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» 2014年09月01日 18時30分 UPDATE

タワー型だけど轟音じゃない:「G-GEAR GX7J-B61/ZE」──自作PCクラスの高性能PCを組まずにすませたいならこれ! (1/2)

最近メーカー製PCでみなくなったタワー型。しかし、G-GEARなら、堂々たるケースで高性能パーツとデバイスをいくらでも盛り込める。これは楽でいい。

[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・何でも来いの拡張性
・それでいて静か
・柔軟性のある内部レイアウト
ココが「×」
・確かにでかくて重い
・天面ファンはオプション

拡張性の高いタワー型がやっぱりいいね

 パワーユーザーは、知り合いに予算と用途に合わせたパーツを組み合わせたデスクトップPCの購入相談を受ける機会も多いだろう。しかし、自分で組み立てて渡すのはサポートの手間を考えると面倒だ。そんなときに選びたいのがPC専門ショップの組み立て済みモデルだ。自作PC向けのパーツで構成しており、将来性能が不足してきたらアップデートや交換もしやすい。そうしたブランドの一つとして定評があるのが「eX.computer」製品だ。

 今回紹介するeX.computerの製品は、ゲーミングPC「G-GEAR」シリーズのレギュラーモデルだ。レギュラーモデルとはいっても、PCケースを共有してマザーボードやCPU、グラフィックスカードなどが異なるラインアップを幅広く用意する。BTOにも対応しており、予算や目的に合わせてパーツ構成の変更も可能だ。

kn_ggear7j_01.jpg タワー型ケースを採用するゲーミングPC「G-GEAR」シリーズの中堅モデル「G-GEAR GX7J-B61/ZE」

 ここで取り上げる「GX7J-B61/ZE」は、本体価格が約13万円の中堅モデルだ。ただし、評価機材のCPUは標準構成の「Core i7-4790」(3.6GHz/最大4GHz、4コア8スレッド)ではなく、CPU倍率やベースクロック倍率が変更できるCore i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz、4コア8スレッド)だった。BTOでは5000円ほどの追加で変更できる。このCPUはインテルが6月に発表した開発コード名「Devil's Canyon」と呼ぶ自作PCユーザー向けの“アンロック版”クアッドコアCPUだ。ゲームや負荷の高画質高解像度の動画処理などでも高い処理能力を発揮する。

kn_ggear7j_02.jpg CPUにはクアッドコアのCore i7-4790Kを採用。CPU倍率やベースクロック倍率が変更できるため、オーバークロックにも挑戦しやすい

kn_ggear7j_03.jpgkn_ggear7j_04.jpg 評価機材の正面(写真=左)と背面(写真=右)

 マザーボードはASUSTeKの「Z97-A」(チップセットはIntel Z97 Express)を組み込んでいた。ATXフォームファクタ準拠のマザーボードなので、拡張スロットはPCI Express(3.0) x16×2基、PCI Express x2×1基、PCI Express x1×2基、PCI×2基(ただしグラフィックスカードが2スロット占有しているため、1基は使用できない)と拡張性は高い。

 加えて、最新規格であるPCI Express M.2スロットも1基搭載している。PCI Express M.2スロットはIntel Z97/H97チップセットから正式にサポートした拡張スロットだ。このPCでは利用していないが、高速なSSDが必要になった場合はPCI Expressネイティブ接続の高速SSDへの対応ができることになる。

 グラフィックスカードは、GPUにRADEON R9 280(グラフィックスメモリはGDDR5 3Gバイト)を搭載している。メーカーはマザーボードと同じくASUSTeKだ。GPUのコアクロックを980MHzにオーバークロックしていることから「R9280-DC2T-3GD5」と考えられる。ヒートパイプがGPUと接触するように設計した「ASUS DirectCU II」クーラーユニットを搭載して冷却性能と静音性の両立を実現した。

kn_ggear7j_05.jpgkn_ggear7j_06.jpg GX7J-B61ZE/EX3が搭載するマザーボードはASUSTekの「Z97-A」で(写真=左)、グラフィックスカードはGPUにRadeon R9 280を採用したASUSTekのR9280-DC2T-3GD5を採用する(写真=右)

 メモリはDDR3-1600 (PC3-12800)の4Gバイト版が2枚で合計8Gバイトとなっている。メーカーはSanMaxだ。データストレージはシステム側にCrucial Technologyの「CT240M500SSD1」(240Gバイト)、データ側に東芝の「DT01ABA100V」(1Tバイト)を内蔵する。データ側の容量が足りないと思うユーザーは、3000円ほど追加して2Tバイトモデルに変更可能だ。光学ドライブは標準でDVDスーパーマルチ対応となっている。

kn_ggear7j_07.jpgkn_ggear7j_09.jpg Radeon R9 280は最大時のGPUコアクロックが標準の933MHzから980MHzにオーバークロックしてる(写真=左)。システムメモリはSanMaxのDDR3-1600 (PC3-12800)の4Gバイトを2枚載せていた。Z97-Aは最大4枚、32Gバイトを実装可能だ

 電源ユニットは80Plus Bronze認証の650ワットモデルを搭載している。こちらも、BTOで5000円ほど追加すると効率の高い80Plus Gold認証を選べる。

 レギュラー モデルで共通となるPCケースには、CoolerMasterの「CM690 III」シリーズをeX.computer向けにカスタマイズした。本体サイズは230(幅)×502(奥行き)×507(高さ)ミリと大型だが、拡張性はさすがに高い。ドライブベイは5インチ対応が×3基、3.5インチ対応が3基、2.5インチ対応が4基となっている。シャドウベイの位置を調整すれば、奥行きの長い大型のグラフィックスカードを搭載したり、2.5インチベイのサイドパネルをずらすことで、3.5インチベイとして使用することも可能だ。

 冷却性能では、ケースファンが前面に20センチ角を1基、背面に12センチ角が1基という構成だが、天板部分には20センチ角ファンなら1基、14センチ、もしくは、12センチ角ファンなら2基搭載できるスペースを用意している。さらに、ラジエータ一体型の水冷ユニットの取り付けも可能だ。

kn_ggear7j_08.jpg サイドパネルを開けたところ。ケース内部のケーブル類はマザーボードのバックプレートの裏側に配線しているため、内部は非常にすっきりしており、エアフローも良好だ

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