世界最薄の12.5型タブレットや広色域の4KノートPCを披露――ASUS新製品発表イベントCOMPUTEX TAIPEI 2014(1/3 ページ)

» 2014年06月03日 16時18分 公開
[本間文,ITmedia]

NTSC比100%の広色域4Kパネルを搭載した「ASUS ZENBOOK NX500」投入

新製品発表会に登壇したジョニー・シーCEO

 ASUSTeK Computerは、COMPUTEX TAIPEI 2014開催を翌日にひかえた6月2日、台北市内のホテルにおいて新製品発表会を開催し、Intelの次世代CPUを搭載する2in1デバイス「ASUS Transformer Book T300 Chi」や「Transformer V」、LTE対応を果たしたタブレット端末などを発表した。

 同発表会に登壇したジョニー・シーCEOは、「今年で創業25周年を迎えるASUSTeK Computerでは、常に最先端技術や革新性を追い求めてきた」とし、これまで市場に投入してきた画期的な製品群を振り返るとともに、今後も「ユーザーに最高のデジタル体験を実現する製品を提供していく」とコミット。その一例として、今後市場投入を計画している新製品を披露した。

発表会会場には、25周年を迎えるASUSTeK Computerにとって、エポックメイキングだった製品のパネルが展示された。その1枚目は、同社のスタート地点ともなったIntel 486搭載マザーボードだ(写真=左)。MIR宇宙ステーション向けに開発されたノートPC「P6100」。特殊な放熱対策などが施され、約600日間、宇宙で稼働し続けた(写真=右)

低価格ノートPC(Netbook)の先駆者となった「Eee PC」(写真=左)。2in1デバイスの先駆けとなった「ASUS Transformer Pad」は2011年に発表(写真=右)

 シー氏はまず、ノートPCの高性能モデルとして、IPS方式で3840×2160ピクセルの4K液晶ディスプレイを採用し、全米テレビ標準化委員会(NTSC:National Television System Committee)がカラーテレビ放送のために作成したNTSCとの色域比で100%、Adobe RGB比で108%、sRGB比では146%という、優れた色再現性を実現する「ASUS ZENBOOK NX500」を紹介した。CPUには、Core i7-4712HQ(2.3GHz/最大3.3GHz)を採用し、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 850Mを搭載、また、ストレージにはPCI Express x4接続のM.2 SSDもサポートする。

ASUS ZENBOOK NX500(写真=左)。ASUS ZENBOOK NX500に搭載されたNTSC比100%表示を実現するVisualMasterディスプレイ(左)と、通常のディスプレイ(右)の表示比較。会場の照明が悪いため、正確な色表示ではないが、色域の広さは十分に見てとれる(写真=右)

ASUS ZENBOOK NX500の基本仕様(写真=左)。NTSC比100%、Adobe RGB比108%の非常に広い色域を実現(写真=右)

3840×2160ピクセル表示に対応し、10ビットカラー、sRGB 100%の色再現性を実現する32型液晶ディスプレイ「ASUS ProArt Monitor PA328Q」も発表

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