「G-Master Cutlass-ITX」の“PCゲーム耐性”をチェックしたこりゃ、かっとぶぞ! ゲェェェム!!(1/3 ページ)

» 2012年09月27日 15時30分 公開
[林.佑樹(撮影:矢野渉),ITmedia]

Mini-ITXでゲーミングPCとは!

丸っこいスタイルが“かわいい”「G-Master Cutlass-ITX」だが、その戦闘力は意外と高い

 サイコムのゲーミングPC「G-Master Cutlass-ITX」は、Mini-ITXフォームファクタのマザーボードを搭載するPCで、やや長方形に近いキューブ形状と、なにやら“丸っこい”外見が特徴だ。内部には水冷と空冷のハイブリッドを採用して、高負荷がかかるPCゲームでも騒音が気にならない点も注目したい。

 PCケースの採用する「Prodigy」は、ホワイトカラーでゲーミングPCにありがちな「無骨」というよりは「かわいいー」印象だ。CPUはCore i7-3770(3.4GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.9GHz)、システムメモリの容量は16Gバイト、グラフィックスカードのGPUはNVIDIAのGeFroce GTX 660 Tiという構成だ。評価用機材のデータストレージは、HGSTのHDS721050CLA622(500Gバイト、7200rpm)を内蔵していた。

 マザーボードは、ASRockの「Z77E-ITX」で、Mini-ATXフォームファクタモデルながら、Intel Z77 ExpressチップセットにPCI Express x16対応拡張スロットを用意したハイエンド構成になっている。電源ユニットは、Antecの「EarthWatts EA-650」を搭載する。バリュークラスながら、80PLUSのBRONZE認証を得ている650ワット級モデルだ。負荷の高いベンチマークテストを実行しても安定した動作しており、長時間のゲームプレイにも不安はないだろう。

 なお、BTOをみると、CPUでは最上位モデルCore i7-3770Kを選べるだけでなく、GPUもNADIAの最上位モデルGeForce GTX 680、AMDの最上位モデルRadeon HD 7970も用意している。また、マザーボードがIntel Smart Response Technologyに対応するので、キャッシュ用SSDとしてCrucialのCT064M4SSD3(容量64Gバイト)の選択も可能だ。

マザーボードはMini-ITXながらIntel Z77 Expressチップセットを搭載するASRockの「Z77E-ITX」を採用する(写真=左)。評価機材には、GeForce GTX 660 Tiを搭載するグラフィックスカードと(写真=中央)、8GバイトのDDR3-1600メモリモジュール2枚を搭載していた(写真=右)

“かわいいー”のにしっかりしたPCケースだ

 すでに紹介したように、「G-Master Cutlass-ITX」が採用するPCケースは、BitFenixの「Prodigy」だ。PCゲームユーザーを意識して開発したモデルで、ボディの上下にあるアームハンドルやサイドビジュアルがデザインの特徴となっている。曲面を多用した見た目から、ゲーミングPCケースとしては珍しく「なんだかかわいい」と思うPCゲームユーザーも多いだろう。

 アームハンドルは、持ち運びのしやすさと衝撃吸収を目的にしている。PCケースを運んだことがあれば分かると思うが、指を引っかける場所がバックパネル上部にしかないことが多いため、アームハンドルの利便性は容易に想像できるだろう。PCケースの足として考えると、底部に空間ができる。Prodigyは底部にも吸気スリットがあり、ちょうど電源のファンに合わせて配置されているため、電源ユニットの冷却でも役立っているわけだ。

 本体右側面に電源ボタンとリセットボタン、マイク端子にヘッドフォン端子、2基のUSB 3.0を備える。正面は光学ドライブを備えるのみで、マルチカードリーダーはない。

正面には光学ドライブを搭載するのみでインタフェースや各種ボタンは用意しない(写真=左)。背面には2スロット分の拡張カードブラケットを備える。電源ユニットは下部に収納しており上部のスリットは水冷ユニットのラジエータが使用している(写真=右)

左側面には吸気口を設けてフィルターでカバーしている(写真=左)。右側面に電源ボタン、リセットボタン、ヘッドフォンにマイクの端子、そして、2基のUSB 3.0を備える(写真=右)

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