海のプロがYOGA TABLET 8を使い続ける理由やっぱりこの“形”がいい(1/2 ページ)

» 2014年08月11日 12時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

過酷な海岸でリタイヤしたYOGA TABLET 8はわずか1台

 2014年夏。レノボ・ジャパンのキーワードは「海」。鎌倉の由比ヶ浜に海の家「Lenovo House Beach Marche」を開設している。その詳細はこちらの記事で紹介しているが、Lenovo House Beach Marcheは、海水浴客に“飲食ができる休憩場所”を提供するだけでなく、“海を感じながら気持ちのいい時間を過ごせる場所”を提案することも目的としてあるという(最近では、“海水浴”だけでなく、海に入らない観光客を対象にした海の家も多くなっている)。

 そのため、Lenovo House Beach Marcheには、各テーブルにオーダー用の「YOGA TABLET 8」を設置して、無線LANで接続したクラウド上のPOSシステムを利用して、メニューの表示からタッチ操作で注文処理を行ったり、USB充電器を用意して、利用客が自分のスマートフォンやタブレットに充電できたりと、デジタルガジェットを利用するユーザーに配慮した工夫を施している。

 パラソルレンタルを利用すると防水防塵ハウジングにセットしたYOGA TABLET 8も借りられるので、Lenovo House Beachが用意した無線LANを利用してWebページやコンテンツで楽しんだり海況情報をチェックできたりもする。

 当初、レノボ・ジャパンの中でも海岸に隣接した(取材当日は大潮と台風11号の影響による大波で、Lenovo House Beach Mercheの店先まで波が押し寄せてくる状況だった)場所で2カ月にわたって屋外でタブレットを使い続けるのは難しいのではないかという意見もあったが、オープンから1カ月以上過ぎた時点で、故障したタブレットはわずか1台で、それも、利用者が高所から落としてしまったためと、環境が原因で故障したものはないということだった。

取材当日の由比ヶ浜は大潮と台風11号の影響による大波で、Lenovo House Beach Mercheの店先まで波が押し寄せてくる状況だった(写真=左)。オーダーメニューには飲み物や食べ物に加えて、充電用のUSBケーブルも追加していた。レンタル料は無料だ(写真=右)

海のプロが高く評価するYOGA TABLET 8

 レノボ・ジャパンはLenovo House Beach Mercheを通して、「デジタルガジェット海で使うビーチライフ」を提案しているが、レノボ・ジャパンが行っていることはこれだけではない。Lenovo House Beach Mercheでは、“オフタイム”を訴求しているが、もう一方の“オンタイム”における活用として、由比ヶ浜をはじめとする鎌倉市の海岸で活動する「鎌倉ライブガード」にYOGA TABLET 8(3G対応モデル)を提供している。

鎌倉ライフガードが運営する由比ヶ浜監視所は、レノボ・ジャパンが提供したYOGA TABLET 8を2台設置している

 鎌倉ライフガードは、鎌倉市にある海岸「由比ヶ浜」「材木座」「腰浜」の3カ所に監視所を設けて、7月1日から8月31日まで人命救助をはじめとするライフセービング活動を行っている。活動する人員は3カ所すべて合わせて1日あたり約25名で、3カ所の中で中央に位置し、今回取材した由比ヶ浜監視所には最も多い15名を配置している。すべての監視所は交代制でない一直制だ。

 YOGA TABLET 8は、由比ヶ浜監視所で2台、材木座で1台使用している。由比ヶ浜監視所では1台をライフセービング部隊の“司令部”に設置し、もう1台は、救護室が使っている。

 鎌倉ライフガード 由比ヶ浜監視所 監視長の朽木豊氏によると、ライフセービング活動におけるYOGA TABLET 8は、風や波、潮汐といった海象情報や天気、豪雨、雷といった気象予報の入手手段として主に使っているという。風と波の情報では、数値予報を提供するWebサービス「WindGuru」を利用しており、また、気象情報では、気象庁やウェザーニューズなど一般的なWebサービスも使っているという。

 本体に搭載するカメラを使って、監視所内に用意した機材を撮影して、次のシーズンに向けた引き継ぎ資料の作成に使ったり、空や波を撮影して観測した気象データと関連付けることで、観天望気に使える基礎情報を蓄積していったりといった活用も考えている。

YOGA TABLET 8は、監視所の“司令部”に置いてあった。主に利用するのはWindGuruが提供する風波の数値予報サービスだ


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