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» 2012年12月27日 14時40分 UPDATE

広田稔のMacでいこまい(13):Fusion Driveは効果大! 新旧「21.5インチiMac」を徹底比較 (1/3)

前回のインプレッションに続き、CTOで入手したFusion Drive搭載モデルを新旧で比較。OS XとWindowsの両環境でベンチマークを実施した。

[広田稔,ITmedia]

仕事のパソコンとして選ばれる「iMac」

og_imac_001.jpg 21.5インチiMac

 11月30日から販売が始まった21.5インチiMac。見た目がより薄型にフルモデルチェンジしたこともあって、古いMacから乗り換えようと検討している人も多いはず。特に仕事に使うMacとなれば、性能は気になるところだ。前回のインプレッションに引き続き、Mac/Windowの両環境下でiMacの性能を見ていこう。

 一昔前までは、仕事に使うMacというと、Mac Pro(またはPower Mac G5)のタワー型デスクトップを指すことが多かった。その理由は、ほかのMacに比べて、CPU性能や搭載できるメモリ/HDD容量、用意されたインタフェースが圧倒的に上だったからだ。

 しかし時代は進んで、今やiMacでもほとんどの用途で事足りる性能を備えるようになった。価格面で見ても、iMacはディスプレイ込みで10万8800円からなのに、Mac Proは21万8800円。10万円の差額があれば、メモリやバックアップ用ストレージ、色再現性が高いディスプレイなどに投資して、仕事の環境を最適化できる。

 iMacを使えば、ディスプレイとは別のばかデカいPC本体がなくなるので、デスク回りがすっきりするメリットもある。おまけにMac Proは、あまり新機種が投入されず、次世代の入出力端子としてアップルがプッシュしているThunderbolt端子すらいまだに備えていない始末。iMacは拡張性とメンテナンス性の部分で劣ってはいるが、それを考慮してもiMacを選ぶ価値は十分にある。

og_imac_002.jpgog_imac_003.jpg エッジ部をわずか5ミリまで絞った薄型デザインが特徴

og_imac_004_1.jpgog_imac_004_2.jpg デスク回りをすっきりできる

 実は筆者もメインのノートPC(15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル)とは別に、旧iMacを所有している。動画の編集/エンコードに使うほか、Thunderboltの外付けHDDをつないでおき、「どこでもMy Mac」でアクセスして過去の仕事のファイルを取り出す用途に使っている。

 今回はそのiMacをリプレースするという口実で、オンラインのApple Storeで、Core i7/16Gバイトメモリ/Fusion Driveという構成にアップグレードして購入した。せっかく新旧の21.5インチiMacがそろったので、15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデルも含めて、どれくらい性能が違うのかをベンチマークで調べてみた。

比較機種 新21.5インチiMac 旧21.5インチiMac 15インチMacBook Pro Retinaディスプレイモデル
CPU Core i7-3770S 3.1GHz/4コア Core i7-2600S 2.8GHz/4コア Core i7-3720QM 2.6GHz/4コア
メモリー DDR3 1600MHz/16GB DDR3 1333MHz/16GB DDR3 1600MHz/16GB
ストレージ Fusion Drive(フラッシュストレージ+2.5インチHDD/5400回転) 3.5インチHDD/7200回転 フラッシュストレージ
グラフィック NVIDIA GeForce GT 650M/512MB AMD Radeon HD 6770M/512MB NVIDIA GeForce GT 650M/1GB

 上に掲載したスペック比較を見ると、ポイントはまず1つにCPUだ。すべて「Coer i7」を搭載しているが、旧iMacが第2世代Coreプロセッサ(Sandy Bridge)であるのに対し、新iMacとMacBook Pro Retinaは第3世代(Ivy Bridge)に変わっている。さらに新iMacはデスクトップPC向けCPU、MacBook Pro RetinaはノートPC向けCPUという点でも異なる(→第3世代Coreの詳細記事)。

 新iMacがFusion Drive、旧iMacが7200回転のHDD、MacBook Pro Retinaがフラッシュストレージ(SSD)というストレージの違いも興味深い。Fusion Driveは、フラッシュストレージとHDDという2台のドライブを組み合わせて1つに見せかけ、頻繁にアクセスするファイルをフラッシュストレージ側、あまり使わないものをHDD側にOSで振り分けてくれるため、高速アクセスと大容量を両立できるのが特徴だ。その仕組み上、一瞬のベンチマークではなく、長期間使わないと本当の速さは分からないわけだが、それでも7200回転のHDDと比べたときにどれくらい速くなっているか、気になるところだ。

og_imac_005.jpgog_imac_006.jpg Fusion DriveのiMacで「このMacについて」を開き、詳しい情報を開くと、ストレージの合計が1.1TBと表示される(画面=左)。さらにシステムレポートを押して「シリアルATA」の項目を見ると、HDD(APPLE HDD HTS541010A9E6612)とフラッシュストレージ(APPLE SSD SM128E)の2つで構成していることが分かる

 テストは、MacとWindowsのそれぞれの環境で、3種類のベンチマークツールを用いている。また、Windowsは、Boot Campで64ビット版のWindows 7をインストールした(Windows 8も基本的にBoot Campで動作はしたが、一部のベンチマークソフトがうまく完了できなかったために割愛した)。というわけ驚きの結果(!?)を見るためには、「次のページへ」ボタンをクリック!

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