自宅のNASをDropboxやOneDriveと連携させるSynologyで始めるNAS入門 第4回(2/5 ページ)

» 2015年12月29日 16時03分 公開
[山口真弘ITmedia]

スマホのデータをNASと同期する

 スマホとNASのデータ同期を行うには、専用アプリ「DS cloud」を使用する。これをスマホにインストールしておき、対象のフォルダを指定しておけば、NASとの間で自動的に同期が行われるというわけだ。NASとスマホは双方向で同期されるので、スマホ→NASのデータ転送だけでなく、スマホに送りたいファイルをNASのフォルダに置いて自動転送させるなど、ファイルアップロードのための仕組みとしても使える。

 ちなみにこの同期には、前述の「Cloud Station」が使われるので、PC自動同期との合わせ技として、スマホ上の指定フォルダにファイルを保存すると、それがNASを介してPCのフォルダにも自動同期される……といった使い方もできる。「DS cloud」は前回紹介したリモートアクセスにも対応するので、外出先から保存したファイルが、自宅に帰ってPCを立ち上げるとすでにフォルダの中に置かれている、といったことが可能になるわけだ。

 なおiOSはその仕様上、他のアプリのデータフォルダにアクセスできないため、NASにバックアップできるのはあくまで本アプリ上のフォルダのみで、スマホ内の任意のフォルダを指定して同期が行えるのはAndroidのみということになる。もしiOSで特定のファイル、例えばカメラロールの写真や動画をNASにバックアップしたい場合は、前回紹介した「DS Photo」を使えばよい。

スマホアプリ「DS cloud」。これを使えば、NAS上の指定フォルダとの同期が行える。ちなみにNAS側には「Cloud Station」がインストールされている必要がある

設定方法は「Cloud Station」と同じで、同期対象となるフォルダを指定する

サブフォルダの同期の有無のほか、ファイルサイズやファイル形式によるフィルタリングにも対応する

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2024年05月08日 更新
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