スクウェア・エニックスが運営しているMMORPG「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア(以下、新生FFXIV)」も正式サービスインからひと月以上が経過した。旧FF14で不評だった操作性が向上しただけでなく、グラフィックスエンジンも刷新され強化された内容となっている。“旧FF14ショック”から様子見だった人も、そろそろ参戦してもいいかなと思い始めているのではないだろうか。
そんな中、サイコムから新生FFXIV推奨性能をうたう水冷PC「G-Master Hydro-GK2-FFXIV」が登場した。早速その性能を検証していきたい。
G-Master Hydro-GK2-FFXIVの最大の特徴は、新生FFXIVに対応可能なハイスペック性能と静音性を両立させていることだ。オンラインゲーマーの場合、休日はプレイが長時間に及んでしまうこともあるため、高負荷時の安定性も要求される。
本製品ではこうした課題をグラフィックスカードとCPUにそれぞれ1台ずつ専用の水冷式クーラーユニットを取り付けることで対処している。今回テスト用に借りたモデルはほぼ標準構成。CPUはCore i7-4770(定格3.4GHz/Turbo Boost時で最大3.9GHz)、グラフィックスカードはNVIDIA GeForce GTX 770(2Gバイト)いう構成だ。
BTOモデルであるため、パーツ構成自体は変更自由に変えることができ、CPUは上位モデルのCore i7-4770K(定格3.5GHz/最大3.9GHz)に、GPUはメモリ4Gバイトタイプに変更可能だ。
メモリは標準で16Gバイト、マザーボードにはIntel Z87 Expressチップセットを搭載したASRock製の「Z87 Extreme 4」が採用されている。このマザーボードはHaswell世代のLGA 1150パッケージに対応しているだけでなく、S/N比115デシベルをうたうノイズの少ない高音質サウンドなどを備えている。
また専用のヘッドセットアンプを搭載し、600Ωのハイインピーダンスヘッドフォンに対応するなどゲーマー向きの機能も多い。システムストレージはCFDの「CSSD-S6T128NHG5Q」(128Gバイト)。東芝のSSD「HG5d」のOEM版だ。
データ側には標準構成目メニューにあるの東芝「DT01ACA100」(容量1Tバイト)ではなく、シーゲイト製のST1000DM003(容量1Tバイト)が載せられていた。SSDおよびHDDのストレージ回りに関してはBTOメニューでの選択肢が数多く用意されているので、目的に合わせて変更しよう。
ケース等の構成は以前に紹介した同社の「G-Master Hydro-X79」とほぼ同じで、ATXミドルタワーケース「Fractal Design Define R4」を採用している。
静音性重視であるだけでなく、大型グラフィックスカードの搭載やストレージの大量搭載が可能であるなど高い拡張性を備える。なお、標準構成ではケースの内部が見えるクリアサイドパネルを採用しているが、予算を少しでも抑えたい場合は通常のブラックパネルを選択すると3740円分安くなる。
電源はSilverStone製の750ワット電源「SST-ST75F-P」。80PLUS Silver認証モデルだが、価格性能のバランスが取れた電源だ。電源もBTOメニューから10種類以上の製品を自由に選択することができる。
本製品ではCPUとGPUそれぞれに安定した冷却が期待できる水冷クーラーユニットを採用している。採用されている水冷ユニットはコンパクトなデンマークのAsetekのもので、CPUには「550LC」、GPUには「740GN」が使用されている。
さらにラジエター内の冷却液を冷やすためのファンにはENERMAX製の900回転/秒の静音ファン「UCTB12」が使用されており、高負荷であっても動作音は非常に小さい。BTOメーカーが組み立てた製品ということもあり、内部のレイアウトは非常にきれいにまとまっている。空冷であればCPU用の大型クーラーがじゃまになり、メモリ交換などがしにくくなることが多いが、本製品ではCPU水冷ユニットがコンパクトであることから、メモリスロットへのアクセスも容易だ。
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