ラグビートップリーグで監督と現場がやりとりするトランシーバーにはとんでもない秘密があった(前編)ITとスポーツ(1/2 ページ)

» 2016年01月26日 06時00分 公開
[らいらITmedia]

 2015年、日本を熱狂の渦に巻き込んだラグビー日本代表。ワールドカップで初めてラグビーの試合を観たという人も多いのではないでしょうか。

  そんな中、エディーヘッドコーチがガラス張りの部屋からトランシーバーを使ってグラウンドに指示を出す様子が、ネット上で話題になりました。普段サッカーや野球しか観ない筆者も、「どうしてエディーさんは上から指示を出しているんだろう」「トランシーバーで何を話しているんだろう」と不思議に感じたものです。

 現在、ジャパンラグビートップリーグは佳境を迎えています。国内公式戦でもトランシーバーを使って指示出しが行われていますが、驚いたことに、そのトランシーバーで数々の問題が起きているというのです。

2016年1月9日、駒沢陸上競技場。Honda HEAT対NTTドコモレッドハリケーンズの試合を取材した

 ジャパンラグビートップリーグチームの「NTTドコモレッドハリケーンズ」も、その問題に悩まされていました。しかしドコモのIP無線機「ドコモビジネストランシーバ」を導入したことで、トランシーバーの数々の問題が劇的に改善したと言います。

 国内ラグビーでどんなトランシーバー問題が起きているのか、レッドハリケーンズがビジネストランシーバーを取り入れたことでどんな好影響が出たのか。監督やヘッドコーチ、ドコモ関西のトランシーバー営業チームを取材してきました。

FOMAネットワークを活用したビジネストランシーバー

 ビジネストランシーバーとは、ドコモのFOMA(3G)ネットワークを使ったIP無線機のこと。通常のトランシーバーは無線電波の届く範囲しか使えません。しかしビジネストランシーバーはFOMAのアンテナマークが表示される場所であれば、北海道から沖縄まで通話が可能です。FOMAネットワークを使うため、音声品質がクリアな点も特徴です。

パケット通信かつ専用サーバ構成のため、災害時などの通信規制を受けにくい。業務用無線のような免許や資格も不要。携帯電話と違い緊急電話は使えない

 ビジネストランシーバーの導入事例は多岐にわたります。バスやタクシーなどの運輸会社が業務用無線を使う場合、アンテナを自前で構築し、維持メンテナンスをしなければいけません。多額の費用がかかりるため、共同出資、共同運用しているところもあります。また無線を使う場合は総務省に登録し免許を更新する必要があります。

 しかしビジネストランシーバーはドコモのFOMAネットワークを使うため、アンテナの維持コストを払う必要がありません。その代わり、携帯電話のように1台月額2200円〜のサービス料金がかかりますが、同月の無料通話分は同一グループ内でわけあうことが可能です。

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