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» 2012年10月11日 21時00分 UPDATE

GeForce+Office搭載で10万円切り:エイスースのUltrabookは「ZENBOOK」だけじゃない――大画面Ultrabook「S56CM」を試す (1/2)

ASUSTeKが日本市場向けに投入した「S56CM」は、15.6型サイズのUltrabookだ。ASUSのUltrabookと言えばZENBOOKシリーズが有名だが、本機もZENBOOKに負けないデザイン性とコストパフォーマンスのマシンなのだろうか。

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

光学ドライブ内蔵のUltrabook「Sシリーズ」

photo 15.6型ワイド液晶ディスプレイ、そして光学ドライブを搭載するUltrabook「S56CM」

 エイサー、HPに続き、ASUSからも大画面のUltrabookが登場した。

 「S56CM」はASUSTek Computerの15.6型ワイド液晶ディスプレイを搭載するUltrabookだ。ASUSはこれまでUltrabook製品を「ZENBOOK」(UXシリーズ)として展開してきたが、大画面のディスプレイを搭載するモデルはZENBOOKとは異なり「Sシリーズ」となる。

 S56CMは、薄型ボディを目指すUltrabookでは珍しく光学ドライブを搭載することを特徴とする。大手PCメーカー製のUltrabookでは、光学ドライブを内蔵するモデルは少ない。本製品のほかには、デルの「Inspiron 14z」やソニーの「VAIO T」(14型モデルのみ)、エイサーの「M5-481T-H54Q」があるくらいだ。

 ASUSは15.6型以外にも、グローバル向けに14型ワイド液晶ディスプレイを搭載するモデルも販売しているが、日本向けとして投入したのは15.6型のみとなる。これは、15.6型サイズの製品が日本の個人向けPC市場において、最も売れているからだろう。

 また、S56CMは外部グラフィックスも搭載しており、3Dゲームにも対応できるようなパワフルなスペックを備えたことも特徴だ。「ZENBOOK」は美しいデザインと高いコストパフォーマンスで人気のシリーズとなったが、S56CMはどうか。性能、バッテリー駆動時間、使い勝手などを検証する。

「15.6型+光学ドライブ内蔵」でも厚さ21ミリ!

photo 天面はヘアライン加工を施しつつ、光沢を抑えている。若干指紋が目立つところは気になる

 S56CMのボディカラーは、天面と底面が黒、キーボード面やパームレストが銀というツートーンカラーを採用しており、ZENBOOKとは大きく異なる。ボディの素材はアルミ合金で、天面やパームレストにはヘアライン加工を施している。光沢を抑えた質感にはずっしりとした重厚感があるが、ボディが薄いからか、持ってみると想像よりも軽く感じた。

 本体サイズは、380(幅)×265.9(奥行き)×21(厚さ)ミリで、重量は約2.3キロ。厚さが21ミリ以下なので、Ultrabookを名乗る条件に当てはまる(ディスプレイサイズが14型未満の場合は18ミリ以下という基準がある)。

 光学ドライブを内蔵しつつ、本体厚を抑えたのは見事で、堅牢性もしっかりと確保している。液晶ディスプレイの端をつまんで開閉したり、パームレスト部分を持ち上げてもボディがたわむことはない。ディスプレイ部が薄く、ヒンジの抵抗が軽いため、本体を動かすとディスプレイがプラプラと揺れるが、家の中でテーブルなど土台がしっかりとした場所で使う分には問題ない。

photo 底面にあるリチウムイオンバッテリーは、ユーザーによる着脱が可能だ。付属のACアダプタは、実測のサイズが約43(幅)×105(奥行き)×29(高さ)ミリと比較的コンパクト、電源ケーブルも2ピンでかさばりにくい

 底面にあるリチウムイオンバッテリーは4セル式で、ユーザーによる着脱が可能だ。公称のバッテリー動作時間は約4.8時間と、一般的なモバイル用途のUltrabook(11.6型や13.3型)よりも短い傾向だが、外部グラフィックスで、消費電力が上がることを考慮すると仕方がないところか。

