インタビュー
» 2016年04月08日 14時00分 UPDATE

マウス社長インタビュー:5周年を迎えた「MousePro」の意気込み

マウスコンピューターで法人向けPCを展開する「MousePro」がブランド設立5周年を迎えた。同社小松社長に改めて法人ビジネスの現在を聞く。

[ITmedia]

 2011年に始動したマウスコンピューターの法人向けPCブランド「MousePro」が今年5周年を迎えた。

 国内コンシューマー市場では、幅広いBTOメニューと高いコストパフォーマンスを特徴とする“マウス”の名は広く知られている。ゲーミングPCなら「G-Tune」ブランドの製品は今や定番の1つと言っていい。

 一方、法人向けのMouseProにおいても、顧客にあわせてきめ細かくシステムをカスタマイズできる同社得意のBTOや、国内生産による高品質を武器に、主にSOHO/中小企業や教育機関を中心にビジネスを伸ばしてきた。MouseProの立ち上げに際して、同社代表の小松社長は「法人ビジネスを事業のもう1つの柱にする」と語っていたが、その目標は達成できたのだろうか。MouseProの現在と未来を小松社長に聞いた。

マウスコンピューター代表の小松永門社長と法人向けに展開しているMouseProの製品ラインアップ


―― 2011年にMouseProを立ち上げた際、「法人向けPCを事業のもう1つの柱」にすると話されていました。立ち上げから5年が経過して、目標は達成できたのでしょうか。

小松氏 現在のMouseProは、当初予定したようにPC事業の重要な柱になっています。インナーシェアで個人と法人の比率は35%まで上がっています。

 ちょうどMouseProを立ち上げたころは、リーマンショック後の回復基調にあわせて企業投資が進んだことと、Windows XPのサポート切れで買い替え需要が重なったこともあり、順調にビジネスを伸ばすことができました。それまでにも法人ビジネスは行っていましたが、MouseProとしてきちんと形にした効果を感じています。立ち上げ当初に比べ、法人向けのビジネス規模は2.5倍。目標はおおむね達成できたと言って良いと思います。

MouseProは、ゲーミングPCブランドの「G-Tune」をはじめとするコンシューマー向け製品と並び、同社の事業の柱に成長してる

―― MouseProがターゲットにする顧客層を教えてください。ビジネスの成長とともにターゲット層の変化はありましたか?

小松氏 SOHO/SMBを中心とする点に大きな変化はありません。柔軟なBTOによって、特にハイエンド系のモデルで強みを持つ点も同様です。ただ、これらの強みをさらに生かすために、スモールビジネスサーバや、映像編集、CADに向けたワークステーションも展開しています。

 もう1つ、法人ビジネス全体で取り組んできたこととして、組み込み系が挙げられます。デジタルサイネージや監視カメラコントローラなど、Windows Embeddedの分野ですね。国内で先行して発売したスティック型PCの法人用途提案としてこちらにも注力しています。

―― 改めてMouseProの強みを教えてください。

小松氏 1つはエントリーからハイエンドまで、どのレンジでも競争力がある点です。もちろん、グローバル展開のスケールメリットを生かして、大量導入による低コストを訴求するようなメーカーとは違いますが、1台1台、顧客の要望に沿った製品を提案できるというMouseProの特徴を生かしつつ、さらに価格面でも十分にご満足頂ける製品だと自負しています。

 もう1つは、長野県飯山市の国内生産による信頼性ですね。「品質にはゴールがない」とよく言っていますが、品質の追求は継続して取り組んできた点です。当初から5年間という長期保証を実施していますし、デスクトップPCだけでなくノートPCのオンサイト保守も始めています。また、HDD返却サービスなども顧客の要望を受けてサポートメニューに取り入れました。

―― 足りない部分、課題があるとすればなんでしょうか?

小松氏 法人ビジネスは、Web直販とは別に、パートナーとの連携で伸ばす部分が重要です。日本の企業の9割は中小と言われているように、全国にはMouseProの製品がマッチするお客さまがまだまだいるはず。ただ、こうしたニーズを掘り起こしていくのは、我々だけでは限界があり、販売パートナーの力が不可欠です。

 MouseProは幅広い製品ラインアップを持っているので、専門販売店やシステムインテグレーターなどの方針やビジネスに沿った形で、最適な製品を提案できるという強みがあります。今後法人ビジネスをさらに伸ばすためには、パートナーとの連携をより一層強めていく必要があるでしょう。

 また今後は、自営保守(メーカーではなく販売パートナーが保守を受け持つ)ができるパートナーと協力して、ユーザーのダウンタイムをさらに短縮していけるような取り組みも行っていく予定です。

―― 今後の目標を教えてください。

小松氏 現在、PC事業全体で法人の占める割合は35%ですが、G-Tuneなどのコンシューマーをこれまで同様に伸ばしつつ、MouseProをさらに成長させることで、半々の50%に近づけていくことが目標です。

 ただ、そのためにはコンセプトを見直す、あるいはさらに最適化していく必要があります。例えば、クリエイター向けモデルではプロ、アマ問わず、今はDAIVブランドがありますし、ネットカフェの大量導入にMouseProではなく、ゲーミングPCとして展開しているG-Tuneなど専門性の高いブランドが求められる可能性はあるでしょう。逆にMouseProは、新技術やトレンドをいち早く取り入れるよりも、十分に実績の積んだパーツを使い、品質の高いPCを供給することで差別化していくことができます。

 町のテーラー(仕立て屋)のように、顧客ひとりひとりに寄り添ったビジネスを展開する、という基本方針に変更はありませんが、法人顧客に訴求できるものは何かをよりシンプルな形で実現し、パートナー企業が取り扱いやすい製品にしていくことも重要です。「MouseProは信頼性があるよね」や「MouseProは使いやすいよね」というだけでなく、「MouseProは買いやすい」「MouseProは売りやすい」と言って頂けるようなブランドを目指していきます。

マウスコンピューター/G-Tune

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