薄型コンパクト設計のミニワークステーション! 「HP Z2 Mini G3 Workstation」を試す(2/3 ページ)

» 2017年03月01日 21時00分 公開

ストレージは高速な「M.2 SSD」を含むデュアルストレージに対応

 マザーボードにはPC4-19200(DDR4-2400)に対応するSO-DIMMメモリスロットを2つ装備している。BTOでは、8G×1、8GB×2(計16GB)、16GB×2(計32GB)の構成を選択できる。メモリは、いずれの構成でもECC(エラーチェック・訂正)対応のものを搭載している。評価機は、8GB×2の構成となっている。

 ストレージは、「HP Z Turboドライブ」と呼ばれるPCI Express接続のM.2 SSD(NVMe規格)と2.5インチストレージ(Serial ATA接続)を同時に搭載可能できる。BTOでは、3月1日以下のような構成を選択できる。ただし、M.2 SSDと2.5インチストレージの両方を「なし」にすることはできない。

  • M.2 SSD:なし/256GB/512GB
  • 2.5インチストレージ:なし/1TB HDD/256GB SSD

 M.2 SSD+1TB HDDの構成にすれば、SSDの高速さとHDDの保存容量の大きさを両立できる。評価機では、の256GB SSD(Samsung MZVPW256HEGL)と1TB HDD(HGST HTS721010A9E630)を搭載していた。

 通信機能は、有線LAN、IEEE802.11ac対応の無線LAN(Wi-Fi)とBluetooth 4.2(Intel DualBand Wireless-AC8265)を標準搭載している。サウンド機能はステレオ出力に対応するが、内蔵スピーカーはモノラルとなっている。ワークステーションだから当然ではあるが、エンターテイメントを楽しむ用途には向かない。

 プリインストールOSは、Windows 10 Pro(64bit)、同OSのダウングレード権を行使したWindows 7 Professional(64bit)のほか、Linuxで利用したいユーザーを想定したOSなしモデル(FreeDOSプリインストール)も用意される。Windowsは日本語版と英語版から選択できる。

上面の天板を開ける 上面の天板を開けると、2.5インチストレージにアクセスできる。評価機では、HGSTの1TB HDD「HTS721010A9E630」を搭載していた。見える2つのファンは、大きいものがCPU用、小さいものがGPU用だ
CPUファンを跳ね上げて、2.5インチストレージを取り外す CPUファンを跳ね上げると、SODIMMメモリスロットにアクセスできる。また、2.5インチストレージとGPUファンをどかすとPCI Expressスロット(M.2)にアクセスできる

GPUはプロユースの「NVIDIA Quadro M620」を搭載

 GPUは、「Intel HD Graphics P530」(CPUに内蔵)と「NVIDIA Quadro M620(2GB)」を搭載する。標準設定ではQuadro M620のみを利用するようになっているが、UEFIセットアップで設定を変更すれば、HD Graphics P530も同時に有効にできる。

 NVIDIAのQuadroは、プロフェッショナル向けデザイン・エンジニアリングツールの利用を想定してドライバの最適化、動作検証や描画の再現性検証を行っており、数多くのISV(Independent Software Vendor)からの認証を受けている。このZ2 Mini G3 Workstationは「AutoCAD」「Vectorworks」「MicroStationInventor」「SOLIDWORKS」「Solid Edge」「Revit」など20以上のツールのISV認証を製品として取得しており、これらのツールが安定して快適に利用できる環境を提供する。

GPU-Zでの表示 外部GPUとして「NVIDIA Quadro M620」を搭載。RGB各色10ビットの30ビット出力にも対応する点も特徴だ
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