 実動作時間の測定は、BBench 1.01(海人氏・作)で行った。「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」で、PCは無線LANに常時接続、電源プラン「バランス」でテストを行ったところ、バッテリー残量5%で休止状態へ移行するまで、3時間35分だった。

 実動作時間は公称値よりも約1時間ほど短いものの、家の中で持ち運んで少し作業をする、Webブラウジングをするといった用途であれば、対応可能だろう。S56CMの重量は約2.3キロと、15.6型サイズのPCとしては軽いので持ち運びやすい。

 インタフェースは、左側面にUSB 3.0を1基、ギガビットLAN、HDMI出力、アナログRGB出力を備え、右側面はUSB 2.0を2基、ヘッドフォン/マイクのコンボジャック、DVDスーパーマルチドライブ、盗難防止ロック用コネクタが並ぶ。メディアカードスロット(SDHC対応SDメモリーカードとMMCが利用可能)は正面左側に配置した。

photophoto 光学ドライブを備えつつ、厚さを21ミリに抑えたのは見事だ。前面の左側にはメディアカードスロット(SDHC対応SDメモリーカードとMMCが利用可能)や、HDDへのアクセスランプや電源ランプなどを備える(写真=左)。背面の中央部分はバッテリーだ(写真=右)
photophoto 左側面にUSB 3.0を1基、ギガビットLAN、HDMI出力、アナログRGB出力が(写真=左)、右側面はUSB 2.0を2基、ヘッドフォン/マイクのコンボジャック、DVDスーパーマルチドライブ、盗難防止ロック用コネクタが並ぶ(写真=右)

 液晶ディスプレイの上部には約92万画素のWebカメラとデジタルマイクを内蔵する。無線通信機能は、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LANを利用できる。Bluetoothに対応しないところは惜しいが、メインストリーム向けのPCとして一通りの機能をそろえている。音質面では、ZENBOOKシリーズと同様に同社独自のオーディオシステム「ASUS SonicMaster」に対応したステレオスピーカーを搭載する。

テンキー付きキーボードと広いタッチパッドを装備

 S56CMが搭載する15.6型ワイド液晶ディスプレイは、1366×768ドット表示に対応する。輝度は10段階で調節でき、室内で使う分には十分な輝度を備えるものの、パネル表面が光沢仕上げであるため、輝度を落とすと照明や周囲の光景が映り込む。

 キーボードは、テンキー付きのアイソレーションタイプを採用する。本体を薄くしたこともあり、キーストロークは約2ミリだが、キーの戻りが弱く、押下感はあまりない。主要キーのキーピッチは19(横)×19ミリ(縦)だが、テンキーなど一部のキーはキーピッチの横幅が16ミリだったり、BackSpaceの左にある¥キーはキーピッチが14ミリとなるので、慣れないうちはミスタッチをするかもしれない。

photophotophoto 1366×768ドット表示の14型ワイド液晶ディスプレイを搭載する。パネル表面に光沢処理が施されている。解像度は一般的なため、アイコンや文字は見やすく表示される(写真=左)。視野角は上下方向に狭いが、ディスプレイが約140度まで開くので、角度の調整は容易だ(写真=中央)。キーボードはテンキー付きであるため、一部のキーの横幅が短くなっているところは注意したい(写真=右)

 S56CMはホームポジションのやや左にタッチパットを配置している。左右のクリックボタンが一体となっており、105(横)×73(縦)ミリとマルチタッチジェスチャーを行うには十分なサイズを確保している。タッチパッドにはELANのドライバを導入しており、2本指での上下/左右スクロール、2本指の開閉による拡大/縮小、回転機能、3本指スワイプによるページ送りなどのマルチタッチジェスチャー機能が利用可能だ。パッド表面のすべりもよく、左右ボタンのクリック感も悪くない。

photophoto タッチパッドにはELANのドライバを導入しており、2本指での上下/左右スクロール、3本指スワイプによるページ送りなどのマルチタッチジェスチャー機能を設定できる
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