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» 2015年12月24日 13時30分 UPDATE

2015年にグッと来た「デジタル仕事道具」ベスト5 (1/3)

SOHO/中小企業に役立つPC、スマートデバイス、周辺機器、ソフトウェア、サービスなどの情報をお届けする「PC USER Pro」。今回は趣向を変えて、SOHO事業者でもある筆者が「個人で購入できて仕事がはかどるデジタル製品」の2015年版ベスト5を選んでみた。

[山口真弘,ITmedia]

「個人で購入できて仕事がはかどるデジタル製品」のベスト5を選ぶ

 IT関連の製品には、その用途や機能などでホームユースとビジネスユースがはっきりと分かれている製品もあれば、販路が異なるだけでほぼ同一という製品もある。

 また、2013年あたりから本格的に叫ばれるようになったBYOD(Bring Your Own Device:私的デバイスの業務利用)によって、もともとホーム向けの製品が、ビジネスで使われるケースも増えるなど、ボーダレス化はますます進行しているように感じられる。

 今回はSOHO事業者でもある筆者が2015年に使ってみた製品の中から、ビジネスユースでも十分に実用的に使えると判断した、「個人で購入できて仕事がはかどるデジタル製品」のベスト5を選んでみた。

 前述のBYODの「D」はデバイスのDなので、具体的にはスマートフォンやタブレットを指しているわけだが、ここではもう少し範囲を広げて、IT系のハードウェア全般の中から製品をピックアップしている。製品選択の参考にしていただければ幸いだ。

タブレット部門:「iPad mini 4」

 筆者が2015年に自腹で購入したスマホ/タブレットは、電子書籍端末を含めると合計15台に及ぶが、その中で最も利用頻度が高かった製品はどれかというと、「iPad mini 4」になる。もともと世間で評価の高い製品なので順当といえば順当だが、自分にとっては買うか買うまいか相当悩んだ端末だったりするので、こうしてベストチョイスとなるのは個人的には驚きである。

iPad mini 4 Apple「iPad mini 4」。従来モデルとの薄さ軽さの差はほんのわずかだが、筆者にとってはそれが非常に大きかった

 なぜ買うか買うまいか迷ったかというと、筆者はそれまで「iPad mini 2」を所有していながら、他のタブレットに比べてあまり出番がなく、事実上の死蔵状態にあったからだ。2世代後の製品となるこのiPad mini 4は、先代の「iPad mini 3」と比べてやや薄く軽くなったことを除けば、画面サイズや解像度も変わっていないため、あえて買い替えるかどうか、大いに迷ったというわけだ。

 しかし実際に使ってみると、その「やや薄く軽く」の恩恵は思いのほか大きく、利用頻度は劇的にアップした。筆者の用途は主に電子書籍、続いて動画鑑賞といったところだが、特に電子書籍においては画面比率が4:3であることの意義は大きく、2015年前半までメインで使っていた「Fire HDX 8.9」を差し置いて、メイン端末の座を奪取するに至った。

 また動画鑑賞については、2015年に使い始めたDLNA対応のメディアプレーヤー「nPlayer」がかなりのキラーアプリで、ビュワーとしての地位を不動のものにしている。iPad mini 2では非搭載だったTouch IDに対応し、素早くロックの解除ができるようになったのも大きい。

nPlayer DLNA対応のメディアプレーヤーアプリ「nPlayer」。細部までカスタマイズ可能なインタフェーススなど動画再生アプリとして非常にすぐれた使い勝手を備える

 このほか、仕事の打ち合わせ中に手元でWebサイトを閲覧する用途に使ったりと、マルチに活躍しているこのiPad mini 4だが、ビジネスユースにおいて今後に期待されるのは、やはり「Apple Pencil」が使えるようになることだろう。

 今のところ「iPad Pro」専用のApple Pencilだが、これが他のiPadシリーズでも使えるようになれば、現状では精度的にもいまいちな手書きメモなど、活用の幅が広がるのは確実だ。2016年に登場するであろう新モデルでの対応に期待したい。

NAS部門:Synology「DS715」

 これまで国内メーカーのNASを中心に使っていた筆者だが、2015年に入ってSynologyのNASを使い始めて、自宅内ストレージの勢力図が大きく変わった。ここでは現在メインで使用している2ベイNAS「DS715」をベストチョイスとして扱うが、実際には特定の機種によらず、同社のNAS全体をベストチョイスとしたい。

DS715 Synologyの2ベイNAS「DS715」。右の拡張ユニット「DX513」をeSATA接続することで7ドライブまで増やせる

 SynologyのNAS(正確にはNASキット)の利点は別の連載でも紹介しているが、ブラウザインタフェースが分かりやすく、操作していてストレスがたまらないこと。またアプリによる拡張が自在であることも大きな魅力だ。中でもDropboxやOneDriveなどオンラインストレージとの同期機能は、他社製品と違って対象のフォルダが限定されていないなど使い勝手に優れている。同じ「オンラインストレージとの同期に対応」でもここまで違うのかと驚かされるほどだ。

 たまたま古いHDDを搭載していて寿命を迎えた際も、ホットスワップ対応であることを生かして電源を入れたままスムーズにドライブ交換およびリビルドに成功したほか、NASからNASへデータ移行を行った際も、ドライブ自体の差し替えによるスムーズな移行が可能だった。

 ほぼ同時期にRAID崩壊を起こした他社のNASはヘルプに全く情報がなく、かつユーザーフォーラムも開店休業状態で情報を得られず苦労させられただけに、自力で何とかできてしまえるSynologyのNASは、あまりこの種の知識がないユーザーにとっては心強いだろう。

ドライブはホットスワップに対応 ドライブはカートリッジ式でホットスワップにも対応する

 ちなみに写真で紹介している「DS715」は、CPUはクアッドコア(1.4GHz)、さらにメモリが2GBと高性能であることに加えて、拡張ユニット「DX513」を接続することで7ドライブまで増やすことができる特徴を持つ。

 つまり、増設ユニットのドライブをひっくるめてRAIDを組んだり、あるいは1ドライブにホットスペア用のドライブを入れてHDDのクラッシュ時に自動リペアをかけたりと、使い方の幅が広い。個人が手を出すには少々値が張るが、SOHO/中小企業ユーザーにとってはおすすめの製品だ。

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