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» 2015年10月23日 12時30分 UPDATE

ハイエンド構成にも対応:小さくても速い!! コンパクトゲーミングPC「G-GEAR mini」の実力を試す (1/2)

マザーボードの機能集約化が進むにつれ、コンパクトなmini-ITXマザーボードでも、ゲームPCとして利用できる実力を持つようになってきた。そんなmini-ITXフォームファクタのシステムに高性能なグラフィックスを搭載したゲーミングPCが登場。「G-GEAR mini」を紹介しよう。

[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]

本だなに収められるコンパクトデスクトップ

 本製品はツクモのゲーミングPCブランド「G-GEAR mini」シリーズに属する製品だ。mini-ITXフォームファクターを採用することで、本体を大幅にコンパクト化している。

og_g-gear_001.jpg 試用した「G-GEAR mini GI7J-B63/E/MD5」。本体はタワータイプながら高さが低く抑えられており、圧迫感が少ない

 具体的なサイズは、183(幅)×390(奥行き)×300(高さ)ミリ。本体の幅は一般的なタワーケースとの大差はないものの、高さはフルタワーケースの半分前後の大きさだ。本製品はBTOモデルということもあり、採用されているCPUやマザーボードの違いにより、4種類のベースモデルが設定されている。

 今回の試用機は、「G-GEAR mini GI7J-B63/E」をベースにしたもので、CPUはCore i5-4460(3.2GHz/最大3.4GHz)、グラフィックスカードにGeForce GTX 950、8Gバイトメモリ、1TバイトHDD、OSは64ビット版Windows 7 Home Premiumという構成だ。ベースモデルとはグラフィックスカードとストレージが異なる。

 まずコンパクトゲーミングPCの特徴である本体ケースの外装から見てみると、前面、天板、両側板ともに通気性の高いメッシュ仕様となっており、冷却能力を重視した構造となっている。

 また、本体の底面にも目の粗い空気取り込み用の穴が空けられている。半面、内部の音が抜けやすく、CPUクーラーやグラフィックスカードのファン音は外に漏れやすいので、内部パーツの選定は慎重に行う必要がある。電源スイッチや前面端子はフロントからみて右側にある斜めにカットされた部分に用意されている。

og_g-gear_002.jpg 電源スイッチのすぐに下はアクセスランプ、そしてUSB 3.0×2個のほか、ヘッドフォン、マイクなどの音声端子が用意されている。電源スイッチはオン時にはLEDが点灯する

 コンパクト化のためか、5インチベイがない思い切った仕様で光学ドライブは用意されていない。最近のゲームはSteam経由などで購入するパターンが多い。また、OSに関してもUSBメモリからのインストールが可能になってきており、光学ドライブは不要と判断されたのだろう。

 このため、本体のデザインはスッキリしていて格好がよい。ケース側の冷却ファンは背面側に9センチ角のものが1個用意されている。採用されているファンは静音タイプで動作音は静かだ。なお、天板部にも12センチ角ファンを取り付けられる。

og_g-gear_003.jpg 前面。通気性の良いメッシュで構成されている。ドライブベイもないので外観もスッキリ

og_g-gear_004.jpg 背面。ケース側のファンは標準では背面側の9センチファンのみ。バックパネルにはUSB 2.0×2、USB 3.0×2、PS/2ポート、有線LAN、オーディオ端子などが用意されている。ユーザーが勘違いしないよう、CPU内蔵の映像出力端子にはシールで封印がされている

メンテナンス性も良好

 本体内部へのアクセスは背面の手回しネジを外すだけで簡単に行える。左側面のパネルを外すと、3.5インチHDDベイを兼ねた金属製のマウンタが現れる。このマウンタは本体の剛性を強化するための補助板としても機能している。

 また、3.5インチHDDのほかに12センチ角の大型のファンを取り付けることも可能。この12センチ角ファンは、ちょうどCPUの上に来るレイアウトになっている。この金属トレイには、3.5インチHDDに加えて2.5インチドライブを2台追加することもできる。さらにケース内部にアクセスするには、金属マウンタが固定されているネジを外し、上にずらす。外れると写真のようにマザーボードにアクセス可能となる。

og_g-gear_005.jpg 左側のサイドパネルを外したところ。金属製のマウンタに3.5インチHDDが固定されている。CPUクーラーが見えている部分には、12センチ角ファンを装着することも可能だ

og_g-gear_006.jpg 金属製のマウンタには3.5インベイの下には、さらに2.5インチドライブ×2を追加搭載できる

 使用されているマザーボードはASUSTeK製Intel H81 Express チップセット搭載の「H81I-PLUS」。試用機ではCPUクーラーが小さいこともあって、マザーボードへのアクセスは非常によい。マザーボードの前に当たる部分に電源ユニットが取り付けられているのが分かる。

 試用機で搭載されている電源ユニットはHEC製のHEC-500TD-5WX(80PLUS BRONZE)。BTOメニューから容量の大きな電源や80PLUS GOLD認証の電源を選択もできる。拡張スロットには2スロットを占有するグラフィックスカードが取り付け可能だ。ケースのレイアウト上は奥行き30センチクラスのグラフィックスカードにも対応する。

og_g-gear_007.jpg 搭載されているマザーボードはmini-ITXフォームファクタだけあり非常に小さい。その横の黒い箱が電源ユニット。ケーブル配線もきれいにまとめられている

og_g-gear_008.jpg 右のパネルを外したところ。専用のリテンションを使用するCPUクーラーを搭載する場合でも、マザーボードを分解することなくCPUクーラーの交換などが行える構造。2.5インチストレージも取り付けられる

 右側側面パネルを外すと、マザーボードの裏側にアクセスできる。下のスペースに2.5インチサイズのストレージを取り付けるスペースが用意され、Serial ATAや電源ケーブルを通すための穴も用意されている。

 また、電源ユニットの吸気ファンがこちら側に来るレイアウトがされていることが分かる。排気は天板側から行うようになっており、限定された空間の中で、効率よく冷却できるような構造となっている。

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