“WD Red”を超える高信頼性HDD――「WD Red Pro」を選ぶ理由1ランク上のNAS専用HDD(1/3 ページ)

» 2015年05月14日 20時33分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
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ココが「○」
・ハードウェアの裏付けもある信頼性重視の設計
・NAS向けに最適化されたファームウェアNASware 3.0を導入
・全数バーンインテスト、5年間の長期保証
ココが「×」
・一般的なHDDに比べて高価
・一般的なHDDより消費電力が高め

ハードウェア、ファームウェア両面から8〜16ベイNAS向けに最適化したHDD

 ウエスタンデジタルの「WD Red Pro」は、プロフェッショナルNASシステム向けのHDDだ。NAS向けのHDDとしてすでに高い評価を得ているWD Redが8ベイまでのストレージシステムを想定して最適化を行っているのに対し、WD Red Proでは、より大規模な8〜16ベイクラスのNASシステムを想定している。

 つまりは、WD Redの上位モデルに相当し、負荷の高い使用条件を前提として高度に信頼性を追求した製品ということだ。どんな特徴があるのか、WD Redとは何が異なるのかを見ていこう。

エンタープライズNASに最適化された「WD Red Pro」。1〜8台のNASシステムを想定しているWD Redの上位モデルに相当し、さらに過酷な条件での利用を想定して高度に信頼性を追求したプロフェッショナル向けモデルだ

NAS向けHDDに必要な資質とは?

 ネットワークに直接接続してサーバ機能を提供し、PCなどのクライアントデバイスからネットワーク経由でアクセスできるNAS(Network Attached Storage)は、近年急速に普及しているストレージスタイルだ。

 企業、家庭とも本格的にIT化が進行している現在、データの長期保存/管理にNASを利用しているという企業、家庭は少なくないだろう。重要なデータにおいては多重にバックアップ態勢を整えることが当然としても、ドライブ自体も可能な限り信頼性の高いモデルが求められる。

5月13日から5月15日まで東京ビッグサイトで開催されている第17回データストレージEXPO

企業におけるNASへの注目度は年々高まっている。同EXPOでは、PC USERでもおなじみのQNAPやASUSTOR、SynologyといったNASメーカーが出展していた。写真はSynologyが投入を予定している未発表の新製品「DiskStation DS715」。2ベイモデルだが拡張ユニットを利用することで7ベイ構成まで対応できる

 ひとくちに信頼性といっても利用状況に応じてさまざまなスタイルがある。NAS向けということでは、スモールフォームファクター、365日24時間連続稼働および複数台同時利用を考慮した発熱、振動耐性、リムーバブルフレームによる着脱を考慮した衝撃耐性、省電力運用といった要素が重要になるだろう。

 さらに、8〜16台の中大規模NASシステムにおいては、同時稼働台数が多くなるだけに、発熱、振動、衝撃への耐性はより高いものが求められる。大容量を必要とする用途を考慮すれば、(主にシーケンシャルの)パフォーマンスも無視できない要素として浮上するし、運用管理/性能両方の面でRAID環境も前提として考えるべきだろう。

 “NAS専用”をうたうWD Redは、コンシューマー向けのWD Greenをベースに、主にファームウェアレベルの最適化と特別な品質管理によって、上記のNAS向けの要件を満たした製品だ。一方、WD Red Proは、ハードウェアレベルからアプローチを行ない、ファームウェアによる最適化と品質管理を加えることで、中大規模NAS向けの要件を満たす、プロフェッショナルNAS向けモデルとなっている。

WD Red Proはラックマウントストレージも含めた中〜大規模NASシステム向けに最適化されている。365日24時間稼働はもちろん、多数台システムを想定した発熱、振動、衝撃への耐性を備えるためにハードウェア、ファームウェア両面から最適化を行なっている。写真はASUSTORの12ベイモデル

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