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» 2013年10月31日 16時00分 UPDATE

「割安で意外と高速」な海外定額データ通信:海外プリペイドSIM導入マニュアル──「ポーランド・ワルシャワ 2013年」編 (1/2)

旧東欧圏のポーランドはヨーロッパの他国より物価が安く、通信料金もアジア諸国並みに低価格だ。しかも通信機器は売店で気軽に買えるなど、現地到着後すぐに格安料金で通信できるのが魅力。今回はワルシャワを訪問し、プリペイドで現地のLTE回線を利用してみた。

[山根康宏,ITmedia]

物価が安いポーランド、SIMカードも通信料もお安くて◎

 ワルシャワは街中のところどころに旧東欧らしさを残したポーランドの首都だ。中心部にあるワルシャワ中央駅のすぐそばには古めかしくも立派な文化科学宮殿がそびえているが、これは旧ソビエト時代にスターリンが贈ったものである。市民からは「ワルシャワの墓石」と酷評されているが、旧体制時代の負の遺産はいまだに残ったままとなっている。一方、旧市街は第二次世界大戦時に壊滅状態となったものの、今では完全に修復されているという。

photophoto 負の遺産ながらもランドマーク的存在な文化科学宮殿。ワルシャワ空港から市内は鉄道でアクセスできる

 日本からワルシャワへの直行便は2013年10月現在ないのだが、ヨーロッパ各地からの乗り継ぎはスムーズだ。ドイツからは直通列車「ワルシャワエクスプレス」が、近隣国からも特急や夜行列車が走っているため、陸路で入ることも可能である。ワルシャワ市内は鉄道、トラムと地下鉄、そしてバスが縦横に運行しており、1日や数日の乗り放題のチケットもあるので海外渡航者でも移動は楽だ。

 なお、ポーランドはEUに加入しているが通貨はズウォティ(ズロチ)を使う。2013年10月現在の為替レートは1ズウォティ=約32円。ちなみにポーランドは西ヨーロッパ諸国と比べると物価がかなり安い。ちょっとした軽食も500円程度で済ませられるので、アジア各国とかかる食費は変わらないかもしれない。

photophoto 地下鉄は旧東欧を思わせる古い車両も健在。ヨーロッパらしい街並みの中にさりげなく通信事業者の店舗が入っている

 そしてポーランドはヨーロッパの中でもプリペイドSIMカードがとても買いやすい。街中の適当な売店でも販売されており、身分証明書不要で各社のプリペイドSIMカードを購入できる。特にワルシャワ中央駅には多数の売店や携帯電話販売店があり、駅到着後にそれらの店でスパッと購入可能だ。データ通信専用のプリペイドSIMカード製品もきちんとあるので、PCでのネットアクセスなどに利用する際はそちらを選ぶといいだろう。

 ポーランドの大手通信事業者は地元のPlus、Playと、ヨーロッパ各国に拠点を持つOrange、T-Mobileの4社。このうちPlusとPlayのプリペイドSIMカードが最も買いやすい傾向で、データ専用のSIMカード製品も両者のものをよく見かけた。このPlusとPlayは高速なLTEサービスも開始しているが、プリペイドで利用できるのはPlusのみとなっている(2013年10月時点)。

photophoto 売店のレジ横や奥にはたいていプリペイドSIMカードが販売されている。空港にあるRelayでも購入できる
photophoto 地元のPlayの店舗。LTE利用を考えると、後述するPlusのSIMカードがよいようだ。T-Mobileは店舗数が少なかった
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