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» 2014年02月06日 14時00分 UPDATE

SOHO/中小企業に効く「タブレット」の選び方(第4回):仕事に即戦力なタブレットを選んでみた――iPad以外も実力派モデルが続々 (1/2)

これまでは各OSごとにタブレットの特徴や、目的ごとの向き不向きを紹介してきた。今回は仕事向けのタブレットをOS別にピックアップしていこう。

[山口真弘,ITmedia]

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最終回は製品を選定する

 前回まで、各OSごとのタブレットの特徴や、目的ごとの向き不向きについて紹介した。今回は具体的な製品名を挙げつつ、現在市販されているビジネス向けのタブレットを紹介していこう。

 便宜上OSごとに製品を分けているが、特にAndroidやWindowsに関しては、特徴的な機能を持ったタブレットも多く、あまり目にしたことがないという人も少なくないだろう。本稿が製品選びの一助になれば幸いだ。

iOSタブレット(iPad)を選ぶ

st_minireview-23.jpg 9.7型モデル「iPad Air」と、7.9型モデル「iPad mini Retinaディスプレイモデル」のサイズ比較

 AppleのiOSを搭載するタブレットは、同社のiPadファミリーだけだ。iPad導入の際には、現行の9.7型モデル「iPad Air」と、7.9型モデル「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を基本に選ぶことになる。

 「基本に」と書いたのは、それぞれ下位モデルとして「iPad 2」と「iPad mini」がラインアップされているのと、Wi-Fi+Cellularモデル(iPad 2のみWi-Fi+3Gモデル)が用意されているためだ。これに加えてストレージ容量の違いや色違いもあるので、ベースモデルは少ないながらも、選択肢の数は意外に多い。

 考え方としては、まず画面サイズを9.7型か7.9型かに決め、それぞれについて高解像度の「Retinaディスプレイ」が必要ならiPad AirかiPad mini Retinaディスプレイモデル、不要であればiPad 2かiPad miniを選ぶ、という順に絞り込んでいくことになるだろう。後者は16Gバイトモデルのみのラインアップなので、32Gバイト以上の容量が必要な場合、必然的に前者をチョイスすることになる。

 ほかにCPUやカメラなど細かい差があるので、細部に関してはAppleが用意する比較ページでチェックするとよい。

 また、前回の記事でも紹介したように、iPadについては法人向けApp Storeとでも言うべきVolume Purchase Program(VPP)が用意されている。アプリの一括導入やカスタムアプリの利用を考えている法人は、こちらもチェックしておくとよいだろう。

iPadシリーズのレビューまとめと5つ星でのオススメ度はこちらから!


Androidタブレットを選ぶ

 Androidタブレットはさまざまなメーカーから製品が発売されており、選択肢は豊富だ。選び方としては、まず必須要件(3G/LTEの必要性、画面サイズ、ストレージ容量など)をリストアップしたうえで、機種を絞り込んでいくことになるだろう。

 もっとも、後述のWindowsタブレットと違い、機能面での差別化要因はそれほど多いわけではない。特にローエンドクラスは基本機能がほぼ横並びで、海外メーカーを中心に価格競争になっているのが実情だ。個人向けとビジネス向けで機能に差はないこともしばしばで、特に文教向けには、大量導入を前提に、基本的な機能さえ使えれば問題なく、後は価格が決め手になるケースも多いと聞く。

 ミドルレンジになると、特徴的な機能を持った製品が数多く存在しており、価格ではなく機能で選んでいくことになる。どのような機能があるのかをざっと知ったうえで、選定を始めたほうが目的の製品を探しやすい。具体的に見ていこう。

tm_1402_tab4_01.jpg 東芝の10.1型タブレット「REGZA Tablet AT703」

 1つは手書き機能だ。例えば東芝の10.1型タブレット「REGZA Tablet AT703」は、手書き機能に注力しており、手書きノートアプリの利用に適したデジタイザが付属している。Windowsタブレットでデジタイザ対応の製品は多いが、Androidでオプションではなく、標準で添付されるのが珍しい。キーボードを組み合わせずに手書きでの運用を考えているのであれば、候補になりうる。

 同じくデジタイザが付属し、かつボディの頑丈さに注力した製品としては、パナソニックの10.1型タブレット「TOUGHPAD FZ-A1」も挙げられる。120センチからの落下に耐えうる耐衝撃性能を持ち、かつ最高クラスの防じん・防滴性能であるIP65に準拠するなど、まさにタフの名にふさわしい製品だ。

 同じTOUGHPADのシリーズでは、150センチからの落下に耐えうる7型タブレット「TOUGHPAD JT-B1」も用意されている。こちらはハンドベルトを備えるなど片手保持を前提にした法人仕様の製品で、電池パックが交換できるほか、デバイス制限機能も搭載する。この辺りになると、外見も個人向けタブレットとは一線を画している。価格よりも用途重視で選ぶ製品だ。

tm_1402_tab4_02.jpgtm_1402_tab4_03.jpg パナソニックの「TOUGHPAD FZ-A1」(写真=左)と「TOUGHPAD JT-B1」(写真=右)

 ソフトウェアベースのカスタマイズに対応するのがNECで、7型の「LaVie Tab E」、軽量な10.1型の「LifeTouch L」などの法人向けタブレット製品をベースに、アプリのインストールや設定作業を行い、かつオプションでショートカットやブックマークの登録、端末の暗号化を行ってくれるサービス「NEC Solution Tablets」を用意している。まとまった台数を導入し、効率的に管理するのであれば、要検討と言えるサービスだ。

tm_1402_tab4_04.jpgtm_1402_tab4_05.jpg NECの「LaVie Tab E」(写真=左)と「LifeTouch L」(写真=右)

 ちなみに、3G/LTE通信モジュールを搭載した製品はあまり多くない。通信キャリア各社の法人向け製品のページを見ても、ごく1〜2機種のみのラインアップといった状況だ(NTTドコモKDDIソフトバンクのラインアップ)。もっとも、先ほどのTOUGHPAD JT-B1のように、LTE通信モジュールを内蔵した製品もあり、これらはキャリア各社のページには掲載されていない。

 モバイルルータやスマートフォンのテザリングという選択肢が念頭になく、3G/LTE通信モジュールの内蔵にこだわるのであれば、まず対応製品を探し、そこから絞り込んでいくほうがよいだろう。ほかの機能から入って3G/LTE通信モジュールの有無をチェックするという順序で製品を探すと、いつまでたっても候補が見つからない可能性がある。

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