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» 2014年09月02日 21時01分 UPDATE

Radeon R9 285も取り急ぎテスト:TDP125ワットと95ワットでなにか変わるの?「FX-8370」「FX-8370e」でチェックする (1/3)

AMDがFXシリーズに新モデルを追加した。久々のデスクトップ版新モデルは、価格と性能と消費電力で買いやすく、そして、使いやすくなったのだろうか。

[石川ひさよし,ITmedia]

TDP 125ワットと95ワットにFXシリーズ新モデル

 FX-8370は、FX-8000番台の最上位モデルになる。FX-8000番台のモデルは、TDPが125ワットの8コアモデルだ。上位のFX-9000番台のTDPが220ワットという“破格”の設定なので、それと比べると扱いやすい。FX-8370の定格クロックは4GHz、Turbo Coreを有効にしたときの最大クロックは4.3GHzとなる。最大クロックの4.3GHzというのは、これまでの最上位モデルだったFX-8350の4.2GHzから100MHz引き上げた値になる。ただし、定格クロックは4GHzで変わっていない。メモリのサポートもDDR3-1866なので、こちらも同じだ。

kn_fxr285rvw_18.jpgkn_fxr285rvw_19.jpg FX-8370のCPUとCPU-Zで確認した仕様。刻印は「FD8370FRW8KHK」だ

 FX-8370eとFX-8320eは、EシリーズFXとして新たに追加したラインアップだ。ポイントとなるのはTDPが95ワットである点。125ワットモデルよりも、低消費電力で扱いやすいクラスとなる。もっとも、既存のラインアップでもFX-8300という95ワットモデルがある。新たにEシリーズという名称を設け、95ワットモデルを判別しやすくし、上位のモデルを追加したことになる。

 両モデルとも、コア数は8コアで、定格クロックはそれぞれ3.3GHz、3.2GHz、Turbo Core時の最大クロックは4.3GHz、4GHzとなる。定格クロックを低めに設定することでTDPを引き下げつつ、CPU温度に余裕があれば、Turbo Coreで積極的にクロックを引き上げるというのがEシリーズだ。結果、FX-8370とFX-8370eは、Turbo Core時のクロックが同等となっている。メモリのサポートはDDR3-1866で今回の3モデルで共通だ。

kn_fxr285rvw_20.jpgkn_fxr285rvw_21.jpg FX-8370e(写真=左)の仕様をCPU-Zで確認する(写真=右)。刻印は「FD837EWMW8KHK」。8370の0の部分が「E」になっているのが判別のポイント

 税別の価格設定に関しては、FX-8370とFX-8370eが2万1980円と同じで、FX-8320eが1万6180円とされる。FX-8370とFX-8370eは、定格クロックとTDPは異なるが、Turbo Core時のクロックと価格、そのほかのスペックは同じなので選択で悩むかもしれない。

 FXシリーズをサポートするのは、引き続きAMD 990FXや990X、980G、970といったAMD 9シリーズチップセットだ。ソケットもAM3+で変更ない。そのため、BIOSのアップデートが必要となる場合はあるが、基本的には既存のマザーボードで対応できる。

Core i5-4460相手に善戦。FX-8370eは使い方次第でFX-8370並みのパフォーマンスを示すことも

 今回はFX-8370、FX-8370e、および、比較用としてCore i5-4460を用意した。マザーボードはAMD FX側にASUSTeKの「SABERTOOTH 990FX R2.0」(AMD 990FX)、Core i5側をMSIの「Z97M GAMING」(Intel Z97 Express)とした。ほか、主な使用機材は以下の表を参考にしていただきたい。

CPUとマザーボード以外の評価用システムの構成
GPU Radeon R9 285
グラフィックスカード Sapphire R9 285 2G GDDR5 DUAL-X OC
データストレージ OCZ Vector 150(Serial ATA 3.0、120GB)
OS 64ビット版 Windows 8.1 Pro
電源ユニット Seasonic SS-1000XP(80PLUS Platinum、1000W)

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