Microsoftのスティーブン・シノフスキー社長が退任 Windows部門は2頭体制に

» 2012年11月13日 12時00分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは11月12日(現地時間)、WindowsおよびWindows Live担当社長のスティーブン・シノフスキー氏が同日付でMicrosoftを去ると発表した。同氏の仕事は、Windows Experience担当副社長のジュリー・ラーソン─グリーン氏とWindows部門のCFO(最高財務責任者)兼CMO(最高マーケティング責任者)であるタミ・レラー氏が引き継ぐ。両氏はスティーブ・バルマーCEOの直属となる。

 shino Windows関連発表会でのシノフスキー氏

 バルマー氏は発表文でシノフスキー氏のこれまでの功績をたたえつつ、「現在の成功を持続させるためには、Microsoftの全チームの団結と、製品のより統合され、迅速な開発サイクルの獲得が必要だ」と語った。

 シノフスキー氏はマサチューセッツ大学でコンピュータサイエンスの修士号を取得後、1989年にMicrosoftに入社した同社の古参。2006年にWindowsおよびWindows Live担当社長に就任し、Windows 7のリリースで高い評価を得た。

 米AllThingsDによると、シノフスキー氏はWindows 8をスケジュール通りに公開した立役者だが、他の幹部との折り合いが悪かったという。

 ラーソン−グリーン氏はWindowsのエンジニアリングを、レラー氏はCFO、CMOとしての職務に加え、SurfaceやOEMメーカーのハードウェアを含むWindows端末のビジネス&マーケティング戦略を、それぞれ担当する。

 ms execs ジュリー・ラーソン─グリーン氏(左)とタミ・レラー氏(右)

 ラーソン−グリーン氏は1993年にMicrosoftに入社し、Internet Explorer(IE)やMicrosoft Officeのユーザー体験に従事した。Windows 7とWindows 8では、プログラムマネジメント、ユーザーインタフェースの設計とリサーチなどの責任者を務めた。シアトル大学でソフトウェアエンジニアリングの修士号を、ウェスタンワシントン大学で経営管理学の学士号を取得している。

 タミ・レラー氏は2001年にMicrosoftに入社。Microsoft Dynamics部門から2007年にWindows部門に移った。ミネソタ州立大学ムーアヘッド校で数学の学士号を、セント・メアリーズ大学でMBAを取得した。

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