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» 2015年06月18日 21時01分 UPDATE

競合GeForceとのベンチマーク比較も:AMD、メモリ8Gバイト、バス幅512ビットを実現したRadeon“300”シリーズの仕様を公開 (1/2)

AMDがE3に合わせて行ったイベント「A New Era of PC Gaming」で“Fury”と同時に発表した300シリーズのスペックとベンチマークテストスコアを明らかにした。

[ITmedia]

コアクロックや搭載ユニット数の詳細を公開

 AMDは、6月18日(現地時間)にRadeon 300シリーズとRadeon Furyシリーズのスペック概要を公開した。今回登場する新GPUは、「Radeon R9 Fury シリーズ」「Radeon R9 390X」「Radeon R9 390」「Radeon R9 380」「Radeon R9 370」「Radeon R9 360」だ。

 出荷予定と価格は、Radeon R9 Fury Xが6月24日で価格は649ドル、そのほかのRadeon 300シリーズは出荷開始が6月18日からで、米国における市場価格は、Radeon R7 360が109ドル、Radeon R7 370が149ドル、Radeon R9 380が199ドル、Radeon R9 390が329ドル、Radeon R9 390Xが429ドルとなる見通しだ。

 Radeon R9 Furyシリーズは、開発コード名“Fiji”を採用したGPUで、現時点でAMDのコンシューマー向けGPUの最上位ラインアップになる。グラフィックスメモリでは「HIGH BANDWIDTH MEMORY」(HBM)技術を導入してGPUパッケージにグラフィックスメモリを統合し、メモリ幅4096ビットを実現した。GPUコアに内蔵するStream Processorは4096基(Compute Unit64基相当)。GPUダイサイズは596平方ミリでグラフィックスメモリまで含めたGPUパッケージ全体のサイズは1011平方ミリになる。

 グラフィックスカードのリファレンスデザインでは、「Radeon R9 Fury X」で水冷ユニットを組み込む。カードサイズは7.5インチとRadeon R9 290Xの11.5インチと比べて30%コンパクトになった。外部補助電源は8ピン2基の構成で背面にはGPUの状態を示すLEDを用意する。映像出力インタフェースはHDMIとDisplayPort 1.2を3基備える。

kn_r300spec_11.jpg HBMでグラフィックスメモリを統合した“Fiji”ことRadeon R9 Furyシリーズ

kn_r300spec_12.jpg Radeon R9 Fury Xでは水冷ユニットを採用する

 Radeon R9 390シリーズは上位モデルの「Radeon R9 390X」と下位モデルの「Radeon R9 390」が登場する。Stream Processorは、390Xで2816基を内蔵し、コアクロックは1050MHz以上となる。どちらもグラフィックスメモリはGDDR5を8Gバイト実装可能だ。メモリクロックはともに1500MHz。メモリバス幅は512ビットだ。AMDが測定したベンチマークテストのスコアでは、Radeon HD 7950と比べてRadeon R9 390が1.6倍、Radeon HD 7970と比べてRadeon R9 390Xが1.7倍になった(なお、この記事で紹介する相対性能評価のベンチマークテストは3DMark FireFireStrikeで測定している)。

kn_r300spec_07.jpgkn_r300spec_08.jpg Radeon HD 7950を基準としたRadeon R9 390の相対性能(写真=左)とRadeon HD 7970を基準としたRadeon R9 390Xの相対性能(写真=右)

kn_r300spec_09.jpgkn_r300spec_10.jpg Radeon R9 390とGeForce GTX 970(写真=左)、Radeon R9 390XとGeForce GTX 980(写真=右)をゲームタイトルベンチマークテストで比較する

 Radeon R9 380は、GeForce GTX 960を競合と想定するGPUで、Stream Processorは1792期を内蔵、コアクロックは970MHz以上になる。グラフィックスメモリはGDDR5を2Gバイト、または、4Gバイト実装可能だ。メモリバス幅は256ビットになる。メモリクロックは1375MHz、または、1425MHz。AMDが測定したベンチマークテストのスコアでは、Radeon HD 7850と比べて1.8倍のスコアになった。

kn_r300spec_05.jpgkn_r300spec_06.jpg Radeon HD 7850を基準としたRadeon R9 380の相対性能(写真=左)。Radeon R9 380とGeForce GTX 960をゲームタイトルベンチマークテストで比較する(写真=右)

 Radeon R7 370とRadeon R7 360は、それぞれ、GeForce GTX 750 Ti、GeForce GTX 750を競合に想定している。Radeon R7 370は、Stream Processorを1024基、Radeon R7 360は768基内蔵する。コアクロックはRadeon R7 370が975MHz、Radeon R7 360が1050MHz。グラフィックスメモリとしてGDDR5を4Gバイト、Radeon R7 360は2Gバイトを実装する。AMDが公開した処理能力測定結果では、Radeon R7 360は、Radeon HD7770の1.3倍、Radeon R7 370はRadeon HD 7790の1.4倍になる。

kn_r300spec_01.jpgkn_r300spec_02.jpg AMDが測定した従来モデルを基準としたR300シリーズとの相対スコア

kn_r300spec_03.jpgkn_r300spec_04.jpg Radeon R7 360とGeForce GTX 750(写真=右)、Radeon R7 370とGeForce GTX 750 Tiをゲームタイトルベンチマークテストで比較する

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