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» 2014年09月19日 18時30分 UPDATE

東京ゲームショウ2014で初披露:PS4/Xbox Oneのライバルに名乗り――新世代PCゲーム機「ALIENWARE Alpha」とは何か? (1/2)

デルのゲーミングPCブランド「ALIENWARE」から、家庭用ゲーム機の代替を狙った「ALIENWARE Alpha」が登場。コントローラーだけで操作できてゲームプラットフォームにつながる独自UI、リビングに設置しやすい超小型ボディが特徴だ。

[ITmedia]

ゲーミングPC? それとも家庭用ゲーム機?

 幕張メッセで9月18日から始まった「東京ゲームショウ2014」に、デルのゲーミングPCブランド「ALIENWARE」が大々的にブースを出展している。目玉はデルが同日国内で発表し、Amazon.co.jpで先行予約販売を開始した超小型ゲーミングデスクトップPCの「ALIENWARE Alpha」だ。2014年11月21日に国内販売を正式に開始する。

tm_1409alpha_01.jpg 東京ゲームショウ2014の「ALIENWARE」ブースに展示された「ALIENWARE Alpha」。フットプリントが200(横)×200(奥行き)ミリの超小型ゲーミングデスクトップPCだ

 ALIENWARE Alphaは、同社が「次世代コンソールゲーム機」と呼ぶ新機軸のゲーミングPC。中身は64ビット版Windows 8.1を搭載したx86アーキテクチャの超小型デスクトップPCだが、Windows上にゲームコントローラーだけで操作可能な独自UIを載せ、米Valveが運営するオンラインゲーム配信プラットフォームの「Steam」経由でさまざまなゲームを楽しめる点が最大の特徴だ。製品にはXbox 360のワイヤレスコントローラー(USBアダプタ経由で接続)が付属する。

 この独自UIは「コンソールモード」と「デスクトップモード」に分かれており、前者を選べばゲームコントローラーのみでSteamが提供するゲームを楽しむことができ、後者を選べばキーボードとマウスで通常のWindowsデスクトップ操作が行える。後者ではSteam以外のゲームや、通常のWindowsアプリケーションをインストールして利用することも可能だ。いわば、Steam専用ゲーム機とWindows PCの2in1マシンとして扱える。

tm_1409alpha_02.jpg Xbox 360のワイヤレスコントローラーが付属。コントローラーと並べてみると、ボディの小ささが際立つ
tm_1409alpha_03.jpgtm_1409alpha_04.jpg ALIENWARE Alphaの独自UI。ゲームコントローラーで操作する専用の「コンソールモード」と、Windows PCとしてキーボードとマウスで扱う「デスクトップモード」を選択できる(画像=左)。コンソールモードからSteamに直接アクセスし、ゲームの購入からダウンロード、インストールしたゲームのプレイまでが行える(画像=右)。家庭用ゲーム機のように、ゲームを購入してプレイするまで、ゲームコントローラーの操作だけで完結できるUIを備えているのが、デルが「次世代コンソールゲーム機」と呼ぶ理由だ。画像は英語版だが、国内販売されるモデルでは日本語になる

 リビングのテレビにHDMIで接続してプレイすることを想定した容量2.2リットルの超小型ボディを採用することも、コンソールゲーム機としての利用を意識した仕様だ。本体サイズは200(幅)×200(奥行き)×55(高さ)ミリ、重量は約2キロと、ゲーミングデスクトップPCとしては非常に小さなボディに、第4世代Coreや外部GPUを詰め込み、高性能も追求している。

 製品ラインアップは基本スペックの異なる3モデルを用意した。「スタンダード」はCore i3-4130T(2.9GHz)、4Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz)、500GバイトHDD、「プレミアム」はCore i5-4590T(2.0GHz/最大3.0GHz)、8Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz/デュアルチャンネル)、1TバイトHDD、「プラチナ」はCore i7-4765T(2.0GHz/最大3.0GHz)、8Gバイトメモリ(DDR3L 1600MHz/デュアルチャンネル)、2TバイトHDDを搭載する。

 外部GPUについては、MaxwellアーキテクチャのGeForce GTX 860Mをベースとして、デルとNVIDIAが共同開発でALIENWARE Alphaに最適化したカスタムビルドのチップを採用する。GPUの型番は変わらないが、通常のGeForce GTX 860Mより性能を高めているという。グラフィックスメモリは2GバイトのGDDR5を実装している。

 通信機能はIEEE802.11acの無線LAN(スタンダードは1×1、上位2モデルは2×2 MIMO)、ギガビットLAN、Bluetoothを内蔵。USB 2.0×2(前面)、USB 3.0×2(背面)、HDMI 1.4a出力、HDMI入力、光デジタル音声出力を搭載するほか、ツールレスで底面パネルから接続できるUSB 2.0を内部に備えている。電源は130ワットのACアダプタを用いる仕様だ。

tm_1409alpha_05.jpg 前面に2基のUSB 2.0を搭載。盛り上がったALIENWAREロゴが電源ボタンだ。ALIENWAREロゴと、左下の斜めにカットされた部分が赤く光る
tm_1409alpha_06.jpg 背面に主要なインタフェースと排気口を配置。電源は130ワットのACアダプタを用いる

