インタビュー
» 2016年04月26日 12時00分 UPDATE

ITとデザイン:大阪の注目デザイナーはなぜMacでデザインするのか? (1/3)

いま関西で最も注目を浴びているデザイナーのひとり、牧田耕平氏に話を聞いた。

[らいら,ITmedia]

 Macとデザインは密接な関係にある。

 まだWindows PCが生まれる前の1980年代から1990年代初期、業務用のコンピューターはMacが支配していた。グラフィックソフトのPhotoshopとIllustratorは発売当初、Macのみに対応しており、デザイナーはこぞってMacを導入した。

 現在はデザインの現場でWindowsマシンが活躍することは珍しくない。しかし、初めて触ったコンピューターがMacだったり、昔の「デザイン=Mac」という印象が強かったりして、今なお積極的にMacを選ぶデザイナーは多い。

 「1994年、19才のころに出会って感動したのを機に、Apple製品を使い始めました。周囲の同年代のクリエイターもみんな同じ経験をしています。アナログなデザインの現場にデジタルを取り入れたのはMacがきっかけだという人は多いと思います」 ――そう語るのは、大阪府大阪市でファッションプロジェクト「THE UNION」を主催する牧田耕平氏。

 自身がデザインを手がけるアパレルブランド「THE FABRIC」や、小物・雑貨を扱う「THE COLOR」、リメイクブランド「THE ONE SHOW」など複数のブランドを展開する。関西のストリートシーンでいま、最も注目を浴びているデザイナーのひとりだ。

 牧田氏はブランドのデザインワークだけでなく、公式サイトの制作や映像編集なども手がける。今回、大阪市内にある実家に構えた工房を取材した。

牧田氏の工房入り口。奥には作業スペースが広がる

愛用するアプリ「Duet Display」でiMacとiPad Airをシームレスに連係

 建物の1階は鉄工所になっており、牧田氏のアトリエ兼作業場は2階にある。作業場に隣接するオフィススペースには、27インチのiMacとiPad Airが置かれていた。iOSデバイスを外部ディスプレイ化する「Duet Display」を使い、iPad Airをサブディスプレイとして連係させている。

アトリエ兼作業場

 iPadに表示するのは、作業に必要な資料や作業用BGMとなるiTunesのプレイリスト。作業中にiMacへメールが届いたら、マウスを使ってiPadの方へいったん移動させておくこともできる。牧田氏は「難しい設定が不要で、アプリひとつで製品同士がスムーズに連係するので感動しますね。だからApple製品は間違いないと思います」と熱く語る。

iMacとiPad Airで作業する牧田氏。右手のMacBookはモバイルノートとして使う

 OS Xで特に便利だと感じるのは、Finderのファイルをスペースキーでプレビューする機能だという。「ユーザーの行動がすごく考えられていますよね。思考パターンに沿っているから、コンピューターに疎い人にも操作を教えやすいです」と牧田氏。以前はできなかった操作がバージョンアップによって備わっていく進化も見逃せないという。

Finderでファイル名を選択しスペースキーを押すと、対応アプリを立ち上げることなくFinder内でプレビューできる

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