前編に続き、この春、Macを買った初心者に向けて「システム環境設定」のコツをまとめていこう。
本記事で扱っているOSは、バージョン10.8(Mountain Lion)なので、それ以前とは若干内容が変わっていることもある。ちなみに前編では、Mission Control、セキュリティとプライバシー、トラックパッド、iCloud、メール/連絡先/カレンダーの5つを紹介したのでそちらも参照してほしい。
その6:ネットワーク
「ネットワーク」は、有線/無線LANなどネット接続関連の設定が集まっているパネルだ。「初心者向け」といっておきながらいきなり申し訳ないが、実は普通の人は触らなくて済む設定項目かもしれない。
1番ニーズの高そうな無線LANは、初めてMacを起動した後に画面の指示に従ってパスワードなどを入力しておけばつながるし、新たに無線LANアクセスポイントにつなぐときにも、メニューバーの無線LANアイコンから選ぶことになる。
「ネットワーク」パネルが必要になるのは、契約したインターネットプロバイダーがPPPoEを利用している、会社でVPN(仮想プライベートネットワーク)を使っている、ネットワークの優先順位を設定したい──といったシチュエーションだ。
公衆無線LANとiPhoneのUSBテザリングを併用している人が覚えておきたいのが、ネットワークの接続順序だ(またニッチな話題ですが……)。「ネットワーク」では、複数の接続手段を選べる場所では、何を優先するかが指定しておける。
iPhoneのテザリングは、ずっとオンにしておいてもMac側からアクションを起こさない限り自動で接続されないのがいいところ。しかし、それに気づかずに公衆無線LANにつなぎながらiPhoneを充電していたら、いつのまにかiPhoneのテザリングでネットにつないでいた……という事態も起こりうる。無線LANを優先するように設定を変えておこう。
その7:共有
これまた初心者にはあまり縁のなさそうな、中級者以上のネタですみません。「共有」パネルには、データやネットワーック接続などを共有する設定が並んでおり、PCやスマートフォンなどの機器を複数台持っているケースで役立つ。
出張の多い人にオススメなのが、「インターネット共有」。ホテルの部屋についたら有線LANしかないうえ、ケーブルが短い。俺はゴロ寝しながらインターネットを楽しみたいのに……というときに「インターネット共有」をオンにすれば、Macを無線LANアクセスポイント化して、パケット代を節約しながらゴロ寝でネットを楽しめる。
自宅にiMac、出先ではMacBook Airという複数代のMacを持っている人は、iCloudの「どこでもMy Mac」を併用した画面/ファイル共有をオンにすべし。出先から自宅のMacにアクセスして、必要なファイルを取得したり、画面を操作してデータを取り出せる。「あっ!!! 自宅のMacに編集していたプレゼンデータを忘れてしまった……」というピンチでも、落ち着いて出先からデータをコピーできるのだ(とはいえ自宅にある「母艦」がフリーズしたらどうしようもないのだが……)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.