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» 2017年02月20日 18時35分 UPDATE

古田雄介のアキバPickUp!:「ものすごく狭き門、でもすごくいい」――UHD BD対応ドライブが登場 (1/4)

4K解像の映像が扱えるUHD BDに対応するドライブがパイオニアから登場した。現状で対応環境をそろえるのは簡単ではないが、すでに買い手はいる模様だ。

[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

世界初のUHD BDドライブ「BDR-S11J-X」「BDR-S11J-BK」がデビュー!

 先週は話題を集めるユニークな新製品が多かったが、その中でも異彩を放っていたのはパイオニアの光学ドライブ「BDR-S11J-X」「BDR-S11J-BK」だろう。表現できる色域が広く4K解像度に対応する「Ultra HD Blu-ray Disc」(UHD BD) の再生に対応した世界初のドライブだ。税込み価格は、振動の低減機構や音楽CDの再生品質チェック機能などを備える上位の「BDR-S11J-X」が3万2000円前後から3万5000円前後、下位の「BDR-S11J-BK」が2万2000円前後となる。比較的BDR-S11J-Xは品薄気味で、週末の時点で在庫を切らしているショップがいくつかあった。

パイオニア「BDR-S11J-X」

パイオニア「BDR-S11J-BK」

 両ドライブともにBD/DVD/CDへの書き込みと再生に対応し、接続インタフェースはSATA 3.0。Windows Vista以降のPCなら動作し、Core Duo T2700/Core 2 Duo E6300以上を推奨としている。が、UHD BDの再生に関してはハードルが跳ね上がる。

 対応OSはWindows 10のみで、CPUはデスクトップとノート向けのKabyLake世代に属するCore i5/i7のみ(低消費電力版の“末尾U”は除く)。サポートGPUは今のところ、同CPUに内蔵しているGPU「Intel HD Graphics 630」だけなので、外付けグラフィックスカードの系統は対応外となる。マザーボードもKabyLakeをフルに使えるIntel 200シリーズが必須。そのうえで、HDCP 2.2/HDMI 2.0a出力に対応した映像端子が欠かせない。ディスプレイは当然ながら4K対応で、HDCP 2.2/HDMI 2.0a入力が求められる。

 パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「現状、すべて満たす環境をそろえようと思ったら相当厳しいのは確かですね。一番ネックになるのはHDCP 2.2/HDMI 2.0a出力に対応するIntel 200マザーボード探しでしょうか。現状ですと『GA-Z270X-Gaming9』(7万7000円前後)くらい。HDMI 2.0対応は結構あるんですけど、aまでとなると一気に少なくなるんですよね」と話していた。

パソコン工房 秋葉原BUYMORE店の売り場POP

HDCP 2.2/HDMI 2.0a出力に対応しているギガバイト「GA-Z270X-Gaming9」

 それでも、両ドライブともまずまずのペースで売れているというコメントを方々で聞く。TSUKUMO eX.は「現在は外付けGPUだったり何だったりの検証が進んでいるところみたいです。これから対応環境が広がっていくことを期待して購入している人は少なからずいるでしょうね」という。

 その背景にあるのは、UHD BDの“引力”とも。視聴経験のある某スタッフは「CGが驚くほど精巧で、それがヌルヌル動く。本当に言葉にできないくらいのインパクトがありました。始めは正直コストに見合わないと思ったんです。でも、あれを見ちゃったらどうにかしてUHD BD環境を作ってやろうと思うのは分かるようになりました」と視聴前後で印象が変わったと明かしていた。

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