サンディスク「Extreme PRO」で“速すぎるSSD”の実力を試すショップで“うわさ”の高性能(2/2 ページ)

» 2014年08月05日 07時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
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シーケンシャルリード/ライトとも500Mバイト/秒級の性能

 検証用のシステム構成は、CPUにCore i7-4790Kを搭載し、マザーボードにはIntel Z97 Expressチップセットを採用するMSI Z97M GAMINGを基幹とした。OSは64ビット版 Windows 8.1 Updateを、そして、起動ドライブにはOCZのVector 150(120Gバイトモデル)を用いた。

検証用システムの構成
CPU Core i7-4790K
マザーボード MSI Z97M GAMING
メモリ CFD Elixer W3U1600HQ-8G(PC3-12800 DDR3 SDRAM 8Gバイト×2)
システムSSD OCZ Vector 150 VTR150-25SAT3-120G(120Gバイト、Serial ATA 6Gbps)
OS 64ビット版 Windows 8.1 Update

CrystalDiskMark 3.0.3b

 「CrystalDiskMark 3.0.3b」では、シーケンシャルリードが520Mバイト/秒、シーケンシャルライトが491Mバイト/秒というスコアとなった。ランダムデータと0Fillで転送速度が変わるようなことはなく、コントローラ内部で圧縮と伸張を行うような挙動は見られなかった。

 また、テストデータ量を変更しても、リードこそやや上下するものの、ライトはほぼ一定の速度だった。IOPSは、Random Read 4KB (QD=32)で94539.8IOPS、同ライトで86207.1IOPSだった。やや低いが、おおむね公称値どおりだろう。

CrystalDiskMarkのスコア。左がランダム、右が0Fill。特にスコアが大きく変わることはなかった

CrystalDiskMark v3.0.3b Overall(写真=左)と、CrystalDiskMark v3.0.3b IOPS(写真=右)

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088

 「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」では、シーケンシャルリードが497.52Mバイト/秒、同ライトが458.02Mバイト/秒という結果だった。また、アクセスタイムはリードが0.034ms、ライトが0.038msだった。過去のSSDレビューのスコアと比べてみると、突出して速いわけではないが、それでも高速なクラスだ。


AS SSD Benchmarkのスコア

ATTO Disk Benchmark

 ATTO Disk Benchmarkでは、Total Lengthが64Kバイト〜4Mバイトまでは速度が出ないものの、それ以降は安定しはじめ、1Gバイトで最大となった。そのときのスコアはリードが553Mバイト/秒、ライトが523Mバイト/秒と、公称値どおりの転送速度が出ていた。

ATTO Disk Benchmark:64Kバイト

ATTO Disk Benchmark:256Mバイト(写真=左)と1Gバイト(写真=右)

Extreme PROの性能に長期間保証が加わり鉄板になるかも

 これまでのサンディスク製SSDは、コストパフォーマンスで人気となった製品もあったが、インテルやCrucial、サムスン電子やプレクスターといった定番メーカーの製品と比べると、流通量や販路で存在感が弱かった。

 しかし、Extreme PROの500Mバイト/秒を超えるパフォーマンスとサンディスクが正式に日本のリテール市場に向けて出荷を始めたことで、一気にSSDの定番モデルとなる可能性が出てきた。やや高価な部類に入るが、パフォーマンスや信頼性重視の環境に向いている。そして、SSDでは異例の10年保証を適用したことで、信頼性の面でもアドバンテージを持つモデルとなったといえるだろう。

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