米Microsoftは12月21日(現地時間)、毎年1月に米国で開かれる家電展示会Consumer Electronics Show(CES)での同社の基調講演および出展が、2012年で最後になると発表した。
「2012 International CES」は、1月10〜13日にネバダ州ラスベガスで開催される。Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは9日、最後の基調講演を行う。
MicrosoftはCESでの基調講演と出展をやめる理由として、同社の製品発表のタイミングが1月という開催時期と合わないこと、Windows Phone発表時のように自社でのイベントを開催するようになったこと、公式サイトやFacebookページ、公式Twitterアカウントなど、顧客と情報を共有できるさまざまな手段を持ったことなどを挙げた。
1994年にビル・ゲイツCEO(当時)が登壇して以来、開催前日の基調講演をMicrosoftが務めるのがほぼ恒例になっていた。Microsoftは、2013年から基調講演とブース出展はしないが、顧客やパートナーと接する場としての参加は続けるという。
この動きは、米AppleがMacworld Conference & Expoから撤退したことを思い出させる。Macworldは米IDG World Expoが主催するApple関連製品の展示会で、故スティーブ・ジョブズ氏が基調講演を行うことが多かったが、Appleは2009年1月のサンフランシスコを最後に参加を終了した。Appleも撤退の理由として、顧客との交流方法の多様化を挙げていた。
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