぶアイコンを押せば一太郎の文章を読み上げてくれる。話者として女性2人、男性1人が用意されている(写真=左)。モリサワフォントの「新ゴ」と「リュウミン」を各3種類付属(写真=中央)。図形作成ソフト「花子 2011」(単体1万290円)もセットになる(写真=右)

og_just_013.jpgog_just_014.jpgog_just_015.jpg 大辞林(三省堂)、敬語のお辞典(三省堂)、ジーニアス英和/和英(大修館)も付属する。一太郎文書だけでなく、ATOKやソプラウィンドウからの辞書引きにも対応する

og_just_016.jpgog_just_017.jpgog_just_018.jpg 「一太郎 Portable」「Firefox Portable」「Shuriken Portable」「Ore Note」と「ATOK oreplug Limited」をセットにしたUSBメモリ「一太郎ポータブル with oreplug」は、ネットカフェや学校のPCなど、どのPCでも自分の慣れた環境で作業ができるモバイルソリューションだ。「iDisk Buckup」との連携も可能(写真=左/中央)。「一太郎2011 創」のラインアップと機能比較表(写真=右)

 発表会には、ジャストシステムのイメージキャラクターに就任した女優加藤あいさんも出席し、プレミアム版に付属する「詠太」を使ったインタビューに答えるデモンストレーションも行われた。

og_just_019.jpg

       1|2 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.