グッと進化した802.11ac対応の最新ルータ「AtermWG1200HP」買い換えにも買い増しにもこれがいい(1/4 ページ)

» 2015年03月06日 11時36分 公開

「ちょうどよい」だけじゃない進化したAterm2015年モデル

 NECプラットフォームズから登場した「AtermWG1200HP」(以下、WG1200HP)は、IEEE802.11acで下り最大867Mbpsの無線LAN通信が可能な無線LANブロードバンドルータだ。無線LAN部分の基本スペックだけならAtermシリーズとして2014年に発売した「AtermWF1200HP」と同等だが、有線LANがWAN/LAN側ともギガビット対応になり、普及が進みつつあるギガビットクラスの光インターネットサービスの高速性も生かし切れる上位モデルという位置づけになる。

IEEE802.11ac対応の無線LANルータ「AtermWG1200HP」 税別の実売価格は単体モデルが1万円弱、2台セットにした「AtermWG1200HP イーサネットコンバータセット」が1万9000円弱

 Atermシリーズ中での位置づけを確認しておくと、無線LANブロードバンドルータとしての基本スペックは上位モデルの「AtermWG1400HP」に相当する。IEEE802.11acで最大867Mbps、有線がギガビット対応という点は共通だ。しかし、IEEE802.11nの2.4GHz帯で最大通信速度がWG1400HPの450Mbpsから、WG1200HPでは300Mbpsに引き下げている。とはいえ、PC内蔵の無線LANを含め多くのIEEE802.11n対応無線LAN機器の最大通信速度は300Mbpsなので、良い意味で割切った製品ともいえる。

 代わりにWG1200HPは、本体のサイズが約97(幅)×33(奥行き)×146(高さ)ミリで重さが約300グラムという、IEEE802.11acで最大867Mbpsと有線ギガビットLANを備える製品としては最小ボディを実現した。ACアダプタもWG1400HP付属のものより小型化され、設置の自由度も増している。

本体のサイズが約97(幅)×33(奥行き)×146(高さ)ミリで重さが約300グラム。世界最小クラスの「μ(マイクロ)SRアンテナ」を採用したことで、“国内最小”をうたうコンパクト設計を実現している

有線ポートはギガビット対応ポート4基(WAN側×1、LAN側×3)を備える。ACアダプタも小型になって、設置の自由度も増している

 有線LANの実効スループットは約940Mbps(ローカルルータ時)と1Gbpsをほぼ使い切るパフォーマンスで、これはWG1400HPと同じだ。ギガビットブロードバンド時代にユーザーが求める「ちょうどよい」スペックをコンパクトに収めたといえる。

 その「ちょうどよい」スペックや機能をここで確認しておこう。無線LAN機能は5GHz帯と2.4GHz帯の同時利用が可能で、最大300MbpsのIEEE802.11b/g/nに加え、5GHz帯は最大867MbpsのIEEE802.11acに対応する。有線LANはWAN/LANともに最大1Gbpsのギガビット対応で、ブロードバンドルータとして使用する場合には有線LAN機器を最大3台、中継機として使う場合には最大4台を接続できる。

 無線LAN機器との自動認証は、業界標準のWPSとAtermシリーズ独自の「らくらく無線スタート」でWindows PCやAndroidスマートフォンと高セキュリティな無線LAN接続を簡単に行える。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスでも「らくらくQRスタート」アプリとQRコードを組み合わせることで同様に可能だ。無線LANのセキュリティ設定を購入時のまま利用する場合には、Android端末では製品に付属するICタグとアプリを組み合わせてNFCでのワンタッチの高セキュリティな無線LAN接続も利用できる。

「らくらくQRスタート」で使用するQRコードは、Webブラウザで設定画面を開いて作成/表示が可能。どのSSIDに接続するかも明示的に選択できる。購入時から設定を変更していない場合には、製品付属シールのQRコードも利用できる

QRコードはスマートフォンなどのWebブラウザでも作成と表示ができる。WG1200HPを接続したスマートフォンやタブレットが1台あれば、ほかのスマートフォンやタブレットも簡単に無線LANの接続設定が可能。WPSや「らくらく無線スタート」と異なりWG1200HPの近くで操作をする必要がないのは大きなメリットだ(写真=左)。iPhoneで「らくらくQRスタート」を用いQRコードを読み取ったところ。続いて画面に従って操作するとWG1200HPとの接続情報をプロファイルとして登録してくれる(写真=右)

簡単接続で利用できるQRコードとNFCタグも用意している

Android端末で“Atermらくらく「かざして」スタート”アプリを使って製品付属のNFCタグを読み込んだ。こちらも操作はいたって簡単だ

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