ココが「○」 |
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・クラス最薄最軽量ボディ |
・ペンで紙のノートのような使い勝手を実現 |
・使い勝手の良いキーボードでノートPCとしても充分使える |
ココが「×」 |
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・CPU(Atom x5-Z8300)のパフォーマンスが少し低め |
・高負荷時の発熱 |
・内蔵スピーカーのパワー不足 |
東芝の「dynaPad N72」は、本体の厚みが約6.9ミリ、重量が約579グラムと、12型のタブレットとして世界最薄最軽量(同社調べ)をうたうWindows 10搭載の2in1だ。同社が「1985年に世界初のノートPC『T1100』を発売して以来、30年間のハードとソフトの技術を集結した」と豪語するように、まさに”肝いり”の製品となっている。
本製品は、紙の代替として“デジタルノート”という使い方を提案しており、2048段階の筆圧検知が可能なペンや、さまざまな場面で活用できる東芝オリジナルビジネスアプリをプリインストールしている。さらに、製品にはフルサイズのキーボードドックが付属しているため、ノートPCとしての使い勝手も妥協していない。
そこで今回は、dynaBook N72がPCとしてどれほどのパフォーマンスを備えているのかを徹底検証する。
なお、レビューにあたり用意できた機材は発売前の試作機であり、製品版とは若干仕様が異なることをご容赦頂きたい。既報の通り、製品版では仕様が一部変更されることがアナウンスされている。評価機材はハードウェア情報確認ツール「HWiNFO64」によると、製造日が2015年10月となっており、仕様変更前の製品であることを確認している。
はじめに基本スペックを確認しよう。dynaPad N72はタッチ対応の12型WUXGA+(1920×1280ピクセル)ディスプレイを備え、CPUは開発コード名“CherryTrail”で知られるIntel Atom x5-Z8300(1.44GHz/最大1.84GHz)、メモリは4GB、ストレージは128GB、OSは64bitのWindows 10 Home、ワイヤレス機能はIEEE802.11ac対応の無線LANとBluetooth 4.0を搭載する。
タブレットとキーボードを合わせた重量は約999グラム。リチウムポリマーバッテリーによる駆動時間は、約7時間だ(JEITAバッテリー動作時間測定法Ver 2.0によるカタログ値、実測によるベンチマークのデータは後述)。
ワコムと協業で開発したというアクティブ静電結合方式のデジタイザペン(2048段階の筆圧検知機能)と、87キーの専用フルサイズキーボードが製品に付属し、実売予想価格は13万円前後(税別)だ。他社製品はペンやキーボードが別売りになっていることが多いことを考えると、良心的な価格と言えるかもしれない。
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