 ゲームコンソールを意識した仕様ながら、他のALIENWAREシリーズ同様、内部パーツの拡張性とメンテナンス性にも配慮した。ドライバーで底面のネジ4本を外すと、カバーを開けることができ、CPUとGPUを覆う2基の冷却ファンをレバー操作で取り外せる。冷却ファンを外せば、CPU(ヒートシンクを装着)やメモリスロット(SO-DIMM×2)にアクセス可能だ。底面のカバーをレバー操作で分離すれば、HDDベイが現れる。

 こうしてカバーを開けてもメーカー保証は受けられるという(もちろん、ユーザー自身でアップグレードしたPCパーツに関しては保証対象外)。

tm_1409alpha_07.jpgtm_1409alpha_08.jpgtm_1409alpha_09.jpg ALIENWARE Alphaの内部構造。4本のネジを外し、カバーを開くと、CPUとGPUを覆う2基の冷却ファンが現れる(写真=左)。冷却ファンはレバー操作で簡単に取り外すことができ、その下にヒートシンクを装着したCPUとGPU、2基のSO-DIMMメモリスロットが用意されている(写真=中央)。レバー操作で底面のカバーを開けると、2.5インチHDDにアクセス可能(写真=右)。ブース内の赤い照明下で撮影したので、赤く染まっているが、実機の色は異なる

プロダクトマネージャーが語るALIENWARE Alphaの優位点

 ブース内にはALIENWARE Alphaが20台置かれていた。Steamが提供するメジャータイトルからインディーズまで、来場者はさまざまなゲームをプレイできる。

 Steamは「Counter-Strike」や「Half-Life」を開発した米Valveが運営するゲーム配信プラットフォームなので、日本語化されていない海外ゲームも多いが、ブースでは「ULTRA STREET FIGHTER IV」や「ストライダー飛竜」、「DARK SOULS II」といった日本メーカーによるメジャータイトルの試遊台も用意している。

tm_1409alpha_10.jpg 東京ゲームショウ2014のALIENWAREブースにはALIENWARE Alphaの試遊台が多数並ぶ
tm_1409alpha_11.jpg ALIENWARE Alphaは、EIZOの超狭額エンターテインメント液晶ディスプレイ「FORIS FS2434」と組み合わせて設置されていた。Steamが提供するさまざまなゲームを試遊できる。写真は高難度のアクションRPGとして人気の「DARK SOULS II」
tm_1409alpha_12.jpg ボディの小ささと拡張性をアピールするマーク・ダイアナ氏

 ブース中央に設けられたステージには、米DellでALIENWAREのプロダクトマネージャーを務めるマーク・ダイアナ氏が登壇し、ALIENWARE Alphaの特徴を紹介。パフォーマンスについては、Core i3搭載のスタンダードモデルでも、最近のグラフィックス処理が重いゲームを快適に遊べるだけのフレームレートが確保できることをアピールした。

 また、同氏はプレイステーション 4(PS4)やXbox Oneといった最新のコンソールゲーム機と比較して、容積が2.2リットルと圧倒的に小さいこと(PS4は4.8リットル、Xbox Oneは7.4リットル)、対応ゲーム数が3200本以上と多いこと(PS4は111本、Xbox Oneは59本)をメリットとして挙げた。

 さらに、1080pのゲームプレイをネイティブサポートすること、4K動画を出力できること、パーツ交換による性能強化が可能なこと、ゲームの平均単価が低いこと、オープンなソフトウェアプラットフォームを採用することなどをALIENWARE Alphaの優位点として掲げている。

tm_1409alpha_13.jpgtm_1409alpha_14.jpg ALIENWARE Alphaの概要(写真=左)。ALIENWARE Alphaのスペック(写真=右)
tm_1409alpha_15.jpgtm_1409alpha_16.jpg GPUはALIENWARE AlphaのためにカスタムしたGeForce GTX 860Mを採用(写真=左)。3Dグラフィックスのベンチマークテスト結果(写真=右)
tm_1409alpha_17.jpgtm_1409alpha_18.jpg PS4/Xbox Oneと比較した場合の優位性もアピール
tm_1409alpha_19.jpgtm_1409alpha_20.jpgtm_1409alpha_21.jpg ALIENWARE Alphaのゲームプレイデモ映像。fpsはシーンによって変動するが、「Batman:Arkham City」で52fps(写真=左)、「Skyrim」で50fps(写真=中央)、「BioShock Infinite」で61fps(写真=右)となっている

 価格(税別)は、スタンダードモデルが5万9800円、プレミアムモデルが7万5800円、プラチナモデルが8万9800円だ。Windows PCベースの設計なので、家庭向けゲーム機としては割高に思えるが、ハイスペックな超小型リビングPCにゲーム特化機能が付いたハイブリッドマシンと捉えるならば、コストパフォーマンスが高いとみなすこともできるだろう。

 ゲーミングPCの壁を越え、リビングの家庭向けゲーム機へと侵略を始めたALIENWARE。日本でSteamプラットフォームのゲームマシンがどれだけ受けるかは未知数だが、新しいゲームコンソールの1つの可能性として注目したい製品だ。


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