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» 2012年08月16日 17時00分 UPDATE

モバイラーが選んだ「dynabook R632」:第1回 口うるさいモバイラーが、「dynabook R632/W1」を選んだ理由 (1/2)

「仕事でも、自宅でも、出先でも、1台のノートPCを常用する」いわゆるモバイラーが選んだUltrabookの条件とは。まずは、いろいろとうるさいと思う筆者が、“Webモデルだけ”の「dynabook R632」を選択した経緯を紹介する。

[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]

ただの日用品ではなく、「仕事道具」として活用できなければならない

photo 薄型・軽量・(そこそこ)高性能で長時間動作・豊富なインタフェース──を高度にバランスさせたノートPC。「dynabook R632」はそれを満たす数少ないUltrabookだ

 筆者は自宅でも出先でも1台のノートPCを常用すると決めている。かつては、自宅はデスクトップPC、出先ではノートPCと使い分けていたが、メインのPCが1台なら必要な情報も一元管理でき、バックアップもシンプルにできること。モバイル通信環境の高速化とネットワークサービス、リモートデスクトップ機能などとともにCPUパワーが必要な作業は自宅のデスクトップPCに任せれば、メインPCに過度な処理能力を求めずに済むようになったことがきっかけだ。

 モバイルはもちろん自宅でもメインで使うので、選ぶPCに重要なのは「バランス」である。いくら小さくても使いにくく遅ければ仕事にならないし、そうといって大きく重ければ機動性を大きく損ねてしまう。5年ほど前は光学ドライブと高解像度ディスプレイ搭載で性能も機能も困らないA4スリムノートPCを使っていたが、モバイルでの長時間作業は大容量バッテリーが複数本必要で、PCだけで重量が3キロ以上になっていたのが悩みだった。それを毎日持ち歩いていたわけで、今考えるとよくやっていたなと思うくらいだ。

 筆者は最低限の基準としてキーボードは扱いやすい標準ピッチ(もしくはそれに近い物)であることを前提に、それとモバイル性能を考慮すると13〜14型クラスの選択肢に落ち着くと考えている。もちろん、軽ければ軽いほどよい。

 一方、ディスプレイについては自宅では24型ワイドの外部ディスプレイと接続し、デュアルディスプレイ環境で使うので、本体に対するディスプレイ解像度そのものの優先順位をやみくもに高めなくてもよい。

 この基準でこれまで約3年使っていたのは、いわゆる13.3型サイズの某CULVノートPCだ。3年も使い続けたのだからさぞや満足して使っていた……と言いたいところだが、キーボードに関しては失敗。実は毎日がまんして使っていた。キーピッチこそ18ミリあって十分だが、このPCはEnterキーの右に1列、HomeやPage Up/Downキーなどが配置されるレイアウトで、今でもときどきミスタイプがある。だから毎日使うキーボードで妥協すると後に後悔するのだ。

 さて、こんな選択基準で使う人なので、実はUltrabook全般は登場当初から当然目を付けていた。もちろん当時ですでに現PC購入から2年がたっており、当然毎日ガンガン使うので経年劣化もそれなりだったこともある。ただ、軽量で薄型、特に薄型を特徴とするモデルが多いUltrabookは、どうしてもキーボードに満足できないモデルが多いようだ。無理な設計でレイアウトにも無理のあるモデルはさておき、タイプ感に不満があると、あとあとの業務効率にも悪い影響を及ぼすだろう。もちろん薄型を追求するUltrabookに、例えばデスクトップPCの標準キーボードのような深いキーストロークを望むものではないのだが、タイプ感の好き嫌いは明確にある。

 そんな中で1つだけ「これならば」と思ったモデル、それが東芝の初代Ultrabookである「dynabook R631」だった。

photophoto 東芝の初代Ultrabookであるdynabook R631より、厚さ15.9ミリ、重量1.12キロの薄型軽量ボディと9時間のバッテリー動作性能はそのままに、第3世代Coreプロセッサー・ファミリーに刷新した2012年夏モデルの「dynabook R632」。写真はキーボードバックライト付きで視認性のよいブラックのキートップを採用した東芝ダイレクトWeb限定モデル「dynabook R632/W1」

 R631はキー数は欲張らずに利用頻度の高いキーを大きめに確保。カーソルキーも1段下げられており、独立性も高い。キーストロークは薄型だけにそれなりだが、タッチ感を硬めに調整しているようで好ましい範囲だった。

 またタッチパッドも[B]キーの下、使いやすい中央の位置にある。中央にあることがなぜよいかとする解釈の仕方はいくつかあるが、まずホームポジションで構えて使いやすい自然な位置にあること、そのためキー入力中にポイントを誤操作してしまう可能性も低いことがまずある。蛇足だが、東芝は過去にDynaBookシリーズで長らくスティック型のアキュポイントを採用していたが、そのスティックポインタがどこに配置されていたかといえば、中央[B]キーの上だ。キーボード入力を中心に使うユーザーにとって、細かい作業を行う時にはマウスを接続して使うにしても、モバイルではトラックパッドを併用する。仕事道具として使うので、こういった部分に妥協しない点も好ましく感じる。

 ただ、R631の購入に至らなかった理由が1つ。ストレージが128GバイトSSDという点だった。1台ですべてをまかなうため、筆者のPCにはここ10年ほどの仕事ファイルがすでに120Gバイトほどある。もちろん昨今はいろいろ打開策もあるが、過去のデータも参照しながら作業しつつ、顧客や知人などから要望があればすぐ取り出せるよう整えておきたいと思う筆者なりのポリシーだ。


東芝ダイレクト
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