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» 2015年12月23日 12時00分 UPDATE

Surface Pro 4完全検証(3):「Surface Pro 4」の進化したディスプレイと筆圧ペンを徹底レビュー (1/3)

高精細ディスプレイと筆圧ペンは、「Surface Pro 4」の大きな魅力だ。今回はこの2つを「Surface Pro 3」「Surface 3」と比較し、どれほど進化したのかを確かめる。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

←・前回記事:「Surface Pro 4」の携帯性をSurface Pro 3/Surface 3と徹底比較する

ココが「○」
・ディスプレイは画質が向上
・Surfaceペンの書き味も向上
ココが「×」
・画面の映り込みはある

ディスプレイは画面サイズ、解像度、そして表示品質も進化

 日本マイクロソフトの12.3型WindowsタブレットPC「Surface Pro 4」は、表示品質の高い液晶ディスプレイに加えて、筆圧対応のペンも備えているのが大きな特徴の1つだ。今回は先代モデルの「Surface Pro 3」および下位モデルの「Surface 3」と比較しながら、液晶ディスプレイと筆圧ペンについてチェックしていこう。

 Surface Pro 4は、12.3型で2736×1824ピクセル表示というユニークな仕様の液晶ディスプレイを採用する。今回から「PixelSenseディスプレイ」という名前が付けられており、「まるで実物かのような高品質の描画を実現する、タッチ、ペン操作に対応したディスプレイ」と同社はアピールしている。

Surface Pro 4のディスプレイ Surface Pro 4は2736×1824ピクセル表示の12.3型ディスプレイを搭載する

 先代のSurface Pro 3と比較して、画面サイズは0.3型大きくなり、表示解像度は2160×1440ピクセルから向上した。画素密度も約216ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)から約267ppiに高まっている。縦位置表示で紙のノートと同じような感覚で使えるアスペクト比3:2の液晶パネルは健在だ。

 Surface Pro 3の約216ppiでも十分高精細で、画素のギザギザを感じないだけに、デスクトップやスタートメニューなどでは違いが分からないが、ディスプレイの解像度と同じくらい高解像度の写真を表示させると、はっとするような臨場感、立体感が得られる。

 ディスプレイの表面は強化ガラス「ゴリラガラス4」を貼り付けてあり、光沢仕上げとなっている。表面の耐久性が高く、写真などを鮮やかに表示できる一方、オフィスなど照明が多数あるような場所ではかなり映りこみが気になった。

Surface Pro 4、Surface Pro 3、Surface 3の画面サイズ比較 左がSurface Pro 3(12型、2160×1440、約216ppi)、中央がSurface Pro 4(12.3型、2736×1824、約267ppi)、右がSurface 3(10.8型、1920×1280、約228ppi)。画面のアスペクト比は全て3:2だ
Surface Pro 4/Surface Pro 3/Surface 3のディスプレイ比較
製品名 Surface Pro 4 Surface Pro 3 Surface 3
画面サイズ 12.3型 12型 10.1型
解像度(アスペクト比) 2736×1824ピクセル(3:2) 2160×1440ピクセル(3:2) 1920×1280ピクセル(3:2)
画素密度 約267ppi 約216ppi 約228ppi
配向方式 IPS IPS IPS
表面仕上げ グレア グレア グレア
ヒンジの角度 約165度(無段階) 約165度(無段階) 約110度/約130度/145度

実測での表示品質チェックも好結果

 実際の画質を確認するため、エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1Display Pro」で液晶ディスプレイの表示を測定した。参考までに同じ環境で測定したSurface Pro 3、Surface 3の結果も合わせて掲載する。色域については、色度図作成ソフトウェア「Color AC」で表示した。sRGBのカバー率と面積比も同ソフトで計算している。

