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» 2015年02月17日 18時54分 UPDATE

Pro使いましょうよ、Pro:米本社担当責任者が語る「Dropboxはここがいい」 (1/2)

数多くの企業が激しく競うオンラインストレージサービス。そこで最も早くから参入していたのがDropboxだ。競合に対する優位性と今後の戦略を本社幹部が語る。

[長浜和也,ITmedia]

Dropboxで最大の利点は「シンプル」であること

 オンラインストレージサービスのDropboxは、利用ブランとして、無料で2Gバイトが使える「Dropbox Basic」、月額1200円で1Tバイトが使える「Dropbox Pro」、そして、1ユーザーあたり月額1500円で容量無制限で使える「Dropbox for Business」を用意している。

 Dropbox Proは、“Pro”のネーミングがゆえに、ビジネス利用を前提としたイメージを持ちがちだが、別に“ビジネスユーザー限定”というわけでなく、個人ユーザーが趣味のデータを保存して共有するために利用しても構わない。むしろ、個人向けサービスとして位置付けている。

 2月17日に、米Dropbox本社からDropbox Proのプロダクト責任者を務めるチェンリ・ワン氏が来日して、日本のユーザーにDropbox ProをはじめとするDropboxが提供するオンラインストレージサービスの優位点と、マイクロソフトのOneDriveなど有力な競合が乱立する現在のオンラインストレージ市場における戦略などを語った。

kn_drbp_01.jpg 米Dropbox本社でDropbox Proのプロダクト責任者を務めるチェンリ・ワン氏

 ワン氏は、現在のビジネスでは、社外との協業が増えてきているほか、社内のスタッフも雇用形態が多様化して、パートタイム、協力企業スタッフ、フリーランススタッフとの連携が増えており、そのために、企業と企業、企業とその社員なd、プロジェクトで使うデータの共有が難しくなっていると、現代ビジネス現場における問題を提起する。

 以前は、メールがメインだったデータの共有も、データサイズが大きくなるにつれてUSBメモリなどを手渡しすることになり、その形態はFDDが登場したころの“スニーカーネットワーク”と変わらない。

 現在、Dropboxのユーザーは約3億人で、そんおユーザーがDropboxに保存するドキュメントは約350億件、1日の更新件数は10億件、そして、Dropboxに保存するデータへの共有リンクは12億件まで達している。

kn_drbp_04.jpg Dropboxは、2014年5月にユーザー数が3億人を超えた

 ワン氏は、ユーザーがDropboxを選ぶ理由は使い勝手の良さという。シンプルに使えるのがDropboxの中核となる価値だ。誰もがDropboxを使えるアクセスできるから、さらに使うユーザーが増えていく。

 もちろん、オンラインストレージサービスで必要とする技術は複雑だが、その複雑な部分はDropbox側ですべて吸収してユーザーには意識させない。ワン氏は、複雑なサービスではユーザーは使わないと述べ、これまで数多くあったオンラインストレージで、成功しなかったものは、難しすぎてユーザーが使わなくなったためと分析している。

 「Dropboxはシンプルに使える。エラー処理や論理判定などの複雑な部分はバックグランドでやってしまう。それゆえに、ユーザーはDroboxをシンプルに使うことができる」(ワン氏)

 ワン氏は、ユーザーがDropboxを支持する理由として、特定のデバイス、サービス、アプリケーションなど、何物にも依存することなく、シームレスに利用できることを挙げている。さらに、APIを公開しているので、現在30万以上のアプリケーションがDropboxをアプリケーションから利用できるようになっている。ワン氏は、ユーザーにプラットフォームを強制するのではなく、選択の自由を与えることがオンラインストレージサービスでは重要と主張する。

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