SSDの値上がり傾向は今週も続いており、「M.2 SSDが欲しかったけど無理にいま買わなくても……と別のパーツに切り替える人もちらほらいます」(某ショップ)といった声が聞かれるように、売れ行きにも影響が出ている。そんな中で逆に争奪戦の様相で売れているのがSanDiskの「Extreme PRO」シリーズだ。
同社の2.5インチSATA SSDの最上位シリーズで、連続リード最大550MB/秒の高速性とメーカー10年保証がつく品質から、長く安定した人気を得てきた。ところが12月に入って生産終了の情報が出回るようになり、潜在需要が一気に表面化したのが今回の動きにつながったようだ。
パソコンSHOPアークは「SanDiskはWestern Digitalに買収されていますし、Extreme PROは後継シリーズの予定がないということで、従来の信頼性を重視する人たちが急いで市場在庫を確保しようと動いている感じです。すでにけっこう在庫が薄い状況ですね。大容量モデルから順に薄くなっています」と語る。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「もう市場在庫だけなので、再入荷は望めないんじゃないかと思います。大容量モデルなんかは、全国でかき集めても3ケタいくか分からないくらいでしょう」という。
今週末時点では960GBモデルも在庫切れの札はあまり見かけなかったが、比較的潤沢な240GBモデルであっても年越しは厳しいとの声もある。動向に注目したい。
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