10月18日に発売されるDSP版「Windows 8.1」の予約受付が10月4日から複数のショップで始まっている。通常のラインアップは「Windows 8.1 Pro 32/64ビット」と「Windows 8.1 32/64ビット」の計4種類。価格はそれぞれ1万円台後半と1万円台前半と、現行のWindows 8のラインアップと同じか数百円高い程度だ。
また、限定版の「Windows 8.1 Pro 発売記念パック」は、1000本限定生産の「窓辺ファミリーバージョン」と、「一般パック」の2種類を用意している。価格は通常のDSP版Windows 8.1 Proと同じだが、どちらも窓辺ファミリーのデザイン素材集やデータ移行用の「ファイナルパソコンデータ引越し9+プラス」、「Skype 3ヶ月間かけ放題チケット」などの特典を同梱する。窓辺ファミリーバージョンでは、これに加えて窓辺ファミリーのキャラクターボイスや歴代Windowsのロゴステッカーなどもついてくる。そのほか、プラス2000円程度で売られる「一般パック+窓辺ななみマウス」バージョンも販売する。
予約受付を実施しているショップでは、発売記念パック 窓辺ファミリーバージョンの反響が目立っている。特にTSUKUMO eX.では予約開始初日に入荷分の予約が埋まるほどだった。同店のスタッフは「私も注文するつもりだったので、嬉しいような悲しいような感じです。予約を受け付けずに当日販売するお店もいくつかあるので、そちらで探すしかないですね」と複雑な表情で喜んでいた。
ただ、それ以外の動きは緩やかだ。某ショップは「8のときもそうでしたが、限定版はコレクターの収集欲をすごく刺激するのですが、それが一般に広がりきらないんですよね。まあ、中身は従来で言うところのサービスパック1なわけですから、致し方ないですけども」と冷めた口調で語る。
実際、Windows 8.1に対する期待感はまだ膨らんでいない様子で、深夜販売イベントを告知しているドスパラ パーツ館に追随するショップは今のところない(それどころか「え、本当にやるところがあるんですか?」と逆取材されることもあった)。あるベテラン店員は「街が盛り上がることはよいことなので、ウチはやりませんが心で応援します。空振り感だけは出さないでほしいですね」と話していた。
なお、Windows 8.1発売に伴いパッケージ版のWindows 7は生産終了となるが、DSP版Windows 7の供給が止まるという話は今のところなく、今後も併売される可能性が高い。TSUKUMO eX.は「MacにBoot CampでWindows 7を入れたい人は、PCパーツとのセット販売が条件にならない通常パックを今のうちに買うのがいいと思います」とアドバイスする。
この空気感が18日に向かってどう変化していくか、引き続きリポートしていきたい。
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