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» 2017年04月18日 06時00分 UPDATE

2017年春はこれを買う!(1):エントリー向けNASキット4製品を徹底比較 組立・セットアップ編 (1/5)

各社が発売している2ベイのNASキット4製品を用意し、セットアップから実際の使い勝手に至るまで、スペック表だけでは分からない違いを徹底比較。第1回は「組み立て」および「セットアップ」のポイントをチェックする。

[山口真弘,ITmedia]

 NASの便利さが広く知れるようになったことで、いまホットなジャンルになりつつあるのが、HDDを自分で組み込む「NASキット」だ。これまでは海外メーカーの独壇場だったが、2016年からはHDD組み込み済みの製品しか発売してこなかった国内メーカーも製品をリリースするなど、国内外のメーカーが入り乱れての激戦となりつつある。

photo 今回用意した4製品

 今回は各社が発売している2ベイのエントリー向けNASキット4製品を用意し、セットアップから実際の使い勝手に至るまで、違いを徹底比較する。これら製品は外見やサイズ、価格帯も非常に似通っており、製品の仕様だけを見るとどれを選んでよいか迷うことも多い。本稿が製品選びの役に立てば幸いだ。

 第1回では、パッケージを開封してからHDDを組み込んでNASとして完成させるまでの「組み立て」および、ソフトウェアのインストールを行ってネットワークに組み込み、PCから読み書きできるようにする「セットアップ」の2つの工程について、それぞれ5点満点、合計の10点満点で評価を行う。

徹底チェックする4製品はこちら

 本編に入る前に、まずは各社の製品をざっと紹介しておこう。今回は2ベイに対応したNASキットのエントリーモデルという条件で製品をチョイスしている。ラインアップの幅は各社によって異なっているので、エントリーモデルという位置付けでも性能には差があることに注意してほしい。またモデルチェンジの関係などで、現在の売れ筋モデルではなく、新製品をチョイスしている場合がある。

Synology「DS216j」

 同社のエントリーモデルで、日本向け製品として型番末尾に「j」が入っている。プロ

セッサはMarvell Armada 385 88F6820(デュアルコア 1.0GHz)、メモリは512MB、LANポート×1、USB 3.0ポート×2を搭載。ハードウェア暗号化にも対応している。実売価格は2万円前後から2万円台前半(製品情報)。

photo 前方から見たところ
photo 後方から見たところ

QNAP「TS-231P」

 個人のほか、SOHO利用も視野に入れたエントリーモデルと呼ぶにはやや上のスペックの製品。CPUはAnnapurnaLabs Alpine AL-212(デュアルコア 1.7GHz)、メモリは1GB、LANポート×2、USB 3.0ポート×3を搭載。HDDはカートリッジ式で前面から出し入れが可能だ。実売価格は2万円半ばから2万円台後半(製品情報)。

photo 前方から見たところ
photo 後方から見たところ

ASUSTOR「AS3102T」

 HDMIコネクターを搭載し、外部ディスプレイへの直接出力が可能なマルチメディアユースに強みを持つモデル。CPUはIntel Celeron(デュアルコア 1.6GHz)、メモリは2GB、LANポート×1、USB 3.0ポート×3を搭載。ハードウェア暗号化にも対応している。実売価格は2万円台後半から3万円台前半(製品情報)。

photo 前方から見たところ
photo 後方から見たところ

アイ・オー・データ機器「HDL2-AA0/E」

 国内メーカー製のNASでは珍しいキットタイプのモデル。CPUはMarvell Armada382(デュアルコア 1.33GHz)、メモリは非公開、LANポート×1、USB 3.0ポート×1、USB 2.0ポート×2を搭載。他の3機種と違ってHDDを縦向きに挿入する構造だ。実売価格は2万円前後(製品情報)。

photo 前方から見たところ
photo 後方から見たところ

その1:組み立て

 NASキットはHDDが内蔵されていないため、自分で用意して組み込む必要がある。上位モデルはカートリッジ方式の採用していることが多く取り付けも容易だが、今回紹介するエントリークラスの製品はコストを下げるため、本体を分解してネジで取り付ける仕組みを採用していることが多い。

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