本体のカバーをスライドさせて外したのち、レールに沿ってHDDを装着しネジ止めする。その後、カバーを元に戻してネジ止めして完成させる。SynologyのDS216jとほぼ同じ構造だが、こちらは指先で締められるネジを採用しているため、プラスドライバーを用意しなくても組み立てられることが大きな特徴。5点満点で5点。
キットに含まれるHDD取付金具にHDDをネジで取り付けたのち、NAS本体の上フタを外してHDDを挿入し、上フタを元に戻せば組み立て完了だ。金具のネジ止めは多少煩わしいが、本体はネジ止めの必要もなく、はめ込むだけで済むので組み立て自体は容易だ。2基のHDDを背中合わせの向きセットする点に注意。5点満点で4点。
4製品の中で唯一カートリッジ式を採用するQNAPのTS-231Pは、本体を分解しなくて済むメリットはあるものの、カートリッジの利点が生きるのは運用開始後のドライブ交換の時だ。初回の組み立てにおいては、指先で締められるネジを採用したASUSTORのAS3102Tのほうが利便性は高い。とはいえ、後述のセットアップ手順に比べると4製品ともそれほど大きな差はなく、どの製品を選んでもとくに困ることはないだろう。
NASキットは自分でHDDを組み込むことから、OSのインストール作業は自力で行う必要がある。この工程がどれだけ自動化されているかが、導入のしやすさに直結する。またメーカーによってはソフトウェアをインストールしただけではユーザーおよび共有フォルダが作成されない場合もあるため、今回はPCのエクスプローラからファイルの書き込みができるところまでをセットアップの工程と見なして比較する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.