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» 2010年12月17日 12時00分 UPDATE

2010年に投げ売りされるのはなんだ!:Androidタブレットデバイスは「玩具扱い」 (1/2)

2009年は「主役Kindle」「投げ売りNetbook」だった米国の年末商戦。消費者の好みがはっきり示される米国の現場から注目ガジェットの“扱われかた”を報告。

[登丸しのぶ/Shinobu T. Taylor,ITmedia]

主役不在のデジタルガジェット専門店

kn_tomaru12_01.jpg 「Fry's」オレゴン州ウィルソンヴィル 支店。ブラックフライデー当日は早朝5時に開店した

 11月第4木曜日「サンクスギビングデー」の翌日は、米国中の小売店が“安売り”を開始するブラックフライデーで、この日からクリスマスまでの年末商戦は、米国の消費者が求めている商品のトレンドが非常にはっきりと示される時期でもある。小売店の“Sale”現場から米国における人気ガジェットの最新動向をチェックしてみよう。

 米国の流通関連データを調査している「National Retail Federation」の発表によると、2010年のブラックフライデーを含む週末にリアルショップやオンラインのショッピングサイトを訪れた人は、2009年の1億9500万人から2億1200万人に増加し、1人当たりの平均購入額も2009年の343ドル31セントから 365ドル34セントに増加したという。全米の総支出額は450億ドルに達すると見込まれ、低迷を続けている米国経済に光明をもたらした。

 しかし、デジタルガジェット関連製品に限ると、専門店では実店舗でもオンラインショップでも主役となる製品がない。低価格ノートPCやHDコンテンツに対応する大型のフルHDテレビが、ブラックフライデーのドアバスター(数量限定のセール品)として登場したが、2010年になって新しく登場した製品はあまりない。

 オレゴン州ウィルソンヴィルにあるエレクトロニクス量販店大手「Fry's」は、2009年のブラックフライデー商戦のリポートで紹介したワシントン州シアトル郊外のレントン店よりも規模が大きく、店頭製品の品数も多い。ブラックフライデーには早朝5時からオープンしたが(通常は9時の開店)、その開店前にドアバスター購入狙いの列が長く長く伸びていた。

 同店ではドアバスターのPC関連製品として、ヒューレット・パッカードのAMD VシリーズCPUと15.6型液晶ディスプレイを搭載したノートPCが価格218ドル、レノボ製のAtom搭載Netbook「S10-3」が価格149ドルでそれぞれ用意されていた。これらは開店後の45分で完売したという。また、レノボの製品ではCore i7を搭載した「IdeaPad Y560」が699ドル99セントで販売されていた。Core i7搭載ノートPCでは最安値だったが、昼前の時点で在庫がまだ8台残っていて、店員がしきりに勧めていた。

 2010年の年末商戦で主役になるかといわれていたタブレットデバイス、特にAndroid搭載の製品は、ノートPCコーナーの“片隅”に専用コーナーが設けられていた。SamsungのGalaxy Tab(32Gバイト、WiFi/3Gモデル)が899ドル、Velocity Cruz Tablet 7型影響ディスプレイモデルが299ドル99セント、同じVelocity Cruz Reader 7型ディスプレイモデルが199ドル99セントでそれぞれ販売していたが、いずれも“Sale”対象にはなっていなかった。

kn_tomaru12_04.jpgkn_tomaru12_05.jpg ドアバスターとして149ドルで販売され、早々に完売したレノボの「S10-3」(写真=左)と、699ドル99セントで販売されたCore i7搭載の「IdeaPad Y560」(写真=右)

kn_tomaru12_02.jpgkn_tomaru12_03.jpg ノートPCコーナーの片隅に展示されていたVelocity Tablet 7型ディスプレイ搭載モデルは299ドル99セント、Velocity Cruz Readerは199ドルでそれぞれ販売されていた(写真=左)。Barns & Nobelの電子書籍が読めるnovelのPandigital Ereader 7型ディスプレイモデルは179ドルだ(写真=右)

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