Retina“相当”の高解像度モデルなど──オンキヨー、サイズ別タブレットを“大量”投入9000円台の低価格7型モデルも(1/2 ページ)

» 2013年02月26日 19時00分 公開
[岩城俊介,ITmedia]

7型から10.1型まで、一挙6種類のAndroidタブレット新モデル

photo オンキヨーのAndroidタブレット新モデル

 オンキヨーデジタルソリューションズは2月26日、Androidタブレット「SlatePad」シリーズを6モデル、ミニプロジェクター「PP-D1」を発表。2012年3月8日より順次発売する。

 タブレットのラインアップは7型「TA07C-A41X1」「TA07C-C41R1」、8型「TA08C-A41R1」、9.7型「TA09C-A41R3」「TA09C-B41R3」、10.1型「TA2C-A41R3」の全6モデル。現在普及傾向のある7型から標準サイズの10.1型まで、サイズ/タイプ/ニーズ別に多数のモデルをそろえた。OSはAndroid 4.1(TA09C-A41R3を除く)を採用する。


photo オンキヨーデジタルソリューションズの菅正雄社長

 「2012年度のタブレット市場は、弊社が当初予想していた200万台以上となる450万台規模に成長し、さらに2015年度には1000万台規模と大きな市場になると想定している。タブレットは現在こそ個人需要が主流だが、当然、法人向け──企業から顧客に向けて提供するサービスの一環となるキオスク的サービス端末やデジタルサイネージといった需要も急増している。オンキヨーはそのような法人ニーズにも応えるきめ細かいラインアップを用意し──“オールラインアップ”で展開する計画。今回の大量ラインアップもその施策の一環」(オンキョーデジタルソリューションズの菅正雄社長)

 注目モデルは、実売9480円からと低価格な7型ベーシックモデル「TA07C-A41X1」、“Retina相当”とする2048×1536ドット表示のIPS(相当)ディスプレイを備える9.7型ハイスペックモデル「TA09C-B41R3」、Androidタブレットとしては国内初とする8型サイズでアスペクト比4:3のディスプレイを採用するeBook利用ニーズをまかなう「TA08C-A41R1」など。ハイスペックなTA09C-B41R3も含めて、価格は実売9000円台から2万円台後半といずれもリーズナブルな価格帯に収めている。

 TA07C-A41X1は、7型(800×480ドット)のタッチパネル付き液晶ディスプレイに1.2GHz動作のCortex A8プロセッサ(Allwinner A13)、512Mバイトメモリ、4Gバイトストレージ(フラッシュメモリ)を実装し、OSにAndroid 4.0を採用するベーシック/普及価格帯モデル。価格はオープン、同社直販サイト価格は9480円(保証90日版)/1万480円(保証1年版)となる。

 なお今回のSlatePadで、これまでのメーカー1年保証に加え、90日(約3カ月)と保証期間を短く、より価格を抑えたモデルも用意する新たな施策も取り入れた。「タブレット、スマートデバイス機器は性能向上などの進化が著しく、流行/需要の変化も激しい。それならば価格を抑え、購入しやすく、買い換えやすくするほうがより迅速にユーザーニーズに応えられると判断した。3カ月という期間は、万一初期不良があった場合にこの期間があれば気がついてもらえるという統計的に考察した最短の期間として設定した。もちろん法人向けにはニーズや予算、導入規模などに合わせたオプションの保証サービスも別途用意している」(菅社長)

photophotophoto 実売9480円(90日保証版、以下同。1年保証版は左記実売価格の1000円増となる)の普及型7型モデル「TA07C-A41X1」。主なスペックはAndroid 4.0、シングルコアCortex-A8(1.2GHz)、512Mバイトメモリ、4Gバイトストレージ、800×480ドットの7型液晶ディスプレイ、802.11b/g/n無線LAN、4時間動作のバッテリー(3.7V/2000mAh)、110(幅)×190(高さ)×8.4(厚さ)ミリ、重量約260グラム
photophotophoto 実売1万3800円のデュアルコアプロセッサ搭載7型上位モデル「TA07C-C41R1」。主なスペックはAndroid 4.1、デュアルコアCortex-A9(1.6GHz)、1Gバイトメモリ、8Gバイトストレージ、1024×600ドットの7型IPS(相当)液晶ディスプレイ、802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、9時間動作のバッテリー(3.7V/4100mAh)、112(幅)×195(高さ)×11.8(厚さ)ミリ、重量約335グラム。なお、“IPS相当”としているのは、商標登録を持つジャパンディスプレイ製部材ではないため。仕組みはIPSとほぼ同様(以下同)
photophotophoto 実売1万5800円、アスペクト比4:3で8型IPS(相当)のディスプレイを採用する「TA08C-A41R1」。主なスペックはAndroid 4.1、デュアルコアCortex-A9(1.6GHz)、1Gバイトメモリ、8Gバイトストレージ、1024×768ドットの8型液晶ディスプレイ、802.11b/g/n無線LAN、6時間動作のバッテリー(3.7V/4100mAh)、157(幅)×204(高さ)×9.2(厚さ)ミリ、重量約450グラム。このモデルのみホワイト+シルバー基調のボディを採用し、どことなく某Padっぽい。8型ながらそこそこ軽量で、4:3ディスプレイのためeBookコンテンツを楽しむお手ごろタブレットとしてもよさそうだ

 ハイスペック志向のTA09C-B41R3は、iPadシリーズと同等の9.7型IPS(相当)で解像度2048×1536ドット表示“Retina相当”の静電タッチパネル付きディスプレイを採用したハイスペック志向のモデルとして展開する。プロセッサはデュアルコアのCortex-A9(Rockchip RK3066)/1.6GHz、1Gバイトのメインメモリ(DDR3)、16Gバイトストレージ(フラッシュメモリ)、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、200万画素イン/アウトカメラなどを搭載。OSはAndroid 4.1を採用する。

 本体サイズは240(幅)×187(高さ)×9.9(厚さ)ミリ、重量は約660グラム。microSDスロット、USB Micro-B、Mini HDMI、ヘッドフォン出力などを実装。バッテリー動作時間は約9.5時間(7.4ボルト/5000mAh)となる。

photophotophoto 実売2万4800円、9.7型サイズのベーシックモデル「TA09C-A41R3」。主なスペックはAndroid 4.1、デュアルコアCortex-A9(1.6GHz)、1Gバイトメモリ、16Gバイトストレージ、1024×768ドットの9.7型液晶ディスプレイ、802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、7.5時間動作のバッテリー(3.7V/8000mAh)、187(幅)×243(高さ)×10.4(厚さ)ミリ、重量約680グラム。
photophotophoto 実売2万7800円、高解像度2048×1536ドットの9.7型ディスプレイを採用するハイスペックモデル「TA09C-B41R3」。主なスペックはAndroid 4.1、デュアルコアCortex-A9(1.6GHz)、1Gバイトメモリ、16Gバイトストレージ、2048×1536ドットの9.7型液晶ディスプレイ、802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0+EDR、9.5時間動作のバッテリー(7.4V/5000mAh)、187(幅)×240(高さ)×9.9(厚さ)ミリ、重量約660グラム
photophotophoto 9.7型ながら、Retina“相当”の高解像度ディスプレイを採用するのが特長。展示機のは微妙に残念な文字列がある、いわゆる“中華フォント”だったが、発売までに修正するとのこと
photophotophoto 実売2万4800円のベーシック10.1型モデル「TA2C-A41R3」。主なスペックはAndroid 4.1、デュアルコアCortex-A9(1.6GHz)、1Gバイトメモリ、16Gバイトストレージ、1280×800ドットの10.1型液晶ディスプレイ、802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、11.5時間動作のバッテリー(3.7V/6400mAh)、175(幅)×256(高さ)×10.5(厚さ)ミリ、重量約610グラム

 なお、今回の6モデルはすべてGoogle非認証機器にてGoogle Playも非対応。アプリマーケットは「Tapnow」を用いる仕組みとなる。「もちろん本当は対応させたい。ただ、Googleによる機器認証にかなり時間がかかるのが、機器開発や投入タイミングにおいてこれまでも少々ネックになっていた。今回は、機器を望むタイミングで適切に迅速に投入する手段の1つとして取り入れた」(オンキヨー)

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