 Surface Pro 4の測定結果は、輝度が386カンデラ/平方メートルで、Surface 3と同等、Surface Pro 3より若干明るかった。高画素密度になると液晶の開口率が低くなるため、輝度が下がって暗くなりがちだが、きちんと同等以上の明るさを確保している。色域も広く、sRGBカバー率は99.2%、sRGB面積比は102.3%だった。Surface Pro 3、Surface 3と比較して、sRGBカバー率、面積比ともに少しだけ広い。

 色温度はSurface Pro 4が7206K、Surface Pro 3が7435K、Surface 3が7230Kだった。いずれもsRGB(6500K)規格より少し高めだが、許容範囲だろう。実際の見た目も自然な色味に感じられる。

 キャリブレーションによるガンマ補正カーブはおおむね45度の直線に近い。細かく見ると、中間部から明部ではR(赤)の線がほぼ入力と出力で一致しているが、GとBはわずかに出力が低く補正された。標準では、中間部から明部にかけて緑と青が若干強い色味であることを示している。また、暗部はRGBの3色ともわずかに下に補正されている(標準では3色とも入力信号に対して表示がわずかに暗い傾向だ)。

 今回の検証は個体差を考慮せず、あくまでも筆者が測定した結果ではあるが、Surface Pro 4は、輝度がより高く、色域がより広く、階調再現力がより正確になった。Surface Pro 3とSurface 3も高品質のディスプレイを搭載していたが、Surface Pro 4はさらに磨きをかけ、sRGBにより忠実な表示になっている。画素密度を高めながら、表示品質は同等以上になっている点は立派だ。

Surface Pro 4の色域Surface Pro 4の階調再現性 Surface Pro 4の色域(実線)は、点線で示したsRGBの色域とほぼ重なっており、sRGBカバー率は99.2%だ(画像=左)。Surface Pro 4のキャリブレーション補正カーブ(画像=右)。中間部から明部ではR(赤)の線がほぼ入力と出力で一致しているが、GとBはわずかに出力が低く補正された。暗部はRGB 3色ともわずかに下に補正されている
Surface Pro 3の色域Surface Pro 3の階調再現性 Surface Pro 3の色域(実線)は、sRGBカバー率が97.2%だった(画像=左)。キャリブレーション補正カーブは、暗部がRGBとも若干上に補正され、中間部から明部はRの線がほぼ45度だが、Bはやや上に、Gは逆にやや下になった(画像=右)
Surface 3の色域Surface 3の階調再現性 Surface 3の色域(実線)は、sRGBカバー率が98.1%だった(画像=左)。キャリブレーション補正カーブは、暗部以外がRGBとも少し上に補正され、特にBの線が上になった(画像=右)。標準では青が弱い色味ということを示す
Surface Pro 4、Surface Pro 3、Surface 3の画質比較(写真) 左からSurface Pro 3、Surface Pro 4、Surface 3で同じ写真を表示した例。いずれもsRGB(6500K)より少し高めだが自然な色味で、カバーバランスも問題ない
Surface Pro 4、Surface Pro 3、Surface 3の画質比較(カラーバー) 左からSurface Pro 3、Surface Pro 4、Surface 3で同じカラーグラデーションパターンを表示した例。いずれも発色がよいが、原色の色鮮やかさはSurface Pro 4がわずかに勝る印象だ
Surface Pro 4、Surface Pro 3、Surface 3の画質比較(モノクロ) 左からSurface Pro 3、Surface Pro 4、Surface 3で同じモノクログラデーションパターンを表示した例。Surface Pro 4は明部から暗部まで自然な階調だ。Surface Pro 3は少しバンディングが見られる
Surface Pro 4/Surface Pro 3/Surface 3のディスプレイ計測結果
製品名 Surface Pro 4 Surface Pro 3 Surface 3
測定輝度 386カンデラ/平方メートル 373カンデラ/平方メートル 386カンデラ/平方メートル
測定色温度 7206K 7435K 7230K
測定色域:sRGBカバー率(面積比) 99.2%(102.3%) 97.2%(100.6%) 98.1%(101.6%)
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