ニュース
» 2013年04月12日 11時37分 UPDATE

IDF Beijing 2013続報:第4世代CoreはスマホからPCをオーバークロック可能 (1/2)

北京で開催中の「Intel Developer Forum」で、“Haswell”ことIntelの次期主力CPU「第4世代Coreプロセッサー」に関する情報が大幅にアップデートされた。OC機能拡張を中心に紹介。

[本間文,ITmedia]

Haswellのオーバークロック機能をデモ

og_idf_001.jpg Haswellのオーバークロック機能などを説明するマイケル・モーン氏

 Intelは、中国・北京で開催された開発者向け会議「Intel Developer Forum Beijing 2013」(以下、IDF Beijing)の最終日となる4月11日、「Haswell」(開発コード名)でおなじみの次期主力CPU「第4世代Coreプロセッサー」のオーバークロック機能拡張についてセッションを設けた。

 この中で、同社でオーバークロック機能に関するハードウェア設計やツール開発を手がけるマイケル・モーン氏(Michael Moen)は、Haswell世代で電源供給回路をCPUに統合することを明らかにするとともに、クロック制御の仕組みも変更され、より柔軟なオーバークロック設定ができるようになると説明した。

og_idf_002.jpgog_idf_003.jpg Haswellのオーバークロック機能(画面=左)。こちらは、現行の第3世代Coreプロセッサー(Ivy Bridgeコア)のオーバークロック機能(画面=右)

 現行のCoreプロセッサーなどでは、マザーボードやノートPCのシステムボードから、各CPUコアやグラフィックスコア、ノースブリッジ機能などに、それぞれが必要な電圧を生成・供給する電源供給回路(Voltage Regulator Module:VRM)を用意する必要があった。しかし、Haswellでは、同社が「Fully Integrated Voltage Regulator」(完全に統合された電圧生成回路の意)と呼ぶ電源回路をCPUに統合することで、よりきめ細やかな電圧制御を可能にするとともに、電圧変換ロスを最小限に抑え、省電力化と高性能化を両立する。

 モーン氏によれば、Haswellのアンロック版(型番の末尾に「K」が付くモデル)では、電源回路がCPUに統合されても、ユーザーがこれらの電圧を調整することができるうえ、より細かな設定も実現可能だとアピール。また、HaswellではCPUに供給されるベースクロック(BCLK)を100MHzだけでなく、125MHzと167MHzに変更でき、それぞれ±5〜7%のレンジで調整できるようにすることで、より柔軟なオーバークロック設定が可能になったという。

 こうした機能強化によって、Haswellのアンロック版では「100MHzのベースクロックでCPU動作倍率を80倍に設定できる」(モーン氏)と述べた。つまり、第4世代Coreの型番末尾にKが付加されるモデルは、デフォルトで8GHzまでのオーバークロック設定ができるようになっているわけだ(※ただし、あくまで“設定が可能”ということで、8GHzで動作する保証はない)。

og_idf_003_2.jpgog_idf_003_3.jpg Haswellでは、これまでマザーボード上のVRMで個別に電圧生成されてきたCPUコア電圧やグラフィックスコア電圧などが、すべてCPU上で生成されるようになる。これにより、よりきめ細やかな電圧制御や設定ができる

og_idf_004.jpgog_idf_005.jpg 電圧やクロックをCPUに任せて制御させるだけでなく、ユーザーが任意の電圧やクロックを設定して、より高クロックな動作を目指せるところは、CPU統合型電源回路になっても変わりない(画面=左)。Haswellでは、ベースクロック(BCLK)を100MHzだけでなく、125MHzと167MHzに変更できるうえ、それぞれ±5〜7%のレンジで調整できる(画面=右)

og_idf_006.jpgog_idf_007.jpg Haswellと現行製品とのオーバークロック機能の比較。現在、LGA 2011プラットフォームが持つ柔軟なオーバークロック機能がHaswellでも利用できるようになるとアピール(画面=左)。Haswellにおける、各機能の動作倍率設定。リングバスの設定も変更できるようになっており、ビデオ編集などの特定アプリケーションで高性能化が図れるのではと、期待をしているようだ(画面=右)

 なお、HaswellではCPUコアやグラフィックスとキャッシュメモリを結ぶリングバスの電圧や動作クロック倍率も変更できるようにしており、設定次第ではビデオ編集などの特定用途でパフォーマンスアップを図ることもできるだろうとモーン氏は述べ、すぐれたベンチマークテスト結果や、動作クロックの高さを競うだけでなく、用途に応じた“チューニング”が容易になるだろうという見方を示した。

 同氏はさらに、オーバークロックユーティリティ「Intel Extreme Tuning Utility」(以下、XTU)に、Haswellにも対応する機能拡張を追加した最新版をリリースすることをアナウンス。既報のIntel Z87ベースのHaswell搭載システムで、XTUを使ってWindowsからTurbo Boostの設定を変更し、4.4GHzで動作させたり、グラフィックスコアを1.6GHzまでオーバークロックするデモを披露した。

og_idf_008.jpgog_idf_009.jpg HaswellでTurbo Boost設定を変更し、4.4GHz動作をデモ(写真=左)。グラフィックスコアは1.6GHz(1665MHz)までクロックアップを試みた(写真=右)

og_idf_010.jpgog_idf_011.jpg XTUの最新版の設定画面(画面=左)。XTUのグラフィックス設定画面(画面=右)

og_idf_012.jpgog_idf_013.jpg オーバークロックの結果やパフォーマンスは、XTUのシェア機能でFacebookやTwitterに投稿できるほか、全世界でどのくらいのランクに入る結果なのかを確認することもできる

og_idf_014.jpgog_idf_015.jpg そのほかの項目では、Intelがシステムエージェントと呼ぶ、ノースブリッジ機能の設定を行なうことができるほか、CPU統合電源回路のモード設定も変更可能(写真=左)。XTUのメモリ設定機能。HaswellでもXMPは継続サポートされる(写真=右)